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【​Midjourney】16のパラメータ、あなたはいくつ知ってる?

こんにちは。アメリカ・シリコンバレー在住のSeikaです😊

Midjourneyで画像を生成する際、パラメータを使っていますか。
今回は、公式ホームページの内容に沿いながら、16種類のパラメータをまとめていきます。

パラメータってなに?
生成系AIに触れてみたい!
Midjourneyをもっと知りたい!

と思った方はぜひ読んで、
そしてMidjourneyで実際に試してみてくださいね。

(2023年11月6日公開)



1. Midjourneyのパラメーターについて

Midjourneyでは、パラメータを指定することで生成する画像の細かい設定が可能です。
例えば、画像のアスペクト比を変えたり、使用するMidjourneyモデルのバージョンを選んだり、アップスケールの種類を指定したりできます。

これらのパラメータはプロンプトの最後に追加することができ、
一つのプロンプトで複数のパラメータを組み合わせることも可能です。

それでは、パラメータを見ていきましょう!


2. 基本的なパラメータ一覧

1. アスペクト比 (Aspect Ratios)

「--aspect」や「--ar」で、画像の縦横比を変えることができます。

  • デフォルト値:1:1

  • 一般的なフレームと印刷の比率:5:4

  • 一般的な印刷写真の比率:3:2

  •  HDテレビ画面やスマートフォンの画面に近いの比率:7:4 

enormous cat --ar 1:1

1対1で正方形になりました。

enormous cat --ar 3:2

3対2の長方形。
ハガキに近いアスペクト比で、
ポストカードや年賀状の印刷に写真を使う場合に便利な比率。

2. カオス (Chaos)

「--chaos」または「--c」で、結果のバリエーションを変えることができます。
数字が高いほど、変わった結果が出てきます。

  • デフォルト値: 0

  • 範囲: 0〜100

enormous cat --c 10

カオス値10で少し予想外な結果に。

enormous cat --c 80

カオス値80。プロンプトからは遠い画像となりました。

3. 速さ (Fast)

「--fast」を使うと、普通よりも早く結果を出すことができます。


4. 画像の重み (Image Weight)

「--iw」で、テキストに対する画像の影響度を設定します。

  • デフォルト値:1

  • 範囲: 0〜2

この画像を使用してMidjourneyで画像を生成します。

dog.jpg Corgi, painting, underwater, neon, energetic, closeup --iw .5

画像の重みを低めに設定。テキストによる影響が高くなります。

dog.jpg Corgi, painting, underwater, neon, energetic, closeup --iw 2

画像の重みを最大に設定。元々の画像から大きな変化はなし。

5. 不要な要素を消す (No)

「--no」で、画像の中の特定のものを除外することができます。

dog.jpg Corgi, painting, underwater, neon, energetic, closeup --no car

先ほどのImage Weightで使用した写真を利用。
背景にあった車を消しました。

6. 画質 (Quality)

「--quality」や「--q」で、画像の質を調整します。
数字が大きいほど高画質になりますが、時間もかかります。

  • デフォルト値: 1

  • 範囲: .25、 .5、 1

dog.jpg Corgi, painting, underwater, neon, energetic, closeup --q .25

画像の質を0.25の低めに設定。

dog.jpg Corgi, painting, underwater, neon, energetic, closeup --q 1

デフォルト値の1。こちら方がきれいです。

7. リラックス (Relax)

「--relax」で画像を生成するためのGPU時間を消費することなく、画像を生成することができます。
ただし、スタンダード、プロ、メガプランに入る必要があります。


8. 繰り返し (Repeat)

「--repeat」や「--r」で、同じプロジェクトで何度も結果を得ることができます。

enormous cat --r 2 

プロンプトを入力すると確認されます。

画像を2枚生成して大丈夫ですか?という確認。
Yesを選択すると、早速2枚生成してくれました。
1枚目。巨大な猫登場。
2枚目。こちらも巨大猫。似たような結果が得られました。

9. シード (Seed)

「--seed」で、結果の始まりを指定する番号を設定することができ
似たような画像の生成ができます。

  • デフォルト値: ランダム

  • 範囲: 0〜4294967295の整数

corgi --niji 5 

このプロンプトで画像を生成し、それをSeedにします。
画像が生成されました。
生成された画像に封筒の絵文字を送ります。
Seed番号が送られてきました。

corgi in the sky --seed 326742284

Seed番号を利用し、空にいる犬の画像を生成してもらいます。
空にいる犬が完成。犬はSeedの雰囲気のままです。

10. 中断 (Stop)

「--stop」で、途中で結果を止めることができます。
途中で止めると、ぼやけたり、細かい部分が描き切れていない画像になります。

  • デフォルト値: 100

  • 範囲: 10〜100


11. スタイル (Style)

「--style」で、使うモデルのバージョンや特性を選べます。
--style raw、--style <4a, 4b, or 4c>、--style <cute, expressive, original, scenic>があります。

