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バッハへの誘い

いつの頃からか?バッハの曲に特別な思いを持つようになったのは?いつのまにか少しずつ時を重ねる毎に色濃くなってきたその思いを紐解くことも重ねてきたのだけど、思い立って訪れた今夜の演奏会を聴いて理解したのは、情念とは対極にある弛まぬ仕事の堅固さに惹かれているのだということだった。

何であれ、与えられた日々の勤めを祈りに変えることは可能なのだと、改めて、ひとつひとつの音の連なりが、そこにあることを楽しむことを教えてくれた。

命の尽きるその日まで、日々ひとつひとつ積み重ねたその経験がほんの少しずつだけど目指すところへ連れて行ってくれるのだと。力むことなく浮かれることなく日々の営みを重ねてゆこうと思う。喜びも悲しみも糧にして。

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