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相乗効果で良くなろっ!

そこの、『新書だからいいや』と下にスクロールしようとしているあなた、少しだけ足を、いや、親指か?人差し指か?、いずれかをとりあえず止めて欲しい。

さて、止まっていただいたところで、本題に。

数日前、Twitterを眺めていたら、全く知らない人の投稿だったのだけれど、「今、私が1番おもしろいと思っている人、石川善樹さんの新作です。」とあり、恥ずかしながらぼくは石川さんを知らないのだけれど、
タイトルからして、日々なにかを考えるという行為の足がかりになりそう、と思って早速に本屋さんで買ってみた。

結果、結論だけ先に申し上げると、
めちゃんこに面白かった。
下手な小説よりも断然に、冗談抜きにページをめくる手が止まらなかった

石川さんは予防医学者で、well-being (よりよく生きること)を研究されている方だ。
そんな石川さんが、〇〇とは?と考える達人たる各分野のスペシャリスト達に会いに行って、色んな〇〇とは?について一緒に考える、みたいな内容だ。

テーマは、時代、社会、文化、アート、性、経済、人間とAIなどの多岐に渡り、それぞれのスペシャリスト達と繰り広げられる知的な会話を第三者になって拝聴する、と言った読み味だ。

もちろん、スペシャリストの方々はスペシャリストなので、その知識、考え方、モノの捉え方は普通の領域からは明らかに尖っていて、すごいのだけれど、その方々と広いジャンルで対等に話を繰り広げる石川さんもまたすごい。

会話というのは、やっぱり相手がいないと成り立たないもので、石川さんのインタビューがあってこそのこの中身だなぁ、と読みながら感銘を受けていた。
例えば、ぼくなんかがインタビューに言っても、こういった面白い話を引き出すことはできず、スペシャリストの方たちに介助されるような中身になってしまうのが関の山だ。

無敵とも言えるスポーツ選手は、一人しかいないと、どの試合においても相手をただタコ殴りして終わってしまう。
それはそれで、その選手のファンであるなら、安心して観れる、というのはあると思うけれど、
同じ時代にその選手と同じレベルの選手がもう一人いることで、試合のクオリティーはかけ算的に何倍にも膨れ上がり、ただのスポーツから昇華し、大衆を感動させる素晴らしいステージとなる。

会話もこれまた然りで、
石川さんとスペシャリストだからこそ、織りなせる素晴らしいステージが何章にもわたってスペクタクルに繰り広げられる。

最初に抱いた印象の通り、日々なにかを考えるということの思考法の足がかりに間違いなくなるし、
明日からダイエットしようかな、ってくらいの軽いことを考えている人にもヒントになるtipsが随所に読み手の興味をそそる形で仕掛けれられている。
是非皆様も新書だからと敬遠なさらず、読まれてみてはいかがでしょうか。

#毎日投稿 #毎日note #日記 #問い続ける力 #石川善樹 #推薦図書




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