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俺は今なんだよ!

みなさん、チュ〜〜〜〜〜ス!

春ですね。3年のMです。

好きなものについて書かせてもらえる

とのことで、題材を何にしようか…と悩んだのですが、私は『スラムダンク』を題材に筆を取ろうと思います。

『THE FIRST SLAM DUNK』は昨年の12月に公開されました。公開した頃、ものすごく評判が良いということだけを耳にしていた私は、うっすらとした興味を抱いていたものの、見に行こう!という決断が中々できず、スラムダンクと無縁の日々が続いていました。原作も読んだことがなく、「諦めたらそこで試合終了ですよ」しか知りませんでした。

そんな中、映画を見に行こうと決断したきっかけとなったのは、アルバイト先の店長の発言です。

「俺スラムダンク3回見たよ」

「は?そんなにハマってるの?あんためっちゃ忙しいじゃん…仕事の合間を縫って3回も見に行ったの…?」と言いかけました。

そんなに…そんなにやばい映画なんすね…店長… となった私は、2日後に母と地元の映画館へと向かいました。これが全てのはじまりです。

おそらく軽い気持ちで言ったであろう店長のこの発言は、私の春休みの過ごし方を完全に決めてしまったのでした。

ここで、私の『THE FIRST SLAM DUNK』の鑑賞回数をお教えしましょう。

12回 です。

少ないですね…お金が無いので、12回です。119回鑑賞した猛者もいる中でこの回数は霞んでしまうかもしれませんが、映画は1回で満足ネキの私にしては、お金をかけた方だと思います。

とにかく、私がスラムダンクにものすごく心を惹かれたということが伝わればよいです。

スラムダンクが心に棲みついてから、私の行動は過激化していきます。

・ツイートがスラムダンク一色になる
・初めての鑑賞後、新装再編版即購入
・推しの三井寿のお面を作る(友達の分も作成)
・アニメ全101話鑑賞←これを3回繰り返す
・スラムダンクのシールを作る
・スラムダンクのシールをバイト先のオーナー、スタッフ、お客様に配り歩く
・いにしえの同人誌をまんだらけで買う
・激戦区である新宿バルト9の応援上映のチケットを勝ち獲る(チケットを買う練習もした)

(自分の行動を初めて文字に起こしたら、とても気持ちが悪くてびっくりしています。)

好きなんや…スラムダンクが…

スラムダンクがどうして多くの人々の心を奪うのかについて考えました。異論はあると思いますが、キャラクターの背景が敢えて詳しく描かれていない点に大きな理由があるのではないかと私は思います。

スラムダンクに出てくるキャラクターはとても魅力的です。なんでもできる全能のキャラクターはほとんど出て来ず、欠点もきちんと描かれています。(例えば、私が1番好きなキャラクターの三井寿くんはシュートセンスがピカイチですが、スタミナが足りません)

欠点も描かれているとさらに愛が増します。もっとキャラクターについて知りたくなります。「この子はバスケット以外ではどのような生活を送っているんだろう」「家族構成はどんなだろう」など、私生活に興味が湧いて来ます。

しかし、スラムダンクではキャラクターの私生活についてほとんど明かされません。(『THE FIRST SLAM DUNK』でようやく、宮城リョータくんの過去が明かされました)スラムダンクはキャラクター設定の空白が多いのです。

スラムダンクのオタクは想像力を働かせて、キャラクターの私生活を読解しようと試みます。おそらくこれが原因で、スラムダンクの同人誌がこの世にたくさん産み落とされました。

(直接的な話題は出していませんが、同人文化が苦手な方はここで閉じるのをおすすめします。仙道「まだあわてるような時間じゃない」)

現在有名な漫画家の中にも、下積み時代にスラムダンクの同人誌を出していたという方が結構いらっしゃいます。

『ハチミツとクローバー』の羽海野チカ先生
『きのう何食べた?』のよしながふみ先生
『俺物語!!』の河原和音先生

上記の先生方はみなさんスラムダンクで同人誌を出していたそうです。

羽海野先生の同人誌を購入し、読んだことがありますが、スラムダンクのキャラクターが羽海野先生の世界観に完全に落とし込まれていて新鮮でした。スラムダンクではハイレベルな試合風景が集中的に描かれているため、キャラクターの日常的な姿を忘れてしまいがちです。しかし、羽海野先生の同人誌ではキャラクターの生活風景が主に描かれます。彼らの日常生活の体温をじっくりと感じることができ、あたたかな気持ちになります。

このように、様々な方法でスラムダンクを楽しむことができ、いまだに熱が冷めそうにありません。スラムダンクによってでしか、感情を得られていないと言っても過言ではないでしょう。

ここまでつらつらとスラムダンクについて語ってきましたが、流石にここら辺で締めようかと思います。

もしお時間があったらぜひ映画をご覧になってほしいです。生活が苦しくなる可能性があるため、注意が必要ですが…。