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ビンビン刺さってグラグラ揺れる

漫画『ピンポン』知らなくてもタイトルだけは知っている言わずと知れた実写映画化までしている大人気青春スポ根卓球マンガ。

今読み終えた興奮そのままに勢いで書きなぐっているのであまりまとまりがないかもしれないのだけれどそこはご愛嬌ということで、ご容赦ください。

ぼくは絵がなんとなく苦手という理由だけでこの作品をずっと読まず嫌いをしていました。
苦手な絵も慣れたら大丈夫っていうのはよく言われることで、ぼくのこれまでの経験からしてもこれは紛うことなき真実です。
その証拠にジョジョもキングダムも最初は苦手だったけれど慣れたらへっちゃらで、気づけば絵を含めて大好きになったのです。
そして、この『ピンポン』もやっぱり慣れたら例外なく大好きなマンガの1つになりました。

この物語は、高校生がインハイを目指して努力するというまさに王道中の王道。
全5巻で5人のキャラクターがそれぞれ1巻ずつ表紙になっています。主人公としてメインか2人いるのですが、他3人も負けず劣らず魅力的なキャラで表紙を飾るこの5人が、

・なんで卓球を始めて
・なんで卓球をやり続けていて
・何を目指しているか

これが巧みに5者5様に描かれていて大変面白いのです。

「人生における何か1つの高みを目指すこと」が全て詰まっている!と言われて読み始めた本作品でしたが、まさにその言葉通りで1つの道を歩み続けることで起こりうる苦悩や恐怖、喜びや楽しさ、挫折や孤独、傲慢さや謙虚さ、才能と努力、絶望と堕落、そして結果としての勝利と敗北といった全てが5人を通して描かれているのです。


「1つの高みをめざすこと」で生ずるであろう感情がこれでもかというほどに濃い濃度で抽出されていて、それが物語という形に綺麗に落とし込まれ、5人のキャラの中の感情として胎動を帯びて生きています。


このことは、週8で競泳一途に過ごした学生生活を持つぼくの心に強い振動をともなってビンビン刺さりこんできました。
何かに努力をしたことがある人なら誰もがきっとこの5人をみて、誰かしらに自分を見つけるし、一定の誰かじゃなくて5人の場面場面でこれは俺のことだ!と感じるんだと思います。そうすると自然と心はこの作品を愛してしまう。
この作品はまさにぼくなんじゃないかと思う。(自分自身なのであればやっぱりその作品は大事だし、好きということになりますね。きっとそういうことなんだと思います。)


また、「憧れる」っていうのもあるとも思います。彼みたいになりたいなぁと思うも現実はなれない自分がいて、こうすれば、こんな言葉を言えば、こんな風に生きたら、「なりたい自分」に近づけるのかなぁということを示してくれているということでしょうか。開け方の分からなかったカーテンの開け方がわかるような感じでしょうか。



とにかく、「ピンポン」めちゃくちゃ面白かったです。読んだことない方は是非一読ください。
アニメも半分くらいみましたが、マンガが苦手な方はアニメの方が楽しめるかもしれません。
アニメもまたクオリティーが高くてすごいです。(アマゾンプライムでみれます。)
今更かよ、、、。って言われちゃうかもですが、とってもおススメです。








今日も最後まで読んでくださった方ありがとうございました。
あまりに『ピンポン』が面白くて、その勢いのまま松本大洋さんの『sunny』も買っちゃいました。こちらも楽しみです。
では、また明日
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