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代弁者 《詩》

「代弁者」

度重ね掻き集めたガラクタな言葉

盗まれた時間の中
前後する曖昧な記憶

お前に見えてるのは
ただの残像

火を放て氷塊の城へ

静かに弧を描き枯れ落ちる
儚き供花

届きそうな月を見上げ
吐き捨てた言葉

嘘には嘘を 
偽物には偽物を

背徳の中で踊れ

光の当たらない
はぐれ者の代弁者

Photo : Seiji Arita

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