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京アニに10万寄附したオタクが確定申告で寄付控除を申請しました。(備忘録)

コロナで世界と世界の文化が死にそうで、ただただそれが嫌で大暴れしそうなオタクなのですが、コロナの影響で確定申告の〆切が1ヶ月延長されましたね。

私は会社に属するしがない一社員でして、フリーランスのクリエーターでも副業作家でもないので、年末・年度末にネットでみんなが苦しんでいる「カクテイシンコク」が世にも恐ろしくて、アオイロとかシロイロとかがあるらしい、とかいう非常に解像度の低い情報しか知り得ない、大変気の緩い大人なので、
これまでは年末に会社から「年末調整やってー」と言われるままに、オンラインや書類でポチーと5分で済む作業をしているだけの人間でした。

2019年7月18日の事件をきっかけに、初めての寄付。

2019年の事件の内容自体の詳細は割愛しますね。というか、知らない人はこの記事にたどり着いてないような気もしますし。

※2020/2/28に上がった上記の記事、すごくよかったです。
正直読むのに休憩しながら3日かかったけど、
やっぱり私はこの会社と、この会社が作る作品が好きです。

そんなわけで、2019年の8月某日に、私は私ができるレベルで寄付金を納めました。
(※これ以外にもアニメイトでの募金や、以降も少額ですが口座閉設まで何回かに分けて振り込んでたのですが、受領証を作ったのは以下の金額だけだったので、その辺は割愛します。)

完全に突き動かされるように金を突っ込んだので、まさかこの後勤めてる会社のボーナスが業績悪化でカットになるとは思ってなかったので、この後の生活は苦しみました。(貯金が全然ないオタクなので…)

さらにその1ヶ月後、京都アニメーションからこんなお知らせが。

2. 税制上の優遇措置のご利用手続について
京都アニメーション支援金預かり専用口座に対し、ご支援金をお預けいただいた方(個人又は法人)が、ご支援金について税制上の優遇措置を受けるためには、ご支援金の移管に併せて、お預けいただいたご支援金を自らの意向で京都府への義援金として移し替える旨をお知らせいただく必要があります。
下記ご案内のお手続きにより、その旨をお知らせいただいた方々へは、移管の日に義援金の寄付を行っていただいたことを証する受領証を、京都府から発行いただけることとなりました。税制上の優遇措置をご希望の方は、ご面倒とは存じますが、お手続きをお願いします。
※京都府が発行する受領証が、確定申告に必要な証明書類となります。京都アニメーション支援金預かり専用口座に対する振込票等の控えのみで、税制上の優遇措置を受けることはできません。ご注意下さい。
(-該当サイトより引用)

…なるほど?(?)

とりあえず、言われるままに「ゼイセイジョウノユウグウソチ」をしてもらえるならとりあえずヤットクカ。という心持ちで、期限内に指定のフォームに必要情報を記入し、送信しました。

いつ何をすりゃいいのか全然わかってないまま年末〜まだ間に合うと知り、一念発起。

上記のフォームへ10月に申し込みをし、その後途中まではスマートな大人として「ゼイセイジョウノユウグウソチ」をしてもらう気満々だったのですが、該当資料がまだ届かないうちにいつもの会社の年末調整の催促は来ちゃうし、何をいつまでにどうすりゃいいのかよくわかんなくなっちゃったな…
と思って、
もはや年明け以降には振り込んだ達成感と変わらぬ作品へのリスペクトだけを持ちながらひもじく生きていたのですが、
年度末に差し掛かって、冒頭のニュースなどをみて、

「メロスには確定申告がわからぬ。メロスは、しがないの会社員である。
各所に頭を下げ、舞台や映画・アニメを見て遊んで暮して来た。
けれどもお金に対しては、人一倍に(残高がないので)繊細であった。
きょう未明メロスは村を出発し、野を越え山越え、十里はなれた此この税務署にやって来た。」

