Vol.３：モズ♂
モズは漢字で百舌と書く。
私はこの百舌の意味は地鳴きが舌打ちのような音（ガスコンロの着火音）なので百の舌なのだと思っていた。
ところが意味は違って、百種類の鳴き声を真似できる舌を持つという意味なのだそうだ。
確かにモズが美しいさえずりの声で鳴いているところを何度も観たことがある。正直、鳴き声だけを聞いた瞬間、ノビタキかと思ったらモズだった。

写真に収めたことはないのだが、様々なものを口にくわえて飛んでいるモズを目撃したことがある。
カマキリ、カエル、トカゲ、バッタ、トンボ、チョウ等だった。
猛禽類のようなカギ型のくちばしを持っている。ハンターだ。
結構残酷さもある鳥で、餌が無いとメジロなどの小鳥を食べることもある。

「モズのはやにえ」、MOZUという映画でも出てきた。
モズは捕まえた獲物を枝などに串刺しにする習性がある。
様々な説があるが、どうしてそのようなことをするのかは不明だ。

ルリビタキを目的に野鳥撮影に行くと、殆どの場所でモズに出会う。
モズに何の罪もないが、昔からモズは縁起の悪い鳥とされてきた。
モズが鳴く夜は死人が出るとか、凶鳥と言われる時代があったそうだ。
いろんな話があるのだろうが、私は♂のインクレディブル的な目が可愛くて仕様がない。♀も可愛い。