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ロックの冒険(2)

僕の名前は「ロック」。イソヒヨドリだよ。
森を目指してハシボソガラスのクロウと旅をすることにしたのさ。

しばらく飛んだら緑が見えてきたのさ。僕らは地面に降りた。
「ねークロウ、あれって森なの?緑の葉っぱがたくさんあるけど」
「あれは森じゃないな。まだここは海の近くさ。」
その時だった。木のてっぺんから怖そうな声が聞こえたのさ。

「こら!お前たちここで何をしてる!!」
頭の上をかすめるようなスピードで、灰色の鳥が舞い降りてきた。
それは僕やクロウよりもずっと大きなクチバシを持った鳥だった。
「この池はなぁ、わしらのすみかじゃ。お前たちはよそ者じゃな!」
「僕はロック。横にいるのはクロウだよ。森を目指して旅をしているんだ。」
「とにかく、ここにずっと居られるのは困る。」

「あなたの名前は?」ロックが聞いてみた。
「わしの名前はストリエ。ササゴイじゃ。この池の主でもある。」
「ねぇストリエさん、お腹がペコペコなんだ。ずっとはいないから、しばらくここに居てもいい?」
「まぁ仕方ないな。但しここに居る連中は気難しいぞ。それだけは気をつけるんじゃぞ。」
「ありがとうストリエさん。」

その時だ。
ものすごいスピードでロックとクロウに向かって、ぐんぐんと向かってくる白いものがあった。
「クロウ、危ない!」ロックが叫んだ。

(次回に続く)

#小説 #冒険小説 #野鳥

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