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おこしやすぅ〜/初日(2/29)

ブルーノートプレイス恵比寿でのライブ初日が終わった。(ライブの日は更新なし?んなわけない!書いて行くっ!)

朝イチで大使館からの速達レター(私が速達の返信用封筒を入れていたからだが)を受け取った。正直なところ、ライブの日に事務的な仕事をしてしまうと表現者としてのマインドセットが困難なので避けたかったが背に腹はかえられない。仕方なく警視庁本部に出頭(言い方!)。

とっても日本的でシステマティックな運営(が時として人の苦しみを生むこともあるのだろうが)にホッとして、優しい警察官の方に連行され(言い方!)海外関係の部署に入室。
そのあともシステマティックに幾つか質問され、必要事項を記入。最後は全ての指の指紋を取って頂いた。その頃にはすっかり警察官の方に親しみを覚えてしまった私(チョロすぎ)は「ピーポくんのグッズは買えますか?」と呑気に訊ねるも(リラックスしすぎ)、
穏やかな口調で「ここでは買えません」と返されて玉砕した。「あはは、あははは♪」とお花畑を駆け回るハイジをイメージしながら署を後に。
普段、殆ど警察官の方と接する機会がないからかも知れないが、なんかちょっとした冒険譚のような気分で霞ヶ関を満喫(?)したのだった。

さて、これから恵比寿に向かい、ステージでのリハーサルだ。ツアーでずっと頼りにしていたPA志村くんが不在で心許ない気持ちも小脇に抱えつつ、でも今の私にできることを精一杯やってくわけで、今日は箱PAさんに音周りをお願いした。やはりPAさんの存在は大きいので、箱PAさんに助けてもらいながらステージに立てていることを実感する。
照明さんのお仕事は、ステージに立ってると殆ど分からないのがいつも残念なのだが、度々「見えにくい、弾きにくい、眩しすぎるなどないですか?」と確認しに来て下さり、そのお心遣いを有り難く思った。

昨今の忙しさの在り方が特殊だったので、ステージリハーサルの時にライブ勘みたいなのがすっかり消滅しているなと感じた。これはマズイと心の中を少しもやつかせていたら隣の江島くんが「セビーっていつスイッチ入れるの?」と言うので「これはもうステージ立ってからだな。ステージ立ってからスイッチ入れるしかないわ!」「おお、追い込むね!」と会話は続く。全く追い込まれていない長閑な牛による放任宣言を受けて、さきほどのお花畑ハイジが、丁度私の髪飾りくらいの場所でスキップしていた。

前半は、お客さんがどういう風に感じているのだろうかと極めて手探りな状況で幽体離脱しながら演奏していた部分があった。でも、ステージに立つ人間は「立ったら結果を出す」それだけのシンプルな塊であることが求められる。自分を試すような気持ちと、試しているようでは到底辿り着けない場所に行く必要性との間で、問答を繰り返しながら沢山対話をしていたと思う。

後半の江島くんとの共演パートは無邪気な子供の遊びみたいな感じ。言い方は悪いが(ん?いつも言い方が悪くないか?)ただの楽しい時間なので、逆に何も考えずに(エラー予測すらしないほどの)トライ&エラー的ステージになっていたのではないかなと思っている。あれはもう遊び。

明日もライブがあるので詳しくは割愛するが、やっぱり私は音楽をやっていたいなと思う。音楽をしていない時につい魔が差して「別に私って音楽やってなくたって良いわけで」みたいに頓珍漢なことを考えるクセが抜けないのだから、ずっと音楽鳴らしときゃいいんだ!

そう言って許される(と思っている)時間を与えて下さったブルーノートプレイスさんやお客さんたちには、改めて厚く、心からの御礼を伝えたい。長丁場DJをしてくれたホイちゃん(明後日もまた会うけど!)、ブッキングの方にも等しく「ありがとう」の気持ち。ただの遊びをステージの上でできるなんて、なんて幸せな仕事だろうか。これで「自分は恵まれていない」などとクヨクヨしたらバチが当たるよ。

人が関わって成り立っているものに"当たり前"など存在しない。さて、明日はもっと攻めていくぞ!

旅館の女将感の増してきたわたくしとベージュエジー
終演後の乾杯
実際の顔は、体感的にはこの感じが近いなと思っている


最近忙しくてしていたので、待合室にいる時
今月一番チルできて良かった(笑)

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