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春弦サビ小説「はるのうた 」①

春弦サビ小説「はるのうた 」
ヘッダーはriraさんからお借りしました。


こちらに応募します⬇️


二次創作可能な作品一覧⬇️


そして今回はふぅ。さんが創った春弦サビ小説Side-Aの続きを書いてみました⬇️  


Side-B 「はるのうた」


フウコはさっそくギターを買った。
あの公園に行くと長髪の青年がいて『こいのうた』を弾いていた。 
彼女は隣に腰かけて
「ステキな曲ですね。
 私も弾いてみたいんですけど...」思い切って聞くと
彼は手を止めて
フウコの持ち込んだ「易しいギター読本」から
ひとつひとつコードの押さえ方を教えてくれた。 

優しい風が頬を包んだ。

それからフウコは時間の許す限り
彼の元へ通い
簡単な曲なら辿々しいながらも弾けるようになっていった。 
でも『こいのうた』だけは、弾けなかった。
彼が爪弾けば幸せ満ちる『こいのうた』。


しかしその日はやってきた。 


すでにフウコは彼の音に合わせてギターを弾いていた。「こいのうた」以外であるが。  

そしてこの満ちたりた日々は永遠に続くものと思っていた。 

彼の優しい笑顔は "とびっきり" だった。 

と、突然、疾風が吹いた! 
満開の桜を吹き散らかしていく。
あたり一面の桜吹雪でフウコは彼を見失ってしまった。 

あぁそうか 
思えば彼の事をほとんど知らないままだった...。 

悲しい… 悲しくてたまらない!  


あれから10年が経つ


フウコは桜満開の野外ステージに立っていた。 
今日の一曲目は彼女のベストOne「はるのうた」。
これは「こいのうた」をアレンジしたものだった。 


彼女は心を込めて歌う。


観客の中に小さな女の子がいる。 
その子は智也と真希に挟まれて座っていたが、いつのまにか立ち上がり小っちゃい手を広げた。

するとひらひらと桜の花びらが落ちてきた。 

女の子は逃すまいと握った。 


ハル何しているの? 


真希の声が聞こえる.....



ふぅ。さんに導かれて生まれた「はるのうた」
楽しく創れました。ありがとう😊

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