白砂

感情の墓 海と街が好きです

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最近の記事

トップバリュの味噌ラーメンを作って食べるのがしたかったことの全て

12時半になると同時にパソコンを閉めて湯を沸かす。 今日はトップバリュ製の生麺をトップバリュ製のラーメンスープで食べる。 1分45秒で茹で上がるらしいので、休憩時間を圧迫しないのもいいと思った。 大体、今までの世の中おかしいことが多すぎた。気遣い上手な同僚は昼にエレベーターで地上に降りる際、こちらに声をかけて一緒に乗せてくれる。だから私もそうする。その文化がなければ、エレベーターで1人になった瞬間から"休めた"のだが。 気遣い、気遣い、気遣いのせいでキチガイになりそう

    • 手に生姜の匂いがついて夏

      スーパーで生姜を買った。 薬味が好きで、チューブのものでは満足が行かないので面倒と分かっていながら買った。 近所のスーパーはレジ袋が有料化されてしまったためエコバッグを持参するが、旅先の記念に買ったそれは少しの野菜と少しのタンパク質でパンパンになり、工夫して詰めてくれる店員さんを毎回ひやひやと見守るはめになる。 生姜はエコバッグの隅にコロンと転がって入る。 そうめん、豆腐と夏らしい料理に似合う生姜は料理の度少しずつ欠けていく。 今日はピーマンの肉詰めのために少しすり下ろし

      • ←壁に向かってしゃべってるゴミ

        ああ、こんな日がずっと続けばいいのにな、なんて言ったら怒られちゃうから言えないけど、世の中が緊急事態となってから私には初めて平常事態が訪れたのではないかと思うほど、毎日が静かだ。今までうるさくて仕方なかった。 こんな言い草は中学生みたいだ。ただ人に会いたくないだけ。世界は平和な方がいいに決まってるけどとにかく人に会いたくない、それだけ。 違う感情は抑圧しないといけなくて、違う人は排除される。 最近ではインターネットですらそうで絶望的だ。 アカウントなんてなかったらよかっ

        • 夏前

          引っ越してきてはじめてカレーライスを作った。 暑いからタンクトップで作った。 今年はじめてエアコンのドライ機能も使った。 土日は身体がだるくて、ほとんど寝て過ごした。今日は特に、空気が、「空気」というか「大気」という感じがして重く感じた。 これがおそらく気圧の影響というやつなのだと思うけど「自分は気圧の影響を受ける」と思うと不自由になる気がするのであまり気にしないことにしている。 数週間前に買った鉢植えの植物が急に萎れ始めた。 たぶん、日当たりがあまり良くないのに買ってし

        トップバリュの味噌ラーメンを作って食べるのがしたかったことの全て

          NHKの深夜放送

          深夜の2時〜3時になるとNHKで放送される映像番組が好きで寝過ぎてしまった日によく見る。 日本の美しい山々であったり、ヨーロッパトラムの旅であったり、世界のどこかで星空を定点観測する映像であったり様々な映像が1時間、ナレーションなしで流れている。 その映像を見て"ここではないどこか"に想いを馳せるのは現実逃避に最適であるが、左上には現在の時刻がずっと映し出ており迫ってくる明日を意識せざるを得ないのが、健康と文化的な生活を守る、国民のための放送局という感じである。

          NHKの深夜放送

          うるさくない

          「出社」がなくなったのが3月の終わりで、GW最終日の今日は曇っていたけど蒸し暑く初夏の気候だった。 あとひとつき、在宅勤務が延長されますという知らせを読んでまた少し寝た。それならご飯茶碗を早く買いたいなと思った。 人との交流を避けることを国が推奨するなんて、どこかの陰キャのもしもボックスみたいな世界だ。 これまで毎日毎日起こっていた、 電車でくっつく他人がどんな人か不安に思わなくてもいいし、会社の雑談に少し交じっておくタイミングを探らなくても良くて、帰

          うるさくない

          無罪、免罪、成城石井

          20:00。横浜駅のルミネにある成城石井は帰宅時のOL、品のいい夫婦、サラリーマンなどでごった返している。地下を下ってすぐ見える、あの成城石井で夕飯を買って帰るのが、今の私のトレンドだ。 三十路も間近に見えてきて、老化を感じるのは手、口もと、そして腹回り。昔は人の腹が出ていることが全くもって意味不明だった。つい、2年くらい前まではそうだった。しかし最近の私はというと、数日節制したくらいでは、お腹の丸みが解消されなくなっていた。 自炊をしない私の策は、コンビニで糖質を買わな

          無罪、免罪、成城石井

          8つの海の記憶

          2018.08 三浦海岸 真夏、会社をサボって「Otodama Sea Studio」という野外ライブに行った。好きなアイドルが出るという理由で行ったけど、半分は海に行きたかったからで、海に行きたい理由は逃避だった。平日に、会社と真逆の方向へ京急線は進んだ。そして私を迎えた水平線の非日常は、当時も今も思い出しても夢のように感じる。一歩一歩、足の裏が焼けていると感じるほどに熱い日中の砂の感触と、夜に開催されたライブ中のひんやりとした砂の感触、2つのちがいをよく覚えている。1

          8つの海の記憶