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ミュージシャンの一日密着風日記(2/13)

朝からVISA用の証明写真を撮りにバスセンターの方まで足を運ぶ。証明写真機が得意な人なんてそもそも稀かと思うが、私も専ら苦手としていて、少しでも撮り直しの融通が利く機械を求めてはるばるバスセンターまでやってきたのだった。
ネットで入念に調べてきたはずが、実際に与えられている再撮チャンスは2回を2度のみで「好きなだけ撮り直せる 証明写真機 広島」という切実な検索ワードは、ネットの闇に都合よく飲み込まれた。
「好きなだけ撮ってもそんな変わりませんよ、あなたの顔面。素直に現実を受け入れましょう。」と言われた気がして、雀の涙ほどの見栄に一人恥ずかしくなった。雀の方も迷惑しているだろう。

そのあとは、昨日広島公演を終えた友人・水野くん(通称 水やん)との対談があったのだが、昨日のライブのこと、世武日記のことなどに加えて、見栄についても思わず触れてしまった。思考や言葉は肉体と同じように時間に従順な生き物で、停滞できないことはせめてもの幸運だと思う。

想定通り、あらゆる枝葉が伸び散らかり、どんな実をつけるのか分からないような話も沢山したけれども(水野くんはあまり迷走したり脱線するタイプではないので、迷走したり脱線していたのは主に私だが)、どんな思考の枝葉も太陽に向かって伸びるもので、見れば案外立派なものに育っていくのかも知れない。第三者から書き起こされる未来の姿をひとまず楽しみにしようと思った。そのくらい開き直ってもバチは当たらないだろう。10分ほどとみなされた我々の一時間半は俊足で駆け抜けて、私はその俊敏な足で広島テレビに向かった。今日は「テレビ派」生放送。

野球のボードゲームなるものを初めて体験。お茶の間の皆様へのプレゼント企画だ。テレビではビッグマウスでいることを心掛けている。その方が成功しても失敗しても面白いと思うからだが、「ホームランしか見てません」とカメラ目線で宣言した通り、ホームランを決めた。とても嬉しくて、見開いた眼は本気すぎて血走っていたと思う。
しかしながら今日の放送は、もっと上手いこと言えたな、とか、こういう風に立ち回ったらもっと面白かったのにな、とか放送中から反省の連続だった。CMに入る度、横に座る森アナや馬場アナに「さっきの私のあれ、もうちょっとこうしたら良かったのにって思いませんでした?いやー、あれはちょっと凹みました〜」とか「今の答えだと選手を過小評価しているようにも受け取れちゃいましたよね?あー、ミスったわー」とか、いちいち反省を口に出して聞いて披露していたが「こいつは読む原稿もなくて呑気だよな」と内心苦笑されていたことだろう。二人がとても大人で、兎に角優しいことに助けられていることを身に染みて感じた。

昔はもっと、口から生まれてきたと言われるほどに咄嗟の機転も効いたし、あーいえばこう言えたのに(失われてむしろ歓迎されるもののひとつかも知れないが...)。反射神経が鈍くなってきた物悲しさを感じる40代今日この頃である。

放送が終わってからは、お正月の能登半島地震で輪島に帰省されていたため現地で被災された、元カープのピッチャー丸木さんのお店を訪ねた。鉄板焼き屋「まるき」。同じく北陸地域出身の馬場アナ、それから西名アナたちも一緒に。
インスタでも元日の現地での体験をシェアしてくれていて何かできないかと思っていたが「まるき」は何を食べてもとても美味しいお店だから、だったら美味しいものを沢山食べて応援だ!ということで、積極的にまるきを食事の機会に提案するようにしている。

今日もお腹いっぱい、美味しく頂いた。みなさまも、よしなに。

まるきのお二人!

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