積もる落ち葉を踏み歩く音の響く廻廊を見上げると、夕焼けの紅葉の隙間から覗く陽光が風に揺れて散り、右手を掴む左手の先にある小さな歩幅の足が舞うように駆け出して、瞬間、いつかの縁日を想起するような森の匂いが爆ぜた。

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