ブスが整形して変わったことは、特にない

初めまして、整形お姉さんと申します。
名前通り整形してる人です。
普段はTwitterで愚痴を吐いたり悪口を言ったり鬱ツイをしたりと、そろそろアンチが出て来てもおかしくはないようなツイートばかりしてます。
Twitterという140字以内の制限の元ではどうにも自分の考えがまとまらない時のみ、今後noteを使って暇つぶし程度に書いていこうと思いますので、暇つぶし程度に読んでくださると嬉しいです。

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さて、それでは本題に入ります。

このnoteを読んでくださっているのは、既に整形をしている人や今後整形予定がある人、または整形したいと考えている人が多いのではないかと思います。
なので、今回はその整形願望のある人達の希望をぶっ壊すことを目標に、文章を進めていこうと思います。

まずお聞きしたいのですが、あなたはどうして整形をしたいと思ったのでしょうか。
主な理由として私は

・コンプレックスを無くしたい
・理想の顔に近付きたい
・見返したい人がいる
・単純にモテたい

の4つが挙げられると考えています。

私の持論ですが、整形手術で叶えられる願望というのは1番目の「コンプレックスを無くしたい」と2番目の「理想の顔に近付きたい」の2つだけです。
3つ目の「見返したい人がいる」と4つ目の「単純にモテたい」というのは、ほぼ叶えられないと思って下さい。

『いや、でも私は整形して綺麗になってモテるようになりました!』
『私も整形して同窓会で学生時代に私をいじめてた奴らを見返しました!』

そんな声が聞こえてきそうですが、これはあくまで「整形手術のみ」という意味です。

時々くっせぇ美容垢が言ってますよね。

『先輩(イケメン)(東大A判定)に「お前ホント可愛すぎ…」って顔真っ赤にして目そらされた!😳ちょっと首かしげてニコッてしただけなのに〜🤔』

とか

『街を友達と歩いてたらすれ違った男の子に後ろから「右(私)の子めっちゃ可愛い!!モデル!?俺写真撮ってもらおうかな!」って小声で言われたけど全部聞こえてるよ〜😂笑』

みたいなあの香ばしいやつ。

顔面を見せてみろと。さえずるなと。お前は橋本環奈か白石麻衣か石原さとみか、それ以外なら完全に少女漫画の読みすぎだから現実世界に戻ってまずは鏡を見るリハビリから始めろと。
私は言いたいわけですが、今美容垢disりは話題がそれるのでまた今度にしておきます。

私が言いたいのはこういう「あからさまなモテ」や「人が人にひれ伏すほどの復讐」は整形手術のみではほぼ100%叶う事はない、ということです。

「整形してモテるぞ〜💪」

みたいな期待はしないほうがいいということです。

それでは前述したような「整形したらモテた」人や「整形したら見返せた」人が存在するのは何故か。

その要因は2つに分けられます。

①元々整形部位以外が整ってたため、顔が完璧に整った
②整形した事で心も変わった

この2つです。

①に関しては私は「芸能人タイプ」と呼んでいます。
「あ〜あの人、二重だったらめちゃくちゃ可愛いのにな〜」
とか
「小鼻さえ小さかったらめちゃめちゃ美人になるなこの人」
みたいな人が整形に手を出せば、そりゃもう無敵です。芸能人ですよ、それはもう。

しかし、私を含めた大半は大した素質を持っていません(あくまで芸能人などの見た目を商品とする人と比べて、という話です)。
そもそも整形して見た目でチヤホヤされる人って、もう整形する前から既に整ってるんですよ。
整形前からそれなりにモテて、最終段階でちょっとパーツを整える、っていうすごいハイレベルな戦いに乗じている人達なんです。

「今は全然モテないけど整形して男にチヤホヤされるぞ〜!」
って人はもう既にそういう元から整ってる人と比べて出遅れているのです。

プラスを限りなく100に近づけようとしてる人と0をプラス、もしくはマイナスを0〜プラス付近に近づけようとしてる人。その違いは明らかですよね。

そんな0やマイナスからスタートしてモテるようにになるのが②のタイプでしょう。
おそらくその辺に歩いてる「整形して人生変わった!」勢はこの②に分類されます。

これらの人達は整形手術とともに心も変わったから人からモテるようになったのだと推測できます。
整形が自分自身に「自信」をもたらせてくれたのです。

私を具体例にすると、まず人と目を合わせることに戸惑いがなくなりました。
整形前は「すいません、こんなブスと目合わせたくないですよねすいません死にますすいません」って感じで満足に人の目を見て話すことが出来ませんでした。
しかしコンプレックスを治したことにより「私はもう普通の人だから普通に目合わせて人と話せるぜへーい!」って感じで『普通に』人とお話し出来るようになりました。

