為末大に学ぶ継続のコツ

自己管理をどうやって行うか。

これは、目標を達成しようとする多くの人が持つ最大の課題の一つだろう。僕自身も、自己管理が出来ず、目標を途中で投げ出してしまったことが何度もある。小さな話で言えば、早めに仕上げようと思っていた原稿が、ギリギリになってしまうことなんて、日常茶飯事だ。しかも、そんな日常的に起きている小さな失敗の場合、その過程のどこに問題があったのかなんて、検証すらしない。大抵は、自分自身の怠惰に問題がある気がして、行動を検証すること自体が怖く、結果的に後悔の念だけが残るのだ。

一方、軽い気持ちでやると決め、ゆるい目標の元で始めたことが、意外と長続きしていることもある。

これはどういうことなのかと思っていたのだが、以前僕が取材・執筆した原稿の中に、その答えがあったので、少しだけ紹介することにする。

メダリストが実践した2つのコツ

「完璧主義者は脱落しやすい」

これは、元400mハードルのメダリストである為末大さんが言っていた言葉だ。この言葉は、彼がアルピニストの野口健さんとトークセッションを行った際に、「自己管理をどうやっているのか?」という来場者から質問を受けた際に答えたもの。

現役時代、監督やコーチをつけずに、自己管理のもとで競技をしてきた彼らしく、理路整然と答えていたように記憶している。

彼はこのことを、ダイエットを例に出して説明した。

ダイエットをするとき、完璧主義者の場合は、当たり前のように、毎日(もしくは週3回でも1回でもよい)ランニングすることを決める。

だが、天候や体調によっては、決めたことができない日もある。ここで完璧主義者は脱落しやすいと言うデータがあるというのだ。ではどうすれば良いか。

8割しかできない自分を許容する

ということだそうだ。なるほど。たしかに、そうすると、今日走ることができなくても、それは目標達成のためのプロセスのうちだから、そこで脱落することなく、また次にランニングすることができると言うのだ。

経験上、100%の目標を立てつつも、決めたことができないことを許容する用意があると、途中でやめる確率は一気に減ってくるというはどうやら正しそうだ。

このほかに、彼はもう一つ実践していたことがあるという。目標達成するために、コンビニから遠いところに住めば良いという。引っ越しは大変だし、そんなの無理だという人もいるかもしれないが、これはあくまでも例え話だと思って、このまま読み進めてほしい。夜中にコンビニでお菓子を買って食べてしまう人がいる。こ理由の一つは、コンビニが近いとか、帰り道にコンビニがあるといった誘惑があるからだ。僕も徒歩1分の場所にコンビニがあるので、その気持ちはよく分かる。コンビニの近くに住んでいると、ついつい、コンビニに行きたくなってしまうのだ。

そこで彼は、欲望と戦うのではなく、欲望から遠ざかることを実践してきたというのだ。「コンビニに行きたいけど面倒くさい」という心理を使えば、コンビニに行く回数が減らせる。仮に、週4回コンビニに行っていたものを、週1回に減らせたら、ダイエットは半分以上成功したようなものだ。

この話を聞いていると、アスリートだろうが、メダリストだろうが、所詮は僕と同じ人間なんだなと、改めて感じて安心するし、親近感も湧く。彼らも僕らと同じ弱い人間なのだ。大きな違いがあるとすれば、彼らは自分が弱いことをよく知っているということなのかもしれない。

あなたも、アスリートのように自分の弱さを利用して目標へのプロセスを考え直してみてはいかがだろうか?

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瀬川 泰祐

美しきアスリートたちの人生模様

東洋経済オンラインやOCEANS、AlpenGroupMagazine、キングギア などの媒体に寄稿しているスポーツライター、瀬川泰祐が取材活動や、日々の執筆活動の中で感じたアスリートたちの人生
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