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【Covid Quarantine Birding<ウミアイサ>】

ウミアイサは「冬海のパンクロッカー」。
そのボサボサの頭は、まるでセックス・ピストルズのジョニー・ロットンが「オレはアナーキストだぜ!」と叫んでるような感じです。
(すみません、僕を含めた元不良少年にしか分からない)

アイサの仲間は英語でMerganser(マゲンサー)というのですが、ウミアイサはオスの胸が赤いのでRed-breasted Merganser(赤い胸のアイサ)といいます。
アイサの仲間は分類上はカモの仲間です。他のカモ類が貝や水草類を食べるのに対して、アイサの仲間は魚を専門に食べるカモです。そのため魚をうまく捕まえられるようにクチバシがノコギリのような形に進化しました。
そこでドイツ語の名前は、ずばり「中型ノコギリ」。(Mittelsäger:ミッテルゼーガー)
ちなみに漢字では「海秋沙」。風情のある名前。

またあまり知られていませんが、実はウミアイサは「最も高速で飛ぶことができる」カモです。飛行機に追われている間に時速160kmの速度を記録したそうです。(ちょっとかわいそうなシチュエーション)

ウミアイサは殆どの北半球の海で観察できる鳥で、日本では冬の海で容易に観察できます。
しかし近年個体数の減少が懸念されており、「アフリカ・ユーラシア渡り鳥の保護に関する協定(AEWA)」が適用される種の一つとなっています。

#野鳥 #バードウォッチング #ウミアイサ

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