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仕事にする「好き」のみつけかた

 ここ最近、よく友人達から進路や仕事を選ぶ判断基準についての相談を受けるのですが、その際によく【「好き」を仕事にしていいのか】という疑問を投げかけられます。そもそも自分の好きなものがわからないとも。

自分が好きなことを仕事にしたいと願う人は近年ますます増加している気がしますが、これは未だ賛否両論ある議題ですよね。


・自分が好きなものに関わる仕事であれば、やり甲斐を感じられる。

・人生の長時間を働くことに費やすので、せっかくなら好きなものに関係した仕事がいい。

「好きこそものの上手なれ」という言葉がありますが、好きだという感情がモチベーションになると仕事の辛さにもあまり苦痛を感じずに熱中でき、長く続けられるのではと考えるのはごく自然なことだと思います。


 一方で、好きを仕事にすべきでないという考えの人もいます。

・「好きを」仕事にするとかえって本当にやりたいことができなくなる

・仕事の辛さに負けて、好きではなくなってしまうかもしれない

好きなものは趣味の範囲に留めておくから楽しいのであって、仕事は娯楽ではなく義務であると割り切る必要があるという意見をよく耳にする。


 私の場合は、好きなものを使って仕事にしたいと思っていますし、進路を考える判断基準の重要事項の1つとして「好きかどうか」を考慮しています。「自分は何のために仕事をするのだろうか?」と考えた時に、「お金」だけが目的であれば労働が充実感・満足度の低い時間になってしまうと思ったからです。お給料以外に仕事の目的があり、それが自分の好きなものと関係があれば仕事をもっと楽しめるのではないでしょうか。同じお金を稼ぐなら、辛いことを無理にするよりも楽しいことをしたいですよね。

 しかし「好き」には2種類あります。「興味がある」を意味する好きと、「情熱を感じる」を意味する好き。そして私が仕事にするのは後者、情熱を感じるもの。前者の「興味がある」くらいの気持ちであれば、趣味の範囲でとどめてもいいと思います。


経済学者のラリー・スミスは「興味がある」と「情熱を感じる」の違いをこう説明しました。


情熱とは最高の愛です。情熱が皆さんの才能を最大限まで引き出してくれます。情熱と「興味があること」は別物です。恋人に「結婚してくれ! 君はとても興味深い!」とプロポーズしますか?
絶対にそのプロポーズは成功しません! 一人で生涯過ごすことになるでしょう!
これが欲しい、という気持ちが情熱です。「興味がある」というレベル以上のものが情熱です。20のことに興味を持っている。その中の一つには他のことよりもすごく惹かれる。他とは比べものにならないくらいに。これが情熱です。

時間を忘れて没頭してしまうもの、四六時中頭から離れないもの、心を奮い立たせるものが情熱だと私は認識しています。ラリー・スミスの説明のように、パッションは恋愛と似ていますね。

夢中になれることこそ自分が授かった賜物、その情熱を使って価値を創造して提供すること、お金に変えることができると思います。好きで尚且つ得意なものであればより良い価値を生み出すことができるでしょう。自分を奮い立たせるものであれば、激務に負けないバイタリティをも高めてくれると思います。情熱はあなたをどこまででも高めてくれるでしょう。

 

 「好きなことを仕事にしたい!」そう感じているならば、自分が情熱を感じることが何であるかをよく考えてみると、好きなことややりたい仕事がより明確になると思います。もちろんそれらがわからないくてもいいと思います。人生に無駄なことはなく、いろんな経験をしていくうちに心の琴線に触れたものをひとつひとつ手にとってみて、それが情熱へと成長したら追い求めてみればいいです。パッションを人生の一部としておくだけでなく人生の判断基準にしてみてはどうでしょうか。皆さんが与えられた賜物を十分に発揮し、幸せな人生を送れますように。











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