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ちからぬいたらいいよ。 /青紗蘭 散らかる文(ふだん頑張り過ぎちゃうひとむけ)

頑張れ!

という言葉は、私にとって、違和感の塊だった。なぜ、糸を張るように頑張っている人にさらに追い打ちをかけるのか?と。

頑張るというのは、自分自身が克己し気合やら何やら奮い立たせるためにあるような気がする。つまり、自身に対して自分の可能性や努力を信じ、自分自身を信じた者が言える言葉だと思うのである。

仮に他者が「頑張れ!」という場合、その人の背景や事情、性格などなど知っていて、尚且つ、その人と信頼関係を築けている人に限らないと、割とすれ違いが起きやすい。

みんな一度も頑張って生きてない人なんていないし、辛い中を踏ん張ったことがない人もいないだろう。

例えば、一生懸命に取り組んで切羽詰まっているときに「頑張れ!」と言われたらどうだろう。
私だったら、「精一杯踏ん張っているのにこれ以上何を」と隠れて泪をこぼしてしまうかも知れない。

橋(こころ)が、決壊しそうな時に、橋(こころ)に対して、頑張れと声をかけるだろうか?おそらく、それは崩れゆくものと意味と一緒に流れてしまうだろう。

心がいっぱいで、張り裂けそう。
頑張っているのに上手くいかない。

そんな風に辛いとき。
険しく、辛そうに見えるとき。

私は、【ちからぬいたらいいよ】と言うことにしている。応援も特にしないし、何やれこれやれと具体的な助言のような事も言わない。

水の中で力めば、体は浮かない。力を抜けば浮くように。いちど、ふわりふわりと為てみれば、何とはなしに見えてくるものもある。

力を抜けば、余分なちからを逃がしてやり、そこには、空が顕れる。

必死過ぎて見えなかったものも、浮かんでくる。

だから、ちから、ぬいたらいいよ🍎✨


大好きなうさてい(笑)

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