また、顔が整ったことによりメイクやヘアアレンジが楽しくなり、以前よりも自分の身だしなみを整えることに時間を費やすようになりました。これも普通の女の子からすれば『普通』の事ですね。

ブスは普通のことが普通に出来ないのです。

これを読んでる人で、生まれつき顔面が中レベル以上の恵まれた人たちには分からないかもしれませんが、ブスというのはイレギュラーな存在として周りに認知されて生きてきたのです。

イジメのような大きなものから「自分だけ苗字+さん呼び」や「可愛い子の横にいる時は誰もこちらと目を合わせない」や「道で配ってるティッシュを貰えない」等、みなさんが「普通」だと考えていることが出来てこなかったのです。

ではそんなブス達が普通のことが普通に出来るようになったらどうなるでしょうか。

そうです、扱いが「普通」になるのです。

マイナスから0になるのです。

飲み会でちょっとチヤホヤしてもらえたり、カフェの店員さんが目を合わせて話してくれたり、そのレベルです。

それでもブスにとっては大きな進歩です。
女に生まれて、良かった〜〜〜〜!!!です。

これが自称「整形したら人生変わった」人が大勢いるカラクリです。ね?あなたの期待してるものとは違うでしょ?

SNSではこのような「整形したら人生変わった」勢が蔓延り倒してるので、「私も整形さえすれば…」と思ってしまうかもしれません。しかしここまで読んできた皆さんは分かりますね。
変わる前のレベルが低かっただけで、普通レベルになっただけなんです。もしくは元々お顔が整っていたか骨レベルの大改造をした人です。一重のブスが二重になっても二重のブスが爆誕するだけなのです。
自分に夢を見るのはやめましょう。

なぜ私がここまで皆さんの希望を打ち砕くようなことばかり言うのか。それは皆さんに「諦め」の心を持って欲しいからです。

なりたい顔になるために施術を繰り返すのは楽しいです。必ず結果がついてくる整形はなおさら楽しいです。だからこそハマりやすく、「整形依存」と呼ばれる人がたくさん誕生してしまうのです。

「いつか歩いてれば振り返られる人になれるかもしれない」
「いつか道端で花束を渡されるかもしれない」
「いつか大好きなあの人が振り向いてくれるかもしれない」

その思いで、努力の方向を整形に全フリしてしまうのです。

かく言う私も自分自身を諦められない1人でした。
しかし自分がどれだけメスを入れ続けても佐々木希にも藤野有理にも本田翼にもなれないとようやく気付きました。素質が違うと。私は神様には選ばれなかったのだと。

するとその「諦め」の心を持った途端「じゃあ今後私がモテるにはどうすればいいのか」「整形以外に美しく生きるにはどうすれば良いのか」について考え始めました。

そろそろお気付きですね。

「美しい人」になるには顔だけでは完成しないのです。性格、スタイル、所作、言葉遣い等、全てを含めて「美しい人」なのです。顔はその「美しい人」を作るための一部にすぎない、そしてその一部を作るための整形なのです。

「自分を変えたい」と思うのなら整形に頼るだけでなく、それ以外のパーツも自分で取り揃えなければいけないのだと、私は考え取り揃えるための努力を始め、ようやく僅かながらお誘いを受ける機会も増えるようになったのです。

まぁもちろん顔はまだまだいじってるし今後も予定ありますよ、コンスタントに。

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以上が私が今回「ブスが整形して変わったことは、特にない」と言うタイトルをつけた理由です。

ここまでいろんなことを言ってきましたが、結局ね、最終的に自分を変えられるのって美容外科のドクターでも高校の先生でも親友でも好きな人でもなく、自分だけなんですよ。自分しか自分を変えられないんです。
再三言われている事ですが、整形はあくまで「手段」であり「目的」ではないのです。
整形は幸せになるための「手段」であり整形する事そのものを「幸せ」だと感じてはいけないのです。

整形を通過点に、私たちは自分の力でこれからも綺麗になっていかなければならないんです。
そういうと壮大に聞こえるかもしれません。「いや、もう疲れたしんどい」ってなるかもしれません。

大丈夫です、思い出して。

瞼の裏への麻酔の注射やヒアルロン酸注入の圧迫感に耐え、意識があるままで顔にメスを入れた後に孤独なダウンタイムを乗り越えた自分が今ここにいることを。
また、「絶対に綺麗になる」と決意し、覚悟した自分がいることを。

さて、それでは私は来週の施術に向けてDT中に見る映画を借りに行ってきます。

ありがとうございました。

#コラム #日記


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