という意気込みと(?)、これまであまりにもムズカシイお金に関する頓着が薄すぎるので、これを機に自分が払ってる税のこととか、ちょっと色々調べてみたり、試しに動いてみたりしよう、という心意気で、
遅すぎますが本来ならば確定申告の締め切りがすぎた2020年3月16日から、やっと腰を上げてちょっとだけ調べて、寄付控除の申し込みをして来ました。
世の中の大人たちはもっとオカネノウゴキを知っているような気もしますが、私のような限界底辺知力で社会をなんとか生きてる方がどこかにいた時、少しでも役に立てば、と思い、備忘録がてらここに残します。

※備考1:なんか絶対いろいろ足りてない部分とか認識ズレてるところとかあるかもなので、ここ違ぇな、とか、ここもっと書いた方がわかりやすい、とかあったらオカネノウゴキに詳しい大人の方、優しく教えてください!

※備考2:記事中のe-taxの記入例の画像等は以下の記事より引用させていただいています。世の中には親切にまとめてくれてる人がいっぱいおる。
https://biz.moneyforward.com/blog/36871/
http://blog.livedoor.jp/moripy2018/archives/6958613.html

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とりあえずググって税務署行くぞ!

当たり前体操な気がするので、お金の動きがわかってる大人は読み飛ばしてください。

京都府からの義援金受領証書類がきたのは年末〜年明けにかけてでして、
書類上の日付も「令和元年12月25日」付でした。
その間に大抵の会社は年末調整の諸手続きが終わってるかと思います。
私はこの時点で「会社の年末調整に京アニの書類間に合わなかったけど、もう無理なのかな〜」とか呑気に思って、そのまま一回は手続きを諦めかけましたが、そもそも確定申告と年末調整の違いがこの歳までイマイチよくわかってなかったです。(お恥ずかしい)

年末調整と確定申告

年末調整と確定申告の違い
年末調整…会社があなたの一年間の「給与所得」を確定し、おおまかに天引きしていた税金を年末に計算し直して還付・または徴収すること
確定申告…さまざまな種類の所得について、自分で申告・納税すること
引用元より抜粋)

詳しいことは上記の引用元などをご参考ください。
とりあえず、私が行いたい”寄付金控除”は、自ら税務署に行き、確定申告の手続きをしないといけないことがわかったぞ!!

装備(必要書類)は何が必要ナンジャ?!

確定申告で必要な書類とは
①寄付金受領証明書(→期間内にフォーム送った人は京都府から送付。)
②源泉徴収票(→会社からもらおう!)
③マイナンバー(マイナンバーカード、番号通知カード、マイナンバーが記載されている住民票)
④本人確認書類(パスポートとか免許証とか)
⑤還付金受取用の自分の使ってる銀行の口座番号

これもググって一番上に出てきたモノを読んで準備。
私は③マイナンバーカードを持ってないので、わざわざ役所に住民票の控えを作りに行って、そこで「確定申告するので、マイナンバーの記載した住民票欲しいです」とめちゃくちゃ素直に役所の人に言って作ってもらいましたが、結果的に、本当に番号だけ記入すればいいので、わざわざ控えまで作んなくても良かったかも。

税務署ってそもそもどこにある??

縁がないとそもそも自分が申請すべき税務署がどこにあるかもわからないので、これもググりました。国税庁が自分の家の郵便番号打ち込めば、いくべき税務署の場所を教えてくれます

申込〜完了までの流れ

税務署につくと、忙しい時期だからか臨時の仮設テントのような場所ができていて、その中で流れ作業のように書類作成〜申告手続きをしました。

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フラフラ入り口に行き、とにかく何もわからないフレッシュ感を滲み出しながら「寄付金控除の確定申告にきたんですけど〜…」ととにかく出会う人に言いまくり、本人確認や必要書類の確認をされます。
税務署へ向かう途中で印鑑を忘れたことに気が付いたんですが、前述の4品が揃ってれば印鑑も必要なかったです。

