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BL小説【親友悪友腐れ縁?!】4ページ目

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**警告**

このページは『ボーイズラブ要素+α』として『キス』を含みます。
苦手な方は閲覧しないよう、自己責任の上、閲覧をするようお願い致します。

**以下、本文**

  「賭けに負けたのは確かにオレだけど…。オレだって自分の生活があるんだ。それを壊されるようなお願いをされても困る」
 「…それで?」
 やたら低い声で腕組ポーズな巽サン。
 げーっ。
 巽のヤツ相当機嫌悪いな~。
 だが、それはそれ。
 オレは自分の日常の平和を守るために、こんなところで負けるわけにはいかないんだ!
 巽に何をされようとも!
 「だからここはひとつ、オレなりに提案したい。オレから女の子に声をかけるのは止める。けど、女の子からオレに声をかけてきた場合はおっけーってことで」
 「いままでとたいして変わらないように見えるんだけど…」
 「気のせいだろ?オレだって本当はこんなこと認めるのもイヤなんだぞ。けど、大親友の巽のお願いだからここまで譲歩してやってるんだからな」
 大親友という言葉を強調しつつ、巽の顔を伺う。
 「…全然有り難みを感じないんだが」
 そう口にすると巽は、ゆっくりとオレの方へと移動し始めた。
 「むむむ……」
 そんなオレの作戦は無残に終わる。
 めげないけどな!
 「うっわー。贅沢なヤツだな~…。親友のオレが、ここまでお願いしてるのにダメなのかよ」
 「その言葉、そっくりそのまま徹に返すよ」
 そこで深いため息を吐かれると多少罪悪感を感じてしまう。
 けれど、ここで引いたら負けだ。女の子とイチャラブする機会が無くなってしまう。
 「なんだよー。ケチ」
 「ケチは、おまえだ」
 そんなやりとりが数回繰り返された後、なんとも言い難い沈黙が流れた。
 「………」
 「………」
 「……巽?」
 なんとなく、その雰囲気が耐えられなくて恐る恐る声をかけてみる。
 「…いつまでも…に……じゃねぇよ」
 「えっ…?」
 いま何かを口にした気がした。
 けれど、それはあまりに小さな呟き。
 巽が何を言ったのかわからなかったけど、どことなく悲しそうな声色。
 そして、何かを耐えているかのような……。辛く、淋しそうな瞳。
 「たつ…み…?」
 流石に意地を張っている場合じゃないと思った。
 そんな顔、いままで一度も見せたことなかったじゃねーか。
 「たつ―…おわっ?!」
 心配になり瞳を上に向けた瞬間、オレの身体が勢いよく押された。
 いや、正確には押し倒された…と言ったほうが正しい。
 「な…っ!?いきなりなにすんだよ!」
 倒れた先がベッドの上だったからよかったものの、これが床の上だったら怪我してたつーの!
 「隙を見せるおまえが悪い」
 両肩のあたりに巽の手の感触。どうやら肩をがっちりホールドされた模様。
 「だ~っ!重いーっ。いいから、オレの上から退けっ!」
 「イヤだね。約束も守らないヤツのいうことなんて聞いてやらねーよ」
 「なっ!?」
 イヤだと~!?
 さっきのシリアス感はどこにいったんだよ!
 「いまの約束がダメなら、別のにすればいいんだよな」
 「そ、そうそう」
 やっとわかったか。
 オレだって巽のことを思って譲歩したんだぜ。
 少しはオレのことも考えてくれよ。
 「…だから、とりあえずオレの上から退いてくんない?」
 肩を押さえつけられて、蝶の標本みたくピンで留められている感じもイヤだけど、巽に押し倒されて見下ろされてる感じはもっとイヤだ。
 「だーめ」
 「は?」
 オレにのしかかりながら、巽の手があっという間にオレの両腕を拘束する。
 不適に笑う巽を見て、なんだ背中にイヤな汗が流れ始めた。
 「お、おい。どうして、オレの腕を拘束する必要があるんだ?」
 「逃げるから」
 「んなの当たり前だろーがっ!」
 この状態で逃げないヤツはいないって。
 つーか、そんなヤツがいたら逆に見てみたいわっ!
 「さて、と。じゃあ、約束を守れない徹クン。大親友のお願いを聞いてもらおうか」
 にっこり笑う巽。
 そりゃあもう、今までにないくらいの素敵スマイル。
 不気味すぎて怖い。
 大親友っていうより大悪友っぽいぞ…。
 そんなことを考えていたら、いきなり視界が遮られた。
 遮られただけだったらよかった…。
 よかったのに――…。
 だんだんと近づいてくる巽の顔。
 なんで近づいてくるのか…なーんてことを考えている間もなく、いつの間にかオレの唇は奪われていた。
 「!?」
 チュッと小さな音を立てて、巽の顔が離れていく。
 その時間があまりにも長く感じた。
 「お、おま…っ!な、なっ…!!」
 突然の出来事についていけず、オレ頭の中は大混乱中。
 いや、普通さ。男が男にキスなんてされたら誰だって驚くと思うぞ…。
 「何考えてるのか――って言いたいのか?」
 戸惑っているオレを見ながら平然と答える悪友サン…。
 なんでコイツはこんなに落ち着いているんだ?
 うげー。
 まだ唇に生暖かい感触が残ってやがる。
 唇を拭いたくても、相変わらずオレの両腕クンは巽に拘束中のままだし…。
 別に拭っても拭わなくても、事態は変わらないんだろうけど、気持ちの問題つーか…。
 そんな風にグルグルと考えていると、クスッと小さく笑うのが目に入る。
 「どうして俺がこんなこと、おまえにしたと思う?」
 「んなもんわかるかよ」
 わかってたら男にキスされても驚かなかったかもしれない。
 「答え―…。当てられたら、賭けのことはチャラにしてやるよ」
 くそー。
 人をバカにしたような言い方しやがって。
 オレは巽じゃねぇんだからそんなこと簡単にわかるかよ。
 「……イヤがらせ、とか?」
 真面目に答えたつもりなのに、巽はこめかみを押さえながら盛大なため息をもらす。
 「――おまえって、本当にナンパすることくらいしか能がないのな」
 「へん!男っていう生き物はそういうもんだよ」
 男っていうより、雄って言ったほうが伝わりやすかったかもしれない。
 「じゃあ、それはきっとおまえ限定だ」
 「けーっ。相変わらずナンパのことになるとやたらと突っかかるヤツだな。巽、お前本当はやっぱり不感症なんじゃねぇの?」

 ぶちっ。

 何か切れた音がしたような気がする…。
 ただ、仕返しとばかりに嫌味で口にした言葉。
 この言葉を口にした瞬間、オレは後悔することになった。
 巽の表情が一気に強張ったから。
 …いや、冷めた表情になった、と表現するほうが正しいのかもしれない
 「…前言撤回。本当は、もうちょっとちゃんとしたカタチで打ち明けようかと思っていたけど……。徹がそういう態度をとるのなら仕方ない」
 「た、巽?」


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 琉榎(ruka)「…この2ページ先は、ちょっとBL要素が強くなるんですが…どうしよう。noteで載せるの難しいから省くか…。それとも、別サイトにでも掲載しようか…悩み中です;肝心のイチャラブシーン…!すみません;独り言です」

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