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新婚旅行5日目(1) レイキャヴィク観光:アレを展示する博物館に突撃

アイスランドに到着した翌日。前日の夜に満腹になったけれど、朝になればまたお腹が空いてくる。ホテルの朝食を食べることにした。ビュッフェ方式だ。

控えめに言ってもかなり美味しかった。パンと乳製品が特に絶品。また、アイスランドは漁業国なのでニシンとサーモンが旨い。生のものをピクルスにしてあった。乳製品はどれをとっても美味しいのだけれど、スキールというヨーグルトとクリームチーズの中間のような、アイスランド独自の食べ物が必ず置かれていて最高。3日間毎朝食べても飽きなかった。

さて、この日は午前中にレイキャヴィクから離れた大自然を、小さな飛行機に乗って空から見渡すツアーを予約していた。1時間弱の空の観光だ。このツアーは日本の代理店を経由せず、ネットで直接アイスランドの旅行会社に予約した。前日には飛行機が3時間遅れる程の悪天候な時間帯もあったようだが、この日は晴れていた。

しかし、アイスランドは天気が変わりやすい。朝食後に部屋に戻ったタイミングで、手持ちのスマートフォンに電話がかかってきた。番号はゼロから始まらず、桁数も普段見ないものだった。まさかと思いきや、やはり。プロペラ機ツアーの旅行会社だった。

アイスランドでは、大概の人は英語を話すことができる。電話をしてきた旅行会社の人も然り。私たちが外国人であることは分かっているので、英語で話してくれる。でも私はカタコトの英語力しかないのだ。お互いもどかしいやり取りが続きようやく理解した内容は、「今日は強風により、定刻に飛行機を飛ばせません。」「しばらく様子を見て、昼の12時にまた連絡します。」ということだった。外を見る限り荒れた天候ではないけれど、プロペラ機だし安全第一ということだろうか。

午前中の予定がまるごと空いてしまったので、午後に予定していたレイキャヴィクの街の散策をすることにした。早速ホテルを出る。数分歩いて、観光会社の担当者の言う意味が分かった。晴れていれば良いというわけではなく、風が強いのだ。「こりゃ飛行機はムリだね。」と二人で納得し、街の中心部へ進む。

10分程度で街の中心部にあるロイガヴェーグル通りに着いた。低層の建物が並ぶ繁華街だ。平日の午前なので人は少ないが、土産屋やブティック、スーパーマーケット、いろいろな店が並んでいる。建物はとてもカラフルで可愛らしい。妻はたくさんの写真を撮っていた。

まず観光案内所に入ってみた。とりあえずレイキャヴィクの市内マップをゲット。その後、街のランドマークである教会に向かった。教会の正面を通る目抜き通りにはカラフルにペイントされた家々も多い。

教会の名前はハットルグリムス教会だ。

早速、中に入ってみる。

20世紀後半に建てられたものなので、装飾もシンプルでモダンな雰囲気。

教会には展望台があるので登ることにした。料金は1人900クローナ。ちなみに1クローナ=約1円なのでとても分かりやすい。カード決済が主流のアイスランドでは、教会での支払いもクレジットカードで済ませることができる。

料金を支払ってエレベーターに乗った。さらに1フロアを階段で登る。

展望台に到着するとカラフルな街並みが見渡せた。港も近い。

それにしても風が強い。突風と呼んでいいレベルだ。吹き荒ぶ風の中で十分に景色を満喫し、教会を後にした。

外を歩きながら、妻と2人で感心したことがある。横断歩道の無い道でも、人が立ち止まっていると、横断できるよう車が道を譲ってくれるのだ。そういえば、せかせかしている人は全然見かけない気がする。ゆとりがあっていいなあ。

先程のロイガヴェーグル通りでお店を見つつ、次に向かったのは「アイスランド・ペニス博物館」だ。数百種類の生き物のお◯んちんを展示する、酔狂な場所である。館長は元教員のおじいさんで、動物のペニスコレクターらしい。そう、そこは私営の博物館なのだ。まあ、公営だったら嫌だけど。

新婚旅行で入るのはどうなのか、とも思われるかも知れない。けれど、奇天烈な珍スポット(正に文字通りだが)に俄然興味が湧き、旅に出る前から行くことを妻と一緒に決めていた。

外からの佇まいは、端正なオフィスのようにも見える。中に数百の一物がチン列されているとは思えない。が、ガラスの窓からこんなものが。

窓から覗くのは土産売り場。Tシャツに描かれているのは、この博物館のロゴだ。ど真ん中の直球。単なるマジメな博物館ではなさそうだ。

中に入り、入場券を買う。かなりやる気の無い感じの係員だったが、この博物館でホスピタリティの高い係員だったら嫌かもしれない(笑)。

さて、展示物はというと、事前情報通りに数百本がズラリ。壮観だ。「標本」感が高いので、猥褻物が陳列されている感じは全く無い。他の来場者も多くいたが、女性も結構多く男女比は半々程度。みんな、面白がりながら観ている。

ちなみに、人間のもある。アイスランド人のおじいさんが、自分が死んだら置いてくれという経緯で展示されたそうだ。流石にそれは黒い緞帳が掛けられていて、来館者はめくって見るということになっていた(笑)

ミュージアムショップも充実していた。

笑わせにきてるのがありありと伝わる。博物館のロゴ入りショットグラスを、親しい友人たちと自分用に。そしておち◯ちん型の調味料差しを、その内の一人である転勤を控えた友人の餞別として購入した。

この博物館の記録に、街のランドマークの何倍もの文字数を費やしてしまった…。けれど、それほどに衝撃的だった。

中身の濃いレイキャヴィク散策で、いつの間にか時間は昼に差し掛かろうとしていた。そろそろ飛行機観光の会社から電話がくる時間なので、ホテルに戻って電話を待つことにした。さて、飛行機は無事に飛ぶのだろうか…!?

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駄文ですが何卒よろしくお願いします