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歯車のロマン

 「渡邊ってさ、歯車とか好きだよな。」

 学生の頃、唐突に友人から言われたことがあります。なにそれこわい。歯車好きってどういうことですか。しかもノリとしては「あいつ鉄道好きだよな」とか「ああ見えてアニメオタクなんだぜ」とかそんな感じで繰り出された歯車

 歯車(はぐるま、英: gear)とは、伝動車の周囲に歯形を付けて確実な動力伝達を可能にした機械要素である[1]英語では「gear」で、日本語ではギアギアーと表記されることもあるが、JISでの表記はギヤである。減速や増速、回転軸の向きや回転方向を変えたり、動力の分割などに用いる。

wikipediaから引用してお茶を濁します。
自分の専門分野を読むと誤りが多いことに気付きます。


 たしかに歯車は好きです。
 特に極小の世界に構築された機械式時計は果てしないロマンを感じます。ひげゼンマイの解けるエネルギーを制御して緻密な時を刻む仕組みは感動的ですし、トゥールビヨンなど正気の沙汰とは思えない美しさです。

 そんなことを歯車の玩具を組み立てながら思い出しました。ところが組み上がったモノを見ると、どこか物足りない気持ちが訪れます。

 いったい私は歯車の何に惹かれているのか。

 
 それは機械の背景に存在する、人の思想と技術であることに、私は気が付きました。
 自分で組み立てたら歯車の背景にいるのは自分ですから、想像力への刺激には不十分です。

 オーパーツまで遡ればアンティキティラ島の機械でしょうか。そこに生きた人々の思考を想像すると実に愉快な気持ちになります。

 現代のあらゆる機械に応用される歯車機構も、その背景の歴史や職人の人生を思うと、その深淵な美しさに震えるのです。

 私はたまらなくなってYouTubeを開き、歯車の動画を眺め始めます。

 ちょっとアレな光景を想像させてしまって申し訳ございません。私は大丈夫です(?)

 

 拙文に最後までお付き合い頂き、誠にありがとうございました。願わくは、貴方の好きなものが時を越えて歴史に紡がれる糸となりますように。


#ハマった沼を語らせて #歯車 #時計
#私のイチオシ #機械式時計 #正確性では今のところクォーツ時計が勝ります #ハイブリッドなスプリングドライブも好き
#なんかもう歯車への愛が止まらないから
#スキしてみて

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