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睡眠の科学~なぜ眠るのか なぜ目覚めるのか~

休みの日にはアレをしたい、コレをしたいと色々考えて早起きしようと意気込みます。
大体、二度寝したり、布団から出られなかったりして午前が失われます。
そして午後に後悔しながらバタバタとやりたいことを進めています。
来週こそはアレをするんだと決意を固めて、休日を終えます。エンドレス。

どうしてこんなにも「睡眠」に惹かれてしまうのでしょう。
寝ている間は生き物として最も無防備になる瞬間ですが、どんな生き物にとっても必ず必要な行動でもあります。
寝ないで動き続ける方が、圧倒的に生き物として有利なはずなのに、そのように進化した生き物はほとんどいないのは不思議です(一部、脳の半分ずつ眠るという離れ業を会得した生き物はいるようですが)。

睡眠って、言われてみれば生き物としてものすごく不思議な行動。そう思って手に取った本です。
読めば読むほどにいろいろなことがわかる、というより、読めば読むほど自分がわかっていなかった部分が見えてきて、不思議さがどんどん増えていくように感じました。
現代科学でもって新しく解明された事実はたくさんあるようですが、それにしても、睡眠については解き明かされていない点がたくさんあるようです。

面白かったのは、睡眠の仕組み。睡眠の必要があるときに寝ているのだと当たり前のように思っていましたが、実は仕組みの上では、「基本が寝ている状態で、必要になったら覚醒のスイッチが押されて起きる」のだそうです。
起きるように働きかけて、わざわざ起きている。

春眠に暁を覚えられないのも仕方ないかもしれませんね。生き物は寝ているのが元々の状態らしいので。(M.T)


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