ド新参Buddiesによる櫻坂46 1styearAnniversaryLive 【1】

12月10日、櫻坂46アニラDay2@日本武道館。

私事になるが、この1年で最もハマったアイドルグループが櫻坂46である。

理由は話せば長くなるが、一言でいえば坂道3グループの中で曲とライブ演出が最も自分にささったから。
そこから、
「え、ほのす(田村保乃)とかれなぁ(守屋麗奈)とかうえむー(上村莉菜)とか可愛いメンバー多いしかりんちゃんや天ちゃんのステージ上での格好よさとか守屋軍曹の美貌とかヤバみしかないし、流れ弾のハロプロ&昭和歌謡ミックスぶりも聴けるし平手友梨奈だけのグループとか偏見で見てて申し訳ございませんでした!!」となって今に至る(なぜケヤフェスももっと頑張って取ろうとしなかった…)。

前置きはこのへんで。前日にゆいぽん(小林由依)のサプライズ復帰によるジャマイカビール披露のことは聞いていたので「今日セトリからジャマイカビール外れたら化けて出るぞ」くらいの感覚で現地へ。

BAN(M1)で開演。このアニラでは薄紫の上下に袖にフリルがついた衣装です。
小柄なるんちゃんはセンターでもどこでもすぐわかる。ほのすもいる。天ちゃんもわかる。みいちゃん(小池)もれなぁもいる。やっぱり可愛いわれなぁ。…ん、またれなぁ?いやさっき全然別の位置にいたけど…別人か。じゃああのポニテのれなぁそっくりの子は誰…え?

お、大沼ァ―――!?

となってビビった。ポニテの大沼晶保の美人ぶりがすげえ。というか「そこさく」での彼女のぶっ飛んだ言動を知らなければ普通に綺麗なお姉さんだから…踊りも全然下手じゃないし。出番もそれなりに多く目立っていた。あとBANの時点から目立っているのが齋藤冬優花パイセン。激しいダンスで後列でも格好よさを発揮しているし、黒髪真ん中分け、デコ出しストレートという髪形も1人だけ目立っておりました。

というのがBANから最初の挨拶までに感じたこと(今更だけど整列した時の立ち位置ってどのライブでも決まってんのね…下手端が有美子会長で上手端が幸阪)。
2曲目はアニラがライブ初披露の美しきnervous(M2)。タイトルとサウンドはクールなのだが振りはサビで手をヒラヒラさせたりと可愛い。まあセンターほのすの曲だしね。彼女が真ん中付近にいるとパッとフェミニンで可愛くなる。
半信半疑(M3)では天ちゃんのターン!。暗転したステージにまず1人だけ登場、その恵まれたスタイルで武道館を支配する。アニラ前半は天ちゃんの見せ場多かったね。
ゆいぽん(小林)の代役ポジには増本綺良。ステージの張り出し(ちょうど宝塚の銀橋のようなつくり)に天ちゃん・きらこ・理佐と並ぶ時もあったような。

次がツアーでもアオリ曲だった、流れ弾と共に若干昭和歌謡風の「それが愛なのね」(M4)だが、ちょっとセトリでかけるの早すぎて武道館ノリきれてなかったような…やるならMC前とかでも。それでもステージ後方で茜&増本のきらねんコンビがハイタッチしてるのを見れたりと観ている分には忙しく楽しい。

ダンストラック(ここでもセンター天ちゃん)を経て、偶然の答えブルームーンキス(M5/6)と続く。

演出だけならこの辺はツアーの方がよかったんですけどね(偶然の答え曲前での理佐と玲ちゃんの傘使ったダンスとか)。そして百合ソングとも言われる耽美なブルームーンキス。小池・土生・茜・田村…と顔の良い人達が百合百合しく妖しく絡むので双眼鏡必須の場面だ。もうこの曲のBメロで守屋軍曹のシャープな美貌にスポットライトが当たるのもラストなのだ。
ところで、2日目のるんちゃんは後頭部の髪だけを結んでかつ前髪を作っているので「子連れ狼の大五郎」みたいな髪形になっていたのがどうも気になった。

思ったよりも寂しくない(M7)は「それ愛」に続いてハイタッチなどを絡めたメンバーのスキンシップがある。ツアーと違ってステージで火炎演出がない代わりに客席も慣れたものかオレンジ色で揃えてきた。ロックな振付もあるので遠藤・齋藤・菅井といったスキルメンの見せ場でもあった。

Microscope(M8)、ここでやるとは思わなかった!幸福感たっぷりのハッピーなナンバーなのだが、ステージにもハート型のバルーンが出てきて、張り出しを歩くメンバーにも笑顔がはじける。アニラのセトリから漏れるかなとも思ったけど序盤に入れても中盤に入れてもエッセンスになるナンバーだ。
(1日目はここにPlastic regret・最終の地下鉄に乗って・君と僕と洗濯物をかけたとのこと。これで2日間で全曲やれた))

2回目のダンストラックを挟むが、今度はバキバキのEDM調ではなくスウィングの利いたジャジーな感じ。メンバーは田村・菅井・大沼・麗奈・大園・遠藤・原田。張り出しでラインダンスになったりしてクールよりファンシーな雰囲気で場を盛り上げた。

