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『人を動かす、ってなんだ?』 ビジネスにちょっとだけ役立つかもしれないこと

よく人を動かすって言いますが、皆さん人を動かしてますか?

人を動かすのは、上司が部下に対してのことを思い浮かべるかもしれませんが、全然そんなことはありません。
当然、上司がいろいろな仕事を依頼して人を動かすことはあります。
ただ、人の動かし方は、一方向ではないということです。

上から下、横方向、下から上と様々な方向に働きます。

そして、この人を動かすのは非常に難しいのです。

なぜ、人を思うように動かないのか?

それは、自分の思い込みで人の動きを想定してしまうということです。

個人の行動には、ベクトルがあります。ベクトルとは方向と大きさで決まります。

ベクトルを決定するのが、個人の心理的エネルギーです。
人を変化させ行動に移してもらうには、この心理的エネルギーを注入してあげることです。

その人を動かす心理的エネルギーの基礎要因は、5つあると思います。
報酬・対価、目的、情報、思考様式、感情の5つです。
この5つに働きかけることによって人は動きます。

簡単に1つずつ、説明します。

報酬と対価
報酬と対価については、分かりやすいですよね。
ただ、報酬や対価が高ければ、それはやる気になります。ただ、これは長続きはしません。一時的なやる気には繋がりますが、継続的には、難しいのです。成果報酬や歩合制といった給与体系であれば、可能ですがそれだけでモチベーションを保てるでしょうか?継続的に成果を上げ続ける必要があり、どこかでいきずまります。

目的
次に「目的」です。「目的の共有は非常に強力な人を動かす力になります。
しかし「目的」を共有するのは非常に難しいのです。
個人が持っている「目的」が異なれば意思決定は変わるということです。

情報
その目的を左右するのが「情報」です。
それまでの経験や伝えられた「情報」で人は「情報」の量も質も種類も異なるのです。
情報が異なれば、同じ目的を持っていたとしても意思決定や行動は異なります。
逆に考えれば、情報を同じに近づければ、目的の共有、意思決定、行動が自分が思っているものに近づいてくるのかもしれません。
ここでも重要になるのがコミュニケーションです。技術や理論や知識よりもコミュニケーションのほうが圧倒的に影響力は強いのです。いくら正しい知識や理論で説明しても上手く動いてくれない人が一度飲みいって意気投合し、同じ目的を持ち同じように行動をとることも多いのです。

思考様式
次にものを考える時の「思考様式」です。
「思考様式」とは、個人としての認識パターンや判断の様式です。
生まれてから育った環境やいろいろな人から学んできたものは、人それぞれ異なります。
これらが複雑に絡みあい個人の思考が形成されます。

感情
最後に「感情」です。感情に流されて冷静な判断ができない場合もあるでしょうし、「感情」により突き動かされ、普通では思い浮かばないようなアイデアが生まれることもあります。

この5つの心理的エネルギーに働きかけ行動してもらうことが重要だと考えます。そして、このエネルギーに大きな方向性や力を与えるのが、コミュニケーションだと思います。

中でも、一番重要なものが「目的」です。
人に動いてもらうことは「目的」+「行動」がセットだと思ってください。

ネットだけの手段に頼らず、人と人がface to faceでわかちあうということが、テクノロジーが発展した現在、より重要になるのではないでしょうか?

おしまい

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