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2022-02-16 白色矮星の限界に挑め(後編)

2022年2月16日。

3月に控えているイベントの中間発表みたいなものが終わったので今日から引き続き、毎日投稿がんばります!

今日の画像はこちらから!

今日の論文

Anisotropic magnetized white dwarfs: Unifying under- and over-luminous peculiar and standard type Ia supernovae

今日もこちらの論文に注目します👆

テーマは

「白色矮星の限界質量を再調査せよ!

です!

Ia型超新星の信頼を揺らがす観測結果

前回述べたとおり、Ia型超新星は "標準光源" としての性質を生かして、宇宙の距離はしごを担う重要な天体です。

しかし、そんなこれまでの理論を揺らがす Ia型超新星が現れたのです。そのはじまりは2003年に発見された SN 2003cv でした。この天体は、これまでのIa型超新星と比較すると明かる過ぎることが問題となりました。

その明るさを実現するためには、2.1 太陽質量ほどの白色矮星が必要となりますが、これは前回学んだチャンドラセカール質量を大幅に超えています。 

つまり、普通の恒星進化ではありえないはずの質量でこの天体は爆発したのです!

超光度Ia型超新星を生み出すシナリオ

超光度Ia型超新星を生み出す原因はどこにあるのでしょうか?

その答えは

磁場

にあります。

これまでも、中性子星やクォーク星(こちらはまだ理論上の存在です)といった天体では磁場の存在が天体に大きく影響することが考えられていました。

今回の研究では、こうした磁場の影響を白色矮星にも応用し、磁場を考慮することで半径と質量の関係が影響を受けて変化することがわかりました!

この結果は、少なからず SNeIa cosmology に影響を与えると考えられるので、今後の動向に注目の論文です!

 論文について

タイトル:Anisotropic magnetized white dwarfs: Unifying under- and over-luminous peculiar and standard type Ia supernovae
筆頭著者:DEBABRATA DEB@ Indian Institute of Science: Bangalore, Karnataka, IN

最後まで読んでいただきありがとうございました!
今日も一日お疲れさまでした✨

以下は、個人的な毎日の記録です笑

abceed

今日は単語を学習しました!

あと2週間ほどで本番なのでがんばります!

mmmEnglish

I watched this video today!
https://youtu.be/0qPSWm1XK9k

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