月イチ連載でおおよそ２０ｐくらいの進行なので、ようやくの第２巻です。

毎回、面白いものをと意気込んでネーム作って描いて…。そうやって苦労してようやく完成が近づく頃には、頭の中で連日それらをこねくり回してきたからなのか、それが本当に面白いかどうかよくわからない状態で勢いのみで原稿を送り出したりします。
なので、出来上がったものをしばらくは直視したくないです（諸々のチェックで確認はするんですが）。

私の場合、本腰を入れて読むのって（読めるのって）単行本としてまとめる前になります。「ついに読むときが来たか」って思いながら読むんですけど、結構面白かったです。たくさん修正もしつつ。

経験ですが、やっぱり苦しみながら作ったものって、そのときは見返すの嫌で仕方ないんですけど、後で読んだら「そこそこいいかも」って思える場合が多いです。サラッと描けてそれなりに評価をもらったりしたものより、やはり自分にとってはいいものだと思えるし価値があるような気がします。
楽しく作って最高の作品ができた！ってタイプではないです。そういう瞬間は「点」みたいな感じではありますけど。

苦しみには二つあって、一つはただただ無意味で苦しいもの、一つは自分を高めるもの。…なんかで読んだか聞いたかした言葉です。ハウス・オブ・カードだったか。
とにかく、苦しいものと対峙するときはそういう立ち向かえる言葉や映像や音楽なんかを無理くり持ってきて思い出しながらやったりします。

そんな感じの２巻です。よろしくおねがいします。

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＜お知らせ＞
きつねとたぬきといいなずけ
第2巻の書影が公開されました。
発売日は4月7日です。
よろしくお願いいたします。