11-1. --style raw

Midjourneyの5.1または5.2バージョンを「生の状態」で使います。
「生」とは、特定のスタイルや加工を適用しない、基本的なモデルを意味します。
自分で画像を編集したい場合に使えるパラメータです。

a group of penguins in Antarctica --style raw

装飾やフィルターがないナチュラルな状態の画像が生成されました。

11-2. --style<4a, 4b, or 4c>

Midjourneyのバージョン4を使いながら、3つの異なるサブバージョン(4a、4b、4c)から一つを選ぶことができます。

a stealthy leopard stalking its prey in the jungle --style 4a

--style 4aは生き生きとした表現が必要な場合や、対象をより目立たせたい場合に適しています。

a stealthy leopard stalking its prey in the jungle --style 4b

クリエイティブなアートワークや表現力が重要なシーンに適してる--style 4b。
絵画的で表現力豊かな画像を生成します。

a stealthy leopard stalking its prey in the jungle --style 4c

デフォルトの--style 4c。バランスが取れた、リアリスティックな画像を生成するスタイルです。

11-3. --style <cute, expressive, original, scenic>

Nijiの5バージョンを使いつつ、4つの異なるスタイル(かわいい、表現豊か、オリジナル、風景)の中から選択できます。

a majestic lion sitting on a savannah at sunset --niji 5

こちらのプロンプトを基に比較していきます。
夕暮れのサバンナに座るライオンの画像

a majestic lion sitting on a savannah at sunset --style expressive --niji 5

表現豊か (Expressive)なスタイル。
ライオンや背景の詳細がより芸術的で感情的。情感が強調されます。

a majestic lion sitting on a savannah at sunset --style cute --niji 5

かわいいスタイル。キャラクターがよりぬいぐるみのように愛らしくなりました。
子供向けのイラストのような感じで、大きな目や柔らかい輪郭が特徴です。

a majestic lion sitting on a savannah at sunset --style scenic --niji 5

風景スタイルで、背景や環境の美しさが強調され、映画のようなシーンになりました。
色合いや光の使い方がドラマティックに表現されています。

12. スタイル強度 (Stylize)

「--stylize」や「--s」で、スタイルの強さを調整することができます。
数字を小さくすると、指示通りのはっきりとした絵が描かれますが、あまり芸術的ではありません。
数字を大きくすると、より抽象的でアートのような絵が描かれますが、指示した内容からは少し離れてしまうかもしれません。

  • デフォルト値: 100

  • 範囲: 0〜1000

12-1. --stylize 0

Japanese female teacher in suit --stylize 0

スタイライズ値ゼロ。スーツ姿がはっきりとした先生の画像です。

12-2. --stylize 100

Japanese female teacher in suit --stylize 100

--stylize 100 (デフォルト)。少しアート要素が加わりました。

12-3. --stylize 250

Japanese female teacher in suit --stylize 250

--stylize 250。服装の質感、動きのある髪、少しずつ芸術的なイメージに。

12-4. --stylize 500

Japanese female teacher in suit --stylize 500

--stylize 500。ポーズや表情が生き生きしてきました。

12-5. --stylize 750

Japanese female teacher in suit --stylize 750

--stylize 750。日本人の女性教師という主題を超えたようなスタイルに。

13. タイル (Tile)

「--tile」で、繰り返し使えるタイル風の画像を作ることができます。

Azulejo Strawberry --tile

スペイン風のイチゴのタイルが完成。

14. ターボ (Turbo)

「--turbo」を使うと、超高速で結果を得ることができます。


15. 変わり種 (Weird)

「--weird」や「--w」で、普通とは違った特殊な結果を得ることができます。
数字が大きいほど、変わった結果が出てきます。

  • デフォルト値: 0

  • 範囲: 0〜3000

15-1. --weird 0

cyanotype corgi --weird 0

青いトーン(cyanotype)の犬が完成

15-2. --weird 1000

cyanotype corgi --weird 1000

肖像画のようなポーズになりました。

15-3. --weird 2000

cyanotype corgi --weird 2000

ちょっとweird(変)。少しずつ空想の世界に入っていく感じがします。

15-4. --weird 3000

cyanotype corgi --weird 3000

最大値のわりにそこまでweirdにはならなかった感じがしますが、青と白のコントラストからは遠のいています。

16. モデルのバージョン

Midjourneyはいくつかのバージョンがあります。
--version 」、「--v」、「--niji」でバージョンを指定できます。

  • デフォルト値: --v 5.2

16-1. Version
Midjourneyのバージョンを指定します。
新しいバージョンほど進化しています。

パラメータはこちら👇
--version <1, 2, 3, 4, 5, 5.1, or 5.2>
--v <1, 2, 3, 4, 5, 5.1, or 5.2>

birds sitting on a twig --v 5.2

最新はバージョン5.2。
実物に近い質感を持ち、生き生きとした小枝に座っているリアルな小鳥。

16-2. Niji
Nijiはアニメスタイルに特化したモデルです。
パラメータは「--niji

birds sitting on a twig --niji 5

イラスト風の鳥

3. まとめ

今回は画像生成ツールMidjourneyのパラメータをご紹介しました。

各パラメータは直感的に理解しやすく、使うことで目的に応じたビジュアルコンテンツの生成が可能になります。

この一覧を活用して、Midjourneyでの画像生成を楽しんでくださいね。

それでは今回はここまでです。
次回の記事でお会いしましょう!

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