そこで衣装を替えた松田・井上によるOn my way(M9)。白のワンピースにピンクと黄緑をあしらい靴はスニーカーでスポーティーな印象に、曲もガールズポップとして100点満点の出来。まつりもいのりちゃんともに「陽」の人なので、今の櫻坂の明るく優雅なカラーを象徴しているようでもある。(そういやこの2人ファーストネームが同じだ)。

「流れ弾」収録のBACKS曲のソニア(M10)はツアーSSA以来の披露。フロントがセンター小池を筆頭に麗奈・大園・松田・藤吉で、かつ上村・大沼・関・原田・幸阪…と(かりんちゃん以外)柔らかい雰囲気の持ち主がそろい、極めて女子力の高い1曲だ。なんとスクリーンにはソニアの歌詞にちなみメンバーがリップを塗ってみる化粧品のCMかと見まごうような映像が流れ、映像内のメンバーのビジュアルにも目を奪われる。

続くは「無言の宇宙」(M11)でありエモ曲が続くパートだ(センターは理佐)。本当はツアーSSAの時のPVオリジナル衣装の方が好きだけどね。張り出しに出てきてくれるメンバーの笑顔がまぶしい。それとこのライブで久々に軍曹とぺーちゃんがそろったナンバーでもある。BANのMicroscopeだったり、流れ弾でもこの無言の宇宙やソニアだったりとカップリング曲でしなやかにパフォーマンスしてくれる、これが櫻坂の強さだ。
曲中の科白「必ず帰ってくる」にかけて、次がいよいよゆいぽんが復帰しての「ジャマイカビール」(M12)

や、すげーじゃん。
暗転してスクリーンが割れて階段にスタンバイしていたゆいぽんが下りてくる。白のジャケットに黒のレザーパンツとブーツ。茶髪のセンター分け。かっけー。
そこに藤吉・遠藤も合流。レザーパンツとブーツは共通で、かりんちゃんは黒のジャケット、えんぴかは白いシャツにベスト、皆ちょっとヨーロッパ貴族風のデザイン。

まあ、アイドルの中でズバ抜けて上手いという訳ではないのだが小林藤吉遠藤の3人とも所謂正統派ではなくクールなスター性を持っていて、それまで明るいナンバーが続いてきたからガラリとステージの空気を変えてきたのは強い。筆者もゆいぽんの生のステージは初めてだったが、欅時代から人気上位であることも納得のたたずまいであった。

しかし、ツアーでもアニラでも彼女のポジションの代役に入った大園・上村・大沼らも十二分の活躍ぶりだったので、ゆいぽん復帰で元にもどってしまうのもそれはそれで惜しい(そのためのBACKSライブでもあるのだろうが)。
MCで土生ちゃんが天然ぶりを発揮(1年の振り返りを「木の軸」に例えるなど独特の言語感覚を披露)するなどありつつ、後半戦はDead End(M13)から。

先にはけてツアーと同じビビッドカラーの衣装に着替えたるんちゃんのソロダンスから、衣装をそろえてメンバー全員で。なのだが、アニラはなぜかヴォーギングのような腕だけの振り付けが主体で皆無表情で、ツアーの時のエネルギッシュなステージとはかなり雰囲気が異なった。間奏に無表情でフォーメーションだけ足早に高速移動する様がちょっとシュールだったりしたが、そんな演出の中でも大サビが近づくとテンションあがるのか笑顔がこぼれてしまうほのす。やはり天性のアイドルだ。

そのままDead End衣装のままで「なぜ 恋をして来なかったんだろう?」(M14)。白い布のパフォーマンスの代わりに糸でかりんちゃんをつつむ演出になったが、どうもチープ感は否めない。まあツアーの会場と比べると自由度も欠けそうだし…
Buddiesはいいね。演者で輪になって張り出しステージまで出てきてくれていた。センターの天ちゃんよりも周囲のメンバーの笑顔が記憶に残る。

ここで改名からの1年にまつわるVTRが流れ、1stシングルのNobody's fault(M15)のパフォーマンス。CDジャケットの白い衣装で原点回帰を印象づけるシーンであった。
やや話がそれるがこの衣装「昔の従軍看護師」っぽい。白ベースで露出が少なく立襟のデザインとか、胸部にプリーツがついてアクセントになってるとことか。こういうヴィクトリア朝的な、色気を前面に出さないストイックな美が櫻坂の持ち味の一つなのかも、とツアーでの他の衣装や流れ弾の黒衣装などで感じられる。

続いて「流れ弾」(M16)。おお、ノバフォの衣装で流れ弾をやるとは。暗転の合間にシューズを脱いでスキンシューズだけであの激しいダンスで踊り出す。復帰したゆいぽんも2列目の本来のポジションで参加しており、完全体といえるだろう。今回、スタンドから観ていたが2番終わりで舞台上に伏せる理佐の上に、皆次々のしかかっていく演出でラストにのしかかる武元の振り、彼女が髪を金髪に染めているのでより狂気感が発されていた。

流れ弾で本編が終わると階段上で「Ⅱ」のフォーメーションを作り、スクリーンで舞台が閉じるという演出で本編に幕。

ここからはアンコールと、軍曹・ぺーちゃんの卒業セレモニーに続く。

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