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輝煌という花

オンリーたのしかったね

 遠からん者は音に聞け!近くば寄って目にも見よ!などと、今では遠からん者も寄って目に見ることが出来る現代社会ですが。先日ネットの海では隣同士の同志が集まるイベントがありましたね。

 A2Pオンリー『19の煌き』
 九条家オンリー『九条家の食材』
 showroomバーチャルオンリー『Happy Virtual Room』
 浅草橋東商センター3F展示場にて!

 サークル参加者、一般参加者、主催者様、スタッフ様……見えないところでも様々な人が動いていたイベントでした。
 みなさま、お疲れ様です。楽しかったですか?僕は楽しかったです。つまんなかった?僕はそうは思いませんけど。
 ウイルスに負けず、風にも負けず。締め切りにも、バーチャルとリアルの垣根にも負けずに楽しめたイベントでした。変に繰り返してしまいましたが『楽しいイベントだった』というのが一番の感想で、この記事はそれ以上の感想は出てきません。みなさん本当にお疲れ様でした。



 よって、ここからは蛇足になります。暇な人だけ寄って見てください。


僕のバーチャルオーディション


 僕が最初に見たバーチャルオーディションはバーチャル蟲毒もといバーチャル蠱毒でした。あの時はアズマ〇ムの中身が云々かんぬんで大変な時期だった覚えがあります。その中で始まった、後に蠱毒と呼ばれる『最強バーチャルオーディション極』の第一印象は決していいものではありませんでした。
 そこで僕が語るのは僕の主観の話であって全体の話ではないです。全体的なバーチャル蠱毒については、他の人がより詳しくまとめた記事があるはずなのでそちらを呼んでください。

 僕の推しは誰かにタワーを数十連投げられることもなく、流星群が降り注ぐこともなく……ひっそりと予選でいなくなってしまいました。かなしいかなしいと泣きましたが、人間とは薄情なのかそれとも僕が淡白なのか、その後新しい推しを見つけ、引き続きオーディションを見続けました。

 僕はいまでもオーディションを追っています。オーディションが終わって(こう言うのは無粋ですが)中の人が定着してからも、別のオーディションを見続けています。そのオーディションが終わったのに何故見続けるのだろう、推しがいなくなったのに何故追い続けるのだろうと、たまに考えることがありますが。きっと消えない傷を負ってしまったからだと思います。


推しを推すということ


 僕の最推し(最初に推した推しの略)は別の体を得て自由に活動してます。とても嬉しいです。転生という前例も知らず、ただ消えるのみと思っていた中、クリスマスベルがりんりんと奏でられながら聖夜に帰ってきました。オタクは涙脆いので当然泣きました。推しが生きているというのはなんと素晴らしいのだろうと、無宗教だった僕は初めて神に感謝をしました。

 そして今では、バーチャルオーディションが終わってもだいたい誰かの推しは完全には消えずに、魂が彷徨い、肉体を得て、復活します。
 いつのまにかそういうものになりました。僕はそれでいいと思います。半分だけ。

 後発のオーディションでも僕は新しくこれだ!という人を推し続けました。ゼロプロも、何某少女も、ぜろたまも、電子妖精も。僕の推しは惜しくも敗退、またはひっそりと消えたり、転生したりしました。
 しかし、僕はどこにいても蠱毒のことを思い出してしまいます。あの8窓をしながらpixiv大百科の土台編集をして推しに星投げ2周するようなパッショナブルな僕を思い出すのです。そうすると、僕は後発のオーディションでは本気で誰かを推していないということに気付いてしまいました。
 この人は見なくても後々新しく生まれ変わるだろう、という慢心。僕がまとめなくても誰かがまとめるだろう、という傍観。
 それに気づくと、僕は途端に恥ずかしくなりました。それと同時に推しを推すとははなんなのだろうと考えました。

 『推し』とは簡単に言えば、沢山いる中で一つ贔屓にしているモノの事なのだろうと思います。では『推す』とはなんなのか、これも簡単で贔屓する事だと思うのです。でもそれは一般的な話であって、バーチャルオーディションにおけるリスナーの推しを推すってのは少し違う気がするのです。

推しを失って、傷を負ったリスナーは『何故か』新しいオーディションにも現れて新しい推し、もしくはどこかでみた誰かを推しだします。
 この『何故か』にバーチャルオーディションの推し方が出ると思います。長ったらしく言ったところで簡単な話になってしまいますが。

 みんな負けたくないんです。

 別のオーディションで別の推しを推すということはある意味個人個人のリベンジマッチ。負けたとしても敗者復活があるという無意識の安心がある再戦、もとい再選により、傷を負ったリスナーはリベンジというよりは、ある意味アベンジャーズになります。どこのオーディションでもアッセンブルしているのは、その傷に塩を塗るためでなくカサブタを剥がし、早く傷を癒そうとする民間療法なのでしょう(おめめぐるぐる)

 脱線しそうになりましたが、つまりは推しに負けて欲しくないというよりは『自分が推している推し』に負けて欲しくないということを無意識に思っている可能性。
 そう、あくまで僕の妄想に過ぎません。シンプルに可愛い子の夢を叶えてあげたいという気持ちで推しているでしょうし、単純に新しいものに目移りしているだけかもしれません。
 『お前は推しを純粋に推してるんじゃなくて、ただ単に負けず嫌いなだけ。一度だって定着しないのは、推しを応援したいんじゃなくて、応援する自分に酔ってるだけじゃないのか』と鏡に語りかけている記事でしかないです。本当にごめんなさい。

 僕は今でも最推しは最推し(最も推している推し)ですし、それの事実は変わりないですが。それはそれとして自分が負ってしまった傷については、別のオーディションで解消したいのかもしれません。ここまで話しておいてなんですが、先日僕はやっと傷が癒えました。この記事で言うところの傷が癒えました。なので、純粋な推し事が出来る体となれて清々しい気持ちです。


記事のタイトルについて


 輝煌という花があります。正確には中国語での花言葉が輝煌という花があるのです。オキザリスという花なのですが、一度植えられるととってもとっても生えてくる生命力の塊です。その雑草魂から別の花言葉で『決してあなたを捨てません』という強い花言葉がつけられました。これが何故この記事のタイトルなのか。ここまで読み進めたあなたならばなんとなくわかるでしょう。

おわり

 長々と語りましたが。最初にも言った通りオンリーイベントが楽しかったというのが記事の本筋です。蛇足の方が多すぎてムカデかよって思うかもしれませんが、はじめてのお気持ち表明なので許してください。関係ないですがお気持ち表明って言い方あんま好きじゃないんですよね。偉そうで。『○○くんの元気なご挨拶』みたいな感じの方が良くないですか?皮肉っぽくて良くないですね。忘れてください。

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