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半年かけて作った渾身の1曲をリリースした結果

ビートメーカーのseekxです。

僕はlofiというジャンルの楽曲をメインで作っています。

今回はそのlofiの楽曲を初めてリリースしたときの話です。

こちらの"asleep"という楽曲です。

当時はまだ自身の楽曲をまともにリリースした経験も無く、"この曲をリリースして名を上げてやろう!"という思いがありました。

そのため時間をかけて制作し、日々曲を聴いては手直しを行い、それを何回も繰り返してかなりの時間をかけて完成させました。

その期間は約半年です。

3曲入りのE.Pとしてリリースしたためさらに数カ月の製作期間を加え、配信手続きも完了。
いよいよリリースに至ります。

リリース後も各種SNSで告知、各種プレイリストサブミッションに加えsubmithubで有料でのプレイリストサブミッションも行いました。

そしてリリースから1か月経過し、spotifyのリスナー数や再生回数を確認すると…


月間リスナー数:90人
E.Pの再生回数:300回


….へ?

当時の心境としては、
「…え?少なくない?統計ミスってない?あんなに時間をかけて作ったのに…?」


赤線で囲った部分が当時のリスナー数


先にも書きましたが、当時の僕は"このリリースでアーティストとして成り上がる"みたいな気持ちがあったため、完全に打ちのめされた訳です。

この後もしばらくはリリースのスパンが長い且つこれといった成果も出なかったため、リリース毎に多かれ少なかれ同じような精神状態に陥っていました。

ただ、グラフを見てもらえばわかるようにそこから現在に至るまで少しは色んな人に聴かれるようになってきました。

そのうえで、これから自身の音楽をリリースしようと思っている人や既にリリースしている人、ひいては当時の自分に向けての提言を行いたいと思います。


・曲の制作にどれだけ時間をかけたかはリスナーに関係ない

"ここのディレイのDry/Wetのバランスが~""このリバーブはDecayもっと長い方がいい?""このシンセの音色を微妙に調整したい"

曲を作る側としてはこだわりたい部分ですが、それによって楽曲が劇的に変わるでしょうか?
あなたのこだわっている部分は多くのリスナーにとって"どっちでもいい"部分かもしれません。


・リリースを重ねて試行錯誤しよう

いくつか曲を世にリリースしていると見えてくることもあります。
程度の違いはあれど、"この曲はいつもより再生回数多いな"この曲はプレイリストサブミッションの受けが良いな"etc

spotify for artistを使えば、リスナーの性別や年代、どの経路で自分の曲にたどりついたのか、どのプレイリスト経由で何回再生されたのか等あらゆるデータが確認できます。

それにより、自身の楽曲に対する世間の評価が何となくわかるようになってきます。
これはリリースする度に経験値として蓄積されていく、逆に言えばリリースしないとわからない部分です。


・1曲で世界が変わることはない

もちろんある1曲が爆発的にヒットして有名になる人はいます。
ただそれは一握りで、多くのアーティストは地道にキャリアを積み重ねて様々な試行錯誤を経て成果を出しています。

自分がそのひと握りになれると思いますか?

….改めて振り返ってみると、最初のリリースで一発当ててやろうとしていた自分の愚かさがよくわかります。

この記事でも書いたように、世に自身の曲を出し続けることで見えてくるものがあると信じてこれからもどんどんリリースしていきたいと思います。

というわけで7/28にいつもお世話になっているThe Label Sundayより新曲"Shore"がリリースされました!

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このnoteでは毎週ビートメイク/曲作りや音楽配信についてなど音楽に関する記事を配信していますので、今回の記事が気に入った方はチェックしてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
それではまた次回!

現在のリスナー数や再生回数はコチラ▼


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