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元サッカー日本代表GK・南雄太選手取材のウラ話

この企画はある男の依頼から始まった

37.5歳からのファッション・ライフスタイルマガジン「OCEANS」で掲載された、横浜FCの正ゴールキーパー、南雄太選手のノンフィクション。

SNSを中心に拡散していただき、多くの人に届けることができたのだが、この取材が実現したのは、ある男からの依頼がきっかけだった。

その男とは、ヴァンフォーレ甲府やロアッソ熊本で活躍した元Jリーガーの宇留野純だ。

2018年8月8日。ガンを克服してJリーガーになった宇留野純のストーリーは、SNS上で一気にバズり、OCEANSのウェブサイト史上最高のアクセス数を記録した。

僕にとって、初めてのOCEANSでの執筆だったが、大きな成果を残すことができたおかげで、僕は編集部からの信頼を得ることができ、その後の定期的な連載に繋がった。

僕にとっては、忘れられない仕事になった。取材を通じて、僕みたいな人間に自分自身をさらけ出してくれたことがきっかけで、それ以降、宇留野純とは、頻繁に交流させていただいている。

そんな宇留野純からの依頼。

「雄太を取材してもらえないか?」

こう言われて断る理由は見当たらなかった。

取材対象者としての南雄太

南雄太は、若かりしころ、中村俊輔や中田英寿ら、黄金世代の一員としてワールドユースで準優勝を遂げるなど、サッカー選手としてのエリート街道を歩んだ。Jリーグ入りし、柏レイソルの正ゴールキーパーとして長らくゴールマウスを守ったが、いつからか日本代表から遠ざかり、さらにJリーグの歴史に名を残すことになってしまったオウンゴール、そして、5歳年下のライバル、菅野孝憲選手の加入とレギュラー争いでの敗北など、数々の困難に直面してきた選手であることを知っていた。だから、宇留野純から依頼があったとき、僕のモチベーションは一気に上がった。

必ず面白い話が聞けると思ったし、紆余曲折を経て、39歳という年齢で再びレギュラーとして横浜FCのゴールマウスを守りながら、J1昇格を目指して戦っている南雄太の姿は、アラフォー世代へ勇気を与えてくれる。また、キャラクター的にも、エッジの効いたおじさんが読むOCEANSという媒体特性にマッチしそうだなという、僕の嗅覚が刺激された。

「いい記事が描ける」

取材前にそう確信した。

僕が選んだテーマは「空白の1年」

実は取材前、僕は、今さらながら、彼が過去に犯したオウンゴールのことを中心に、どん底からの這い上がり方をテーマにした記事を描くつもりだった。

時間が経過し、充実した時を過ごす今なら、その話が聞けるんじゃないかと思った。だが、約1時間の取材を終えたとき、僕が描きたいテーマは、大きく変わっていた。

僕が選んだテーマは、南雄太にとっての「空白の1年」と「ライバルへの想い」だった。

急に芽生えた目的

僕は、取材を終えた時に、もう一つ思い立ったことがあった。それは、掲載日をいつにするかだった。もともと、僕が描こうと思っていた内容は、プレーオフの結果には左右されないものだから、プレーオフが終わってから、掲載日に大きなこだわりは持っていなかった。

だが、取材を終え、書く内容を決めた時、これはプレーオフ前に記事を掲載しなければならないと、強く感じたのだ。

原稿を一気に書き上げるとともに、すぐに編集部や横浜FC広報と掲載日の調整をしていた。

理由は簡単だ。南雄太のライバル、菅野孝憲選手に記事が届いて欲しかったからだ。そのためには、南雄太に注目が集まるプレーオフ前しかないと思ったのだ。

こうして、プレーオフ前日の12/1の夕方に掲載されると、僕の思惑通り、サッカーファンの方々を中心に拡散されていった。

バズった。

詳細は以下で実際の記事を読んでもらえたら嬉しい。

記事へのアツイ想いは、著者だけが持てるものだろう。

僕はまだ駆け出してたった2年の無名ライターだが、書くこと自体を目的にはしていけないと感じている。言うまでもなく、バズらせること自体も目的ではない。届けたい人に記事を届けて、その人になにかを感じてもらうために記事を書いているのだ。

OCEANSという大きな媒体で書かせてもらっている以上、個人的な想いは、もちろん後回し。多くのアラフォー世代に届けることが一番の目的だ。だけど、僕は、どうしても、OCEANSに掲載された南雄太の記事を、1人の人間に読んでもらいたい。

コンサドーレ札幌のゴールキーパー、菅野孝憲選手だ。

ライターの勝手な想いが、記事に宿っていたっていいだろう。

だから、もしnoteを読んでくれて、ご協力していただける方がいたら、SNSなどで拡散させて、コンサドーレ札幌に所属する菅野孝憲選手に届くよう、協力してくださったら、嬉しい。

もしも読者の皆さまの協力で、菅野孝憲選手に記事が届いたとしたら、ライターとしてこれ以上嬉しいことはない。

※ご協力のほどどうぞ宜しくお願い申し上げます。

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瀬川泰祐の記事を気にかけていただき、どうもありがとうございます。いただいたサポートは、今後の取材や執筆に活用させていただき、さらによい記事を生み出していけたらと思います。