見出し画像

塞王の楯

「最強の楯」VS「至高の矛」

戦国時代、どんな攻めにも耐えられる鉄壁の石垣作りを目指す石垣職人と、どんな守りも攻め落とす最強の鉄砲作りを目指す鉄砲職人の戦いを描く歴史小説です。

武士の戦の影で繰り広げられていた、最強を決める戦い。戦の勝ち負けは、名のある戦国武将の強さだけで決まるわけではない、という、至極当たり前のことを再認識させられました。

それぞれの職人たちが作るものの形は真逆ですが、目指すものは同じ「戦なき世界」という部分も胸を打たれます。

石垣職人というコアな部分にスポットライトを当てながら、説明過多にならずにストーリーがスラスラ頭に入ってきました。
気軽に手を出すには気が引ける分厚さですが、どんどん読み進められてしまうので気がつくととんでもなくページが進んでいます。(M.T)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?