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青森県平川市にいったい何があるというんですか?~弘南鉄道温泉旅(前編)


今回の記事は、本サイトの2本の記事を再編集しています。本サイトには移動手段や写真も多めに載せていますので、ぜひ合わせてお読みください!


平川市っていったいどこにあるんですか?

「青森県平川市」まで温泉旅行に行ったと人に話すと、「青森県平川市ってどこにあるの?」という話になる。だいたい、そうなる。ならないことがない。
「弘南鉄道弘南線の沿線の町だよ」と説明すると、一部の鉄道好きな人には分かるかもしれないが、残念なことに「弘南鉄道ってどこにあるの?」という話になる。だいたい、そうなる。「こうなんてつどう」の漢字の説明をする必要が出てくると、むしろ余計にややこしくなる。
なので、「弘前市のあたりだよ」という説明でお互いの着地点を見出すことになるわけだが、相手が弘前市の位置をきちんと把握してくれているかどうかは、分からない。そして、「ふーん、そうなんだ」という空気となって、このやり取りは終わる。だいたい、そうなる。相手もそれ以上には追及をしてこない。

かく言う私も、平川市がどこにあるのかは知らなかったのだが、ふとした偶然で平川市観光協会の作っている「ひらかわ湯めぐり」という小冊子を手に取り、弘南鉄道弘南線の沿線が日帰り温泉の宝庫であると知った。
すると、急激に私の中で平川市の存在がクローズアップされ、私の脳内のトレンドワードの上位を占めるようになり、否が応でも平川市のことを意識せざるを得なくなって、Googleマップで平川市の位置や日帰り温泉の場所を調べまくり、何なら弘南鉄道の時刻表まで調べに調べ、そうして初夏のある日、「弘南鉄道温泉ひとり旅」と銘打って、満を持して2泊3日の旅に出たのだった。

ちなみに、今回の旅で参考にしたのは、平川市観光協会の「ひらかわ湯めぐり」のページ。小冊子も作成している。エリアごとに写真入りで紹介してあり、地図もあるのでとても分かりやすい。
その中から、この日は駅から近い3つの温泉をセレクト。電車は1時間に1本しかないので、駅との間の徒歩の往復時間も計算に入れやすい駅前温泉だ。

館田駅 ほんのりモール臭の個性的な館田温泉

建物の外観やエントランスからして、かつては旅館だったと思しき、館田温泉。

食堂や宴会場をやっている雰囲気はなかった

お湯はとても個性的で、湯の色は薄黄色く、ほんのりとしたモール臭がする。そして、すべすべのヌルっとした肌ざわりなので、強めのアルカリ性のお湯なのだろう。とても個性的なお湯で、個人的にはけっこう好きなお湯だ。シャワーからも温泉の湯がドバドバ出ている。

館田温泉。かつては宿泊もできたのだろうか。

柏農高校前駅 日帰りプランも充実の温泉施設「福家」

柏農高校前駅のまわりは田んぼに囲まれていて、とてものどかな場所だ。田園の色づきの変化とともに、季節ごとに素晴らしい景色が広がることだろう。鉄道写真を撮る人であれば、列車と風景を美しく切り取ってくれるに違いない。
しかし、私が訪れた時は、薄晴れのような、薄曇りのような、「映え」の要素がない中途半端な空模様だったので、風景の撮影もそこそこにして、温泉へと向かった。

田んぼに囲まれた柏農高校前駅

「福家」は食事処もあるし、日帰りプランも充実しているので、休憩室の使えるプランを利用すれば、1日だらだらと過ごすことも可能だ。とてもきれいな施設なので、安心して利用できる。
お湯は強アルカリ性のヌルっとした肌ざわり。いわゆる「すべすべ」なお湯だ。

和風旅館風の外観の「福家」

津軽尾上駅 駅から至近の「大和温泉」

津軽尾上駅から駅近の温泉銭湯「大和温泉」を目指す。駅近というか、駅至近だ。駅舎を出ると、もう、大和温泉の建物の姿がちらっと見える。

昭和風情の雰囲気満載の大和温泉。

入り口をくぐれば、昭和風情な世界が広がる。脱衣場も懐かしい空気が漂う。
寝ころび湯の他に、サウナ&水風呂もあって、駅前銭湯のレベルにしてはいろいろ楽しめる。

なんだかごちゃごちゃっとした雰囲気が素敵なエントランス。

今回紹介した3つのお湯は、こちら。
私は平川市や弘南鉄道の回し者でもなんでもありませんが、「駅前温泉」というワードにビビっと来た人は、ぜひ、弘南線で平川市の温泉めぐりをどうぞ!

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