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感覚の共有から生まれるエネルギー

 これを言うとかなりびっくりされるのだけど、お風呂の中で本を読むのが好きです。浴槽に浸かる時間が好きで、本を雑誌や文庫本を読みたい分だけ持ち込む。汗と蒸気で本がシワシワにならないように、指をこまめにタオルでふきながら。

バスルームの中ではもちろん裸。肩まで浸かれば体の力がじんわり抜けてお湯に溶けていく。そうすると、風通しが悪くなった心の強張りをもほぐしてくれる。ハダカになった心を、言葉の海の中に浮かべてはどんどん底に落ちていくのを感じる。

小説からビジネス書まで幅広いジャンルの本を読むけれど、自分の素直な気持ち、太陽が輝かせる自然の美しさ、人と関わることで思考の枠が広がる瞬間、それらの感覚に名前をくれる文章が詰まった本が特に好き。名もなき感覚を誰かと共有する術が見つかると嬉しくなる。


 文化に関するストーリーを発信する MYNOR media の「共感の爆発を広げ、人々を繋ぐ」っていうキャッチコピーがかなり心に響いているのだけど、「感覚の共有」って人の距離をぐっと近くしてくれるとつくづく思う。

MYNOR 主催のイベント、Books & Brunchでは 本が好き!という人たちがそれぞれ影響を受けた本を持ち寄って紹介し合ったんだけど、みんな、本のジャンルは全く違うのに、『影響を受けた!』『好き!』っていう感覚に共感せずにはいられなくて 「うんうん、わかる〜」ばっかり言ってた。

言わずもがな、その本が好きな理由や心に残った箇所、文章の捉え方は多種多様。違うからこそ、それらを言葉にすると、自分が知らない人生のストーリーまで垣間見れるのが面白い。

 言葉を超えたコミュニケーションが成立する感覚で繋がるコミュニティって、すごくポジティブなエネルギーを生み出すと思う。情熱に油を注いでくれて、人生を豊かにしてくれるエネルギー。言葉の意味や捉え方というより、雰囲気のつながりが、これからもっと重視されていくのかもしれない。

Books & Brunchのイベントレポートはこちら

共感の爆発に巻き込まれたい方はぜひこれからのイベントに参加してみてくださいね。




 


 


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