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ロックの冒険(3)

僕の名前は「ロック」。イソヒヨドリだよ。
森を目指してハシボソガラスのクロウと旅をすることにしたのさ。

「おーい、のけのけー!!」
ロックとクロウにぶつかりそうになりながら、白い大きな鳥が池の端に降り立った。
「危ないなー。君は誰なの?」
「おれ?おれの名前はホワイティ。チュウサギさ。」
ホワイティは羽繕いをしながら、悪びれた様子もなく、マイペースで魚を探し始めた。

ロックは少しムッとしながら言った。「さっきササゴイのストリエに、しばらくここの池で休んでていいって言われたんだけど。君はずっとここにいるの?」
「ずっとじゃないな。春と秋だけだな。ここは魚が多くていいぞー。お前たち名前は?これからどこかに行くんだ?」とホワイティが聞いた。
「僕はロック、横にいるのはクロウ。森に行くんだよ。」

「森?」ホワイティは、流し目でロックとクロウを見た。
「おい、変な目でおれを見るなよ。お前はきれいな白い羽だから、黒いおれを馬鹿にしてるな?」とクロウも怒った口調で言った。
「お前、ササゴイのストリエには聞かなかったのか?森のことを。」
ホワイティの口調は急に心配そうな声になった。
「今の森はなぁ、女王ミニベットに支配されて、反発する奴はことごとく魔法をかけられてしまうんだぞ。」
「うん、聞いてるよ。だけど森には行ってみたいんだ。」

「ロックとか言ったな。お前、本当に森へ行く勇気はあるのか?」ホワイティは心配そうな顔でロックを見た。

(次回に続く)

#小説 #冒険小説 #野鳥

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