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美しきアスリートたちの人生模様

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東洋経済オンラインやOCEANS、AlpenGroupMagazine、キングギア などの媒体に寄稿しているスポーツライター、瀬川泰祐が取材活動や、日々の執筆活動の中で感じたアス… もっと読む
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2018年9月の記事一覧

爪痕を残す

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「めちゃくちゃいいピヴォだね」

僕の隣で観戦していたスポーツライターの仲間が、ある選手に視線を向けながら、こう言った。

その視線の先にいた選手の名は、岡村康平(31)。現在、フウガドール すみだに所属するフットサル選手だ。

岡村は、30歳の時に初めて日本代表合宿に呼ばれたが、それまでFリーグでの出場試合数も決して多くはなく、下積みがとても長い選手だった。

この日、僕は友人たちとFリーグの

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自分を知る

自分を知る

近い将来をすごく楽しみにしているアスリートがいる。

フェンシング女子フルーレ日本代表の宮脇花綸選手だ。

身長も高いわけではないし、突出したスピードもパワーも持ち合わせていない。にも関わらず、彼女が世界と戦えるのには、ワケがある。

彼女は、誰にも負けない明晰な頭脳や、試合の流れを読む力、駆け引きなどを駆使して、持てる力を最大限に発揮する。

当たり前のことのようだが、徹底して自己分析ができてい

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信じる

信じる

「よしっ、今日も自信をつけていこう!」

フットサル元日本代表の諸江剣語選手は、フィジカルトレーニングを始める前に、自分自身を奮い立たせるかのように、こう言った。

僕は、いつの間にか、「正解」が大好きになり、いつの間にか、「間違い」を悪と捉えるようになり、間違いを嫌う大人になった。今では、「正解」だけを信じ、「正解」を求め続けて生きている。

だが、アスリート達を見ていると、間違っていてもいいん

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21歳の未来へのYELL

21歳の未来へのYELL

墨田区錦糸町にある太平二丁目接骨院。

当時19歳だった若者は、ストレッチ器具「ホグレル」を使ったコンディショニング調整を終えた後のインタビューの席で、力強くこう言った。

「日本を勝利へ導く存在になりたい」

日本最高峰のフットサルリーグ「Fリーグ」でデビューを飾って間もなかった清水和也の、あどけなさの残る顔つきと、力強い目つきのアンバランスさが、今でも脳裏に蘇る。

思いかえせば、あの時、すで

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自らの才能を開花させる2つの方法

自らの才能を開花させる2つの方法

Jリーグ、ヴァンフォーレ甲府などで活躍した元Jリーガー、長谷川太郎さんの取材で得た学びは、以前、僕のnoteで2回に渡って書かせてもらった。

・原点回帰のススメ
・積み重ねるべきもの

そして、つい先日「37.5歳からのファッション&ライフスタイルマガジン|OCEANS」で、長谷川太郎さんの原稿が無事、掲載された。そのタイトルは、

元Jリーガー長谷川太郎から学ぶ、自らの才能を開花させる2つの方

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アスリートに声援を送るアスリートたちを見て

アスリートに声援を送るアスリートたちを見て

先日、仲良くさせてもらっているアルティメットの田村友絵選手、レスリングの井上智裕選手、フリースタイルフットボールのインディ鈴木さんらと一緒に、Fリーグ、フウガドールすみだに所属する諸江剣語選手の応援に行ってきた。

全く違う競技に打ち込んでいるアスリートの方々が、競技を超えて応援しあうことって、なんてステキなことなんだろう。こういう小さなことが繋がって、みんなでパワーを与え合って、2020年やその

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