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「鮭」と「好き嫌い」と「挑戦」

「鮭」は日本だけでなく世界中で食べられ、そして愛されている魚だ。他の魚に対して比較的値段が安く、様々なジャンルの料理に使われており、それでいて美味しいので、文句のつけ所が無いといえる魚だ。

当然私も鮭を愛する1人なのだが、幼少期の私は鮭というよりかは、魚そのものが嫌いな子供だった。今の私からすればとんでもない子供時代だったが、ではなぜ昔は嫌いだった鮭、もとい魚を、今は好きになったのか、自分で少し振り返ってみる。

魚が嫌いだった頃は、魚には骨があり食べづらく、身がパサパサしていて、部位によっては苦味もある、生臭い匂いが苦手、などと感じていた。そんな魚嫌いの人生をこれから送り続けるのだと思っていた矢先、私は鮭と出会うことになる。

鮭を好きになったのは小学生の頃で、家で初めて出た焼き鮭を食べた時だった。渋々と鮭を1口、口の中に運ぶと...

その時の気持ちをどう表現すれば良いかわからないが、荒れ果て乾燥し、ひび割れた大地に突如、大雨が降ったかのような、魚を食べている間は絶対に無いと思っていた「美味しい」という感情が私の中に芽生え始めたのだ。

それからの私はすっかり鮭の虜になってしまい、給食や家で出た時は、気持ちが昂っていただろう。回転寿司に行く度サーモンばかり取っていた私だったが、そこで新たな発見に気付いた。

マグロ、ハマチ、シメサバと、サーモン以外の魚も食べられるようになっていたのだ。勿論、焼きでも煮物でも怖いもの無しである。魚嫌いを克服するどころか、魚そのものに魅了されてしまったのだ。私の魚への評価はまさに鰻登りだった。魚だけに。

大学生になった私は新しい挑戦を試みた。それは、自分で鮭料理を作ってみることだった。今まで料理経験など家庭科の調理実習でしか無かったのだが、色々と鮭料理について調べ、繰り返し挑戦することで、簡単な料理なら作れるようになった。

私が1番作る鮭料理は「鮭のポン酢バター焼き」、名前の通りの料理で、ねぎやキノコを加えると、より美味しい。

「鮭 ポン酢 バター」と検索するとたくさん出てくるので、是非お試しを。

昔は嫌悪感を覚える程苦手だった魚を、気付けば食べたいからという理由だけで手間をかけて作っている。人間の好き嫌いなんてものは、何か1つのきっかけによって、大きく変わってしまうのだ。

良い意味でも悪い意味でも。


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