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あまりにも人気のない方の机に案内されたので不安になりましたが、周りを税務署の人がうろうろしてて、少しでもピエンッみたいな顔してると瞬殺で教えてくれます。

e-taxとやらで記入

実は事前に「確定申告 方法」とか頭の悪い検索方法で色々調べているときに、e-taxというサービスを通してオンライン上で確定申告ができる、とのことはふんわり知っており、
テントに入る時もおじさんに「寄付金控除ぐらいならe-taxを使ってオンラインでできるよ」と言ってくださったのですが、
その手の専門サービスシステムは大体UIが壊滅的に悪く、絶対どこを記入してよくて、どこをしなくて良いか初心者にはよくわからなかったり、記入ミスしそうだから絶対やだ…と思ってたので、「いや、来てしまったのでここでやらせてください」と硬い意志を告げて入りました。

とはいえ税務署の人も忙しそうなので、少しでも「イケる!」って人は、ふるさと納税とか寄付金控除とかはオンラインで済ました方がわざわざ税務署いく手間も省けるしいいかも。次回以降もし機会があったら私もe-taxするぞ…!
実際、今回私もPCの前に案内されてからは、記入方法がわからないところだけ職員さんに聞きながら、e-taxで記入して確定申告を完了しました。
具体的な記入例などは、以下など検索してみてください。

京アニへの寄附金って何に該当するの??

私がつまづいたところなのですが、寄付金控除の詳細を記入する欄で、「寄附金の種類」をタブで選択するところがあります。

寄付金の種類選択

ここで事前にちゃんと調べておけば良かったんですが、あまりにも自分の人生の生き方がなんとかなる方針であったため、
今回の京都アニメーションへの寄附金が何に該当するのかわからず、近くの税務署の方に京都府から貰った書類を見せたりしても、職員の方も見慣れない寄附金でちょっと困惑してました。
結果的に私はここでタブの選択をミスってしまい、税務署に2往復する羽目になったのですが、ここについては国税庁がわざわざページ設けて記入例を書いてくださってます。

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京都アニメーションへの寄附金は「都道府県、市区町村に対する寄附金(ふるさと納税など)」にあたります。
それ以外はディスプレイor職員さんの言われるまま記入して、書類を貰って終わり。多分30分もかかってないぐらいで終わりました。

還付金や控除金額の話(かなりざっくり&丸投げ)

今回の自分の目的が完全に「初めての確定申告を自分でやってみる(≒確定申告童貞を卒業する)」だったので、正直それによっていくら安くなるとか肝心のお金に対することはちゃんと調べて勉強しきれてなくて申し訳の極みなのですが、
世の中の大抵の人はそっちの方が気になると思うので、一応かーなりざっくりですが記入します。

寄付金控除(額面上)
寄付したお金ー2,000円=寄付金控除
(例:私は 10万円ー2千円=98,000円

えっそんなに税金控除されんの?マジ?って感じで、自分で寄付しておきながらちょっと未だに信じてませんが、
よくよくみると自身の年収から算出した所得税率などなど…から計算して、翌年の所得税や住民税が還付・控除されるらしいです。
詳しいことは以下を各自読んでくれ…すまん…(私が下手にまとめると誤解を生みそう)
※ふるさとチョイスの控除上限シミュレーションのサイトがわかりやすかったような気がする

還付金に関しては確定申告をしたその場で算出されるので、私の場合は5000円弱ぐらいが、4、5月に指定した口座に帰ってくるらしい。ヤッター✌️

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今年の確定申告期限は
2020年4月16日(木)まで!!!!みんな走れ!!!

おあとがふわふわのnoteで申し訳ないのですが、
こんな感じで私の寄付金控除確定申告はとりあえずDONEなのですが、

・今回の寄付で初めて確定申告しようと思ってる人
・寄付したし確定申告したいけどなんか面倒で諦めてる人
・金額少ないし返ってこないのでは?と思ってる人(2000円以上なら少額でも控除なり還付なりで返ってくるかと)
・お気持ちだから確定申告はいいや、と思ってる人

など、
2019年の夏のあの時、それぞれに思うところがあって、
自分たちにできるなりにそれぞれに動いてくれた、
心優しい人たちが
「まあやっておくか」ぐらいに思ってくれるといいな、と思います。

とりあえず私はこれでヴァイオレットエヴァーガーデンのムビチケ買い足しとくかな。


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