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いよいよ、「AFCアジアカップ 2019」が始まる。17回目の開催となる今回のUAE大会から、本大会の出場枠がこれまでの16か国から24か国に拡大され、精神的にも肉体的にも今まで以上に過酷な大会が、2019年1月5日から開幕する。

おそらく、日本代表に関する情報や対戦相手に関する情報は、多くのメディアで報じられることだろう。また、毎回のように注目が集まる「中東の笛」や「アウェイの洗礼」のようなものもしかりだ。そのような情報は多くのマスメディアにお任せするとして、僕のnoteでは、マスメディアではおそらく取り上げられることはないであろう、重要な取り組みがあることを、ここでお伝えしたい。

いよいよサッカー解説革命が加速する時

以前、このnoteでも取り上げさせてもらったが、このアジアカップで、再び、あの男が動きだす。

サッカー解説のあり方を変えようと挑戦し続ける男、戸田和幸だ。

僕は、彼が現役時代の頃から、そのサムライのような佇まいと、何にも媚びずに自分の信念を貫く姿勢に惹かれていたのだが、そんな戸田和幸が、2018年の9月に行われたキリンカップの日本代表vsコスタリカ代表戦で、それまでの5年間の解説の仕事の中で感じてきた解説のあり方に、問いを投げかけるかのように行動を起こした。世の中のスポーツ中継の枠組みから飛び出して、「URA_KAISETSU(以下、裏解説)」を始めたのだ。さらに、10月に行われたキリンカップの日本代表vsウルグアイ代表戦で、裏解説を有料販売することに踏み切った。

この「裏解説」の中で、戸田和幸が言葉に徹底的にこだわりながらサッカーをわかりやすく説く姿は、今のスポーツ中継における解説のあり方に対する強烈なメッセージが込められているように感じ、そのジャーナリズム精神に、僕は大きな共感を覚えた。

このアジアカップで戸田和幸が挑むこととは?

その戸田和幸が、今回のアジアカップ2019で、満を辞して再び動き出す。前回、裏解説の収益化に成功した彼が今回チャレンジするのは、間違いなく、裏解説の拡販だろう。

拡販というと、さらなる収益化ということになるのだが、僕には、彼が単に儲けるためにこの裏解説を始めたとは到底思えない。

彼は、これまでも、身銭を切って裏解説を行い、自分の言葉と活動で、サッカーを正しく伝えようとつとめてきた。そこには、多くの協力者がいて、彼らもまた、戸田和幸の革命を支えてきた。そんな自分たちの活動をサステナブルな活動にするためには、サッカーを広く正しく伝えるためには、解説コンテンツの収益化はどうしても避けられないのだ。

その証拠に、今回、戸田は、この裏解説コンテンツを、日本代表の初戦1月9日20時開始のトルクメニスタン戦は無料、そして2試合目以降、決勝までの計6試合を合計2,000円で販売するという。

前回のウルグアイ戦1試合では、1,000円という価格設定で97.5%の満足を得ていたにも関わらず、この価格設定だ。前回よりもかなりハードルを下げて、裏解説の価値を広く世の中に問うことに挑戦しているかのような価格設定だ。さらに、初戦を無料にして間口を大きく広げている。

今回、僕は、残念ながら、アジアカップにおける裏解説の狙いを、戸田和幸本人に直接聞いたわけではない。だが、この手のコンテンツは、視聴者が1人だろうが1,000人だろうが、基本的に制作にかかる費用は同じである。それを考えると、戸田和幸は、より多くの人がコンテンツを視聴してくれれば、この活動を持続可能なモデルに昇華させることができるという判断をしたのだと推測する。

推測で物事を書くんじゃないと言われてしまえばそれまでなのだが、もし戸田和幸さん本人が、それを否定してくれたり、補足してくれたら、それほど嬉しいことはない。

収益化した先にあるもの

ただ、僕は、今回の彼の挑戦の意義を自分なりに考えていた時に、一つだけはっきりしたことがある。

以下の裏解説の販売ページに、僕が東洋経済で書いた戸田和幸の記事の中で一番こだわった文章が引用されていたのを見て、彼の意図がより一層明確になった。

「もはや時代は変わり、情報は選ばれる時代になった。スポーツ解説だって、いろんな形があっていい。サッカー解説のあり方を変えようとする戸田の挑戦は、日本にサッカー文化を植え付ける種まきのように筆者は感じている。彼の解説が日本サッカーの未来をどう変えていくのか。いつか裏と表が入れ替わる日がくることを楽しみにしたい。」


僕はそれを見たとき、戸田和幸という人間が、嘘偽りなく、心底から言葉を大切にし、サッカーを大切にしていると改めて感じた。

彼は、今回、解説者としてサッカーを正しく伝え、サッカーを文化にするための活動を、持続可能なモデルに昇華させようとしているのだ。

観戦スタイルの中に、解説コンテンツを選択できるようにした、このサッカー解説革命ともいうべきこの動きは、言葉を大切に扱い、サッカーという難解なスポーツを、多くの人に、正しく、わかりやすく伝えるという戸田和幸なりの情熱がふんだんに詰まったものになるはずだ。

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