コラム

同人誌即売会に4回続けて参加して  ーコミティア127ー


もう先週の話ですが、コミティア127に参加しました。
来てくれた皆さん、本当にありがとうございました。

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今回のコミティアで連続4回目の参加になります。年4回の開催なので、ちょうど一年を通して参加したことになります。
少しずつですが自分のマンガを知ってもらえてきているのでは、と感じました。

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今回、はじめての合同誌「どうぶつとひと」を頒布しました。はじめてすることは勇気がいるし面倒ですが、それをやりきってしまえば身になるものだ、というのが昨年いろいろやってみて掴んだ実感です。
「マンガの合同誌を出してみよう」と思ったのもそんな理由からです。


合同誌に協力してくれたLIO KIMさんは、マンガ家の友人であり、デビューしてて仕事もしている方です(別名義で)。ただ、紙の本がなかなか出ないので、読みたくて手に入れたくて強引に誘いました。


彼の原稿データが私の手元に届いた時、ほぼ合同誌の目的は達成されたと言ってもいいくらいでした。ただ、送られてきたマンガの枚数が「8~10ページ」の予定が「4ページ」でしたのでかなり焦りました。
「薄い」本には変わりないものの「薄すぎる」ことになりそうで、急遽、コウダイクに連絡し無理やり協力してもらった、という流れになります。作家2人本が3人本になって結果良かったです。(最終的に、LIOさんは追加で「4ページ」送ってくれました)


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合同誌の自分のマンガ「かしこみかしこみ」について。

「どうぶつとひと」というタイトルに決めて、気軽に読めるテイストの本にしたいと思い、協力してくれる描き手にもそう伝えました。
自分でもそれを意識してネームを描きはじめたのですが、その段階になって「どうぶつとひと」という自分の中のそれらの関係性において、どうしても避けては通れない自分の体験に行き着きました。
そして、それを題材にして描いているうちに「気軽に読めるテイスト」から逸脱していたのですが、そこに全く気づけずに作画、更に仕上げまでしてしまった次第です。
「死」と「罪」を絡めた話なので、いつもの私のマンガのテイストを期待して読まれた方は驚かれたかもしれません。これを描きながら思ったのは、「ついちょっと前まで、私はこんなマンガばかり描いていたな…」ということです。
その後、仕上げて本になって読んで思ったことは「こういう感じはいっぱい描いたし、もういいだろう」ということでした。たぶん一年やってきた「きつねとたぬき」の影響かもしれません。
合同誌のこのマンガを自分で否定もしないし、つまらないとも思っていませんし、大事な作品になりました。ですが、これから先は少しテイストを変えて描いていこうと思いました。自分の変化に気づけたことが大きな収穫かもしれません。

ただ、描いて入稿してからは「やってしまった」感が強く、表には出しませんでしたが鬱々としていました。コミティア閉会後、編集者のKONさんから「面白かった」とツイートいただいてものすごく救われました。あの一言は本当に助かりました。


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実力以上の応援を。

今回の、「コミティアに参加します」ということに関連するいくつかのツイートはたくさんの方にRT(リツイート)していただきました。本当にありがとうございました。
不特定多数の誰かに自分のおすすめを発信するのは、自らのセンスを問われる行為でもあります。
そういう中で応援のRT、またイイネをしてもらうことに対して、常日頃感謝しています。

(以下は応援していただいた方へ宛てた感謝です。読んでほしい方へ伝えるだけの期間は過ぎたこと。消すには忍びなく、ずっと公開するのも気恥ずかしいので有料にします。特に心当たりが無い場合は読むことをお勧めしません。物好きな方はどうぞ。)

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