生活日記7

どうも。
久々の日記です。

日記を書いていない間、何をしていたかというと生活していた。
当たり前だ。具体的には保険証の切り替えの手続きをしたり、友達に会ったり、そこで食べたとり刺しに当たったり、それで寝込んだり、復活したり、コミティアの原稿をやったりしていた。
とり刺しに当たったのはきつかった。ユッケに当たった事もあるんだから遠慮しておけばいいのに、好奇心がまさって食べてしまった。おいしかった。でももう食べないようにしよう。

そうそう、『若おかみは小学生!』を観た。号泣。
私はトム・フォードの『シングルマン』で開始5分と経たずに泣き出し、その後ずっと泣いていた事があるんですが、ほぼ同じ現象が起きました。「百合が観たいな~」という軽い気持ちで劇場に入ったもんだからハンカチ持ってなくて、眼鏡拭きで涙ふいてた。眼鏡拭きびっちょびちょ。
『シングルマン』は「愛する人が死んでめっちゃ悲しい」って事を99分使って表現してる映画で冒頭で恋人が死ぬんですが、『若おかみは小学生!』も冒頭で愛する人を失うんですね。『シングルマン』だったらそこから99分かけて「愛する人がいない世界でどうやって生きていけと?」と悲しむんですが、おっこちゃん(主人公)の場合は若おかみ修行が始まってしまうのでそれに忙しく日々を過ごしていきます。それでもまだ両親の死を受け入れられずに「実は生きているんじゃ?」と繰り返し幻想を見ます。このへんで何度も泣きました。もうここにいない人の事を「こんなに愛していたんだよ」と訴える映像にめちゃくちゃ弱いので。泣き通しです。
まぁ、その後おっこちゃんには色々あって、突然現れた「グローリー・水領」というお金持ちの占い師おねえさんにイェーイな精神的ケアを受けたり、ライバルポジのピンふりちゃんこと真月ちゃんにも助けられたりして、cv山寺宏一キャラが出てきて「こいつは何かあるぞ!?」と今敏信者の私をハラハラさせた後やはり案の定何かあったりして、でもおっこちゃんはそれを乗り越え「私は春の屋の若おかみです」と、後光が差す勢いのスーパーヒーローとなったのだ・・・・・・
本物の小学生に負わせるには荷が重過ぎる事ばかりだし、おっこちゃんがあまりによく出来た良い子過ぎるので、そのへんの批判は当然あると思うが、それでも私はとても感情移入して観た。合う人には合うし、合わない人には合わないだろうなとも思った。これは『シングルマン』の時も思ったのだけど。
泣いて泣いて泣きまくって家に帰ってからもちょっと泣いてたので、頭が痛くて仕方なかった。泣くと頭が痛くなるのはどうしてだろう?

コミティアの原稿は進んだり進まなかったり。いつも通り新刊が出るかどうかは直前にならないと分かりません。
でも最近おうつさん(鬱)の方は調子が良い気がする。新しい薬に変わってから何だか外に出かけたくてたまらないし。こんな事は今まで無かった気がする。何日でも部屋に籠っている人間だったのに。
ただ副作用のアカシジアがまたちょっと出てきてて、それが割とストレスなので、また先生に相談してみようと思う。
特に「生活学習」のツイッターアカウントでは話さなかったが、一度心療内科を転院している。前のクリニックでは先生に「ハムスターなんてすぐ死ぬでしょ?」等の暴言を吐かれたので、椅子を投げる勢いで転院したのだ(まあ、紹介状を書いて貰わなきゃいけないクエストが発生したのでそれも色々大変だったんだが)(椅子は投げてないです。えらい)
幸いながら転院後は「若い女体持ちの患者に対して敬語で話す中年男性医師」というレアな先生に巡り合い、今のところ不愉快な事無く通えている(色んな医者にかかっているので断言出来るが「若い女体持ちの患者に対して敬語で話す中年男性医師」結構レアな存在だ)

心療内科の薬を飲んでいると創作に影響するのではないかと前は感じており、その不安も大きくあったが、今はあまり無い。
でもそういう話は割と結構聞くし、「薬を飲むと創作が出来なくなるからやめた方が良いよ」と言われた事もある。確かに自分の中でも「薬を飲んでいない時代の自分にあったものが今は無い」と感じるところも正直ある。以前は何をしていても別の妄想が頭の中を漂っており、寝る前も想像上の仲間達と遊ぶ事を繰り返していたが、今はそういう事が全くないのだ。寂しいと思う事もある。それが創作に関わる想像力に影響している部分も、まぁ、あるのかもしれない。
あるとは思うが、でも薬は飲み続けていた方が良い。過去に何度も薬を中断して鬱状態に戻るというのを繰り返した身としては、絶対薬は飲み続けていた方が良い。よりよい生活にそれが必要なうちは。
ネットフリックスで観れる『ハンナ・ギャズビーのナネット』でも出てくる話だが、ゴッホだって薬を飲んで治療を受けていたんだ。精神的に不安定でなければ、病気でなければ、不幸でなければ、創作が面白くならないなんて事は、絶対に、無い。なるべく自分の状況が良くなるように治療をして、それで創作をした方が絶対に良いと今は思っている。「貴方はとても辛い状況にあるから創作が面白くなるんだ」と言われた事もあるが、幸せに生きていてしかも創作が面白い人なんて世の中に沢山いる。私は自分が幸せに生きたいから治療をしている。創作はその生活上にある。

まあ、色々書いたが、私は今精神的には良い方向に向かっていると思う。大体毎年寒くなるにつれておうつさんが酷くなってくるのだが、今年は10月末になっても映画を観に行ったりコメダでミニシロノワールを食べたりと割と元気に出かけている。とても良い傾向だ。
私は幸せに生きたい。その為に生活をしている。創作はその生活の中にある。それを忘れないようにしておきたい。

ではまた。

【memo】
『若おかみは小学生!』
令丈ヒロ子原作の全20巻の児童文学を1本の映画にしたもの。
映画は、両親を亡くしたおっこちゃんがその死を受け入れるまでの1年を描いていた。とても泣いた。

『シングルマン』
トム・フォード監督、コリン・ファース主演の2009年の映画。
結構好き。とても泣いた。

今敏
大変好きだったし今でも好きな映画監督。未だに今敏の死を悲しんでいる。私は『パーフェクトブルー』『千年女優』『パプリカ』が好き。『妄想代理人』第8話「明るい家族計画」も好き。キャラだったら『妄想代理人』の馬庭と『パプリカ』の小山内が好き。小山内はcv山寺宏一なので注意して観て欲しい。

アカシジア
薬の副作用。じっとしていられなかったりそわそわしたり、足に虫が這っているような気がしたりする。つらい。

『ハンナ・ギャズビーのナネット』
オーストラリアのコメディアンのスタンダップ。私が大好きなドラマ『プリーズ・ライク・ミー』に出演してた人だったのでそれで観たんだが、とても良かった。後半は笑いで観客を安心させないとても真摯な主張。かなり好き。

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