【NEW】声演『戦えキルシュトルテ』
館山緑さんの原作「戦えキルシュトルテ」を声演(朗読)させていただきました。
館山さんご自身が、「青春陰気小説」と称されているように、少し薄暗い雰囲気の原作ですが
薄暗い雲の中から差し込む一筋の光をみせてくれるようなとても美しいお話でもあります。
若者の成長や恋心、そして危うさなどのエッセンスがギュッとつまっていて
タレントさんの演技の魅せ場もたくさんあります。
館山緑さん、原作をご提供いただきありがとうございます。
セイエン文庫の作品の中で1作品の収録時間としては最長の30分の作品となりました。
主演されたボイスタレントのJINさんは長い時間にもかかわらず、とても高い集中力で細やかな演技をされていて本当に素晴らしいです。
ボイスタレント花屋✿さんの声演は「芯の強さ」を感じさせるものがあります。話の中のキャラクター「見坂セリ」は不幸な境遇の少女なのですが、花屋✿さんのセリはただ不幸なだけではない、不幸にあらがう強い少女として命を得ています。
また、お二人のスリリングな掛け合いもこの作品の魅力の一つです。
お二人とも素晴らしい声演をありがとうございます!!
さて今作品ではポイントで「音楽」を入れています。セイエン文庫としては初めての試みでした。
タイトルにもなっている「キルシュトルテ」ですが、調べましたところ正式名称を「シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ」(ドイツ語で「黒い森のいちごのトルテ」)と言うとのことです。
そしてドイツの「シュヴァルツヴァルト」はバーデン=ヴュルテンベルク州に実際にある森・山地でもあり、この地域は古くは「ケルトの森」で知られた地域でもありました。
そこでこの作品を「ケルト風」の音楽で彩ってみたいと思うに至りました。
実際作成してみましたところケルト風ならではの神話のような雰囲気も加わり、よかったのではないかと思っています。
制作期間中は随分「キルシュトルテ」というワードに馴染みましたが…実は、わたくし、おそらくこの「キルシュトルテ」食べた記憶がございません。
せっかくの機会ですので探して食べてみようと思います。
声演『戦えキルシュトルテ』
総声演時間:約30分 ¥300
声演:JIN、花屋✿ /原作:館山緑 /発行:セイエン文庫
あらずじ:型破りな性格の兄、太一は僕(ケイキ)と幼馴染の見坂セリを「キルシュトルテ」と呼んでいた。ある日セリは引越して遠くへ行ってしまい。兄の太一も突然失踪してしまう。その後ケイキは7年ぶりに突然セリと会うことになるのだが、驚きの事実を知ることになる・・・
▼冒頭から約10分を「戦えキルシュトルテ(前編)」として無料公開しています。
戦えキルシュトルテ(前編)/(声演時間:約10分)
▼後半の約20分を後編、また前後あわせた作品を有料公開しています。
戦えキルシュトルテ(後編)/(声演時間:約20分)
戦えキルシュトルテ/(声演時間:約30分)
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