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汗ばんだ君の背中に


ゆっくりと指を這わせ


微かに洩れる


嗚咽のような声を楽しむ


褐色のうなじに


優しく唇で


ひとつひとつ


痕を付ける

長い睫毛を震わせ


悦びの表情を浮かべる君




僕はその手を握りしめ


君と呼吸を合わせる

心臓の高鳴りは


次第に同調して


ふたりの生命の泉は


同化して溢れ出す

濡れそぼる渓谷に


熱い情熱を注ぎ


肌寒いこの部屋の温度が


僅かに上昇して


空気の振動が


一面に響き渡るとき

僕の支配欲は満たされ




今宵も君は






淫らな虜

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