見出し画像

DAY 3 子どもと一緒にNZ 2024

(2024年の一年間、高校生の娘と小学生の息子、そして母である私の3人で「ニュージーランド暮らし」を決行します。このチャレンジの準備から現地での暮らし、帰国までの事実、そして気持ちをココに記録しておこうと思います。)

今日はいよいよおうち探し。
午前中に一件アポイントがとってあったので、そちらに向かいました。
B&Bからは20分くらい。

以前からメールで何度もやり取りをしていた日本人のTさんに最初の見学は付き合ってもらい、どんな感じなのか教えてもらう予定。助かる!

それにしても。Googleマップがここまで必需品になるとは想像していませんでした。もちろん最初のうちは・・・と思っていたけど、これはもう運転時はこの先も絶対必要。

運転中ハンドルの近くでGoogleマップを見るのに、スマホを置いておく場所があるのですが、しっかり固定されていないので大変!

ラウンドアバウトが次から次へと出てきて、そのたびにグルグル回される私たち。
まるで自分たちがパチンコ玉にでもなった気分。

一瞬たりとも目が離せないので、スマホがあっちへ転がり、こっちへ倒れ、足元に落ちようものなら、もう目の前真っ暗

とにかく絶対スマホホルダーを買う!と叫びながらの運転。


さて、探しているのは
寝室2、トイレ1
小人族の3人家族にぴったりな、
大きすぎずコンパクトで居心地の良いお部屋。

1件目の物件は、平屋でなかなか良いサイズ。
まぁ、ほとんどが平屋なので二階建ての方が珍しいのかな。

建物自体は1年でとても新しいのですが、現在居住中の方が使っている家具がおそろしく古く(もちろんそれらは所有者のものなので私たちには関係ありません)、いまにも朽ち果てそうな椅子やテーブル。

息子が勝手に座ったり遊んだり始めたので、すかさずコラっと声をかける。

えー!なんやこれ、めっちゃきたなーい!
と大声で騒ぐ息子。
ニコニコ笑顔をつくり、その言葉の意味を悟られないように振る舞う私。

庭には大きな木があり、とても素敵なのだけど・・・
周りのフェンスも朽ち果てる一歩手前。
この家の新しさとのギャップがとても面白かったです。

この家具がないはずのリビングのイメージがどうしてもできない。
ご近所にお店もあって便利そうだけど、絶対ココがいい!とはなりませんでした。

一度B&Bに戻り、スーパーで買っておいたチンするだけのランチを食べました。
そしてアルパカや子牛、羊たちアニマルたちとふれあってから、再び午後のHouse viewing。

現地までは20分。

16時半という約束だったので16時に出れば余裕かなと思いながら出発。
娘は時間通り(なんなら5分前行動)に出ないと気が済まない性格。
息子はいくら言っても動かない。

結局出たのは16:07くらい。

こんなギリギリで計画していた私が悪い。
慣れない道、知らない土地、もっと余裕を持っておくべきだったのに。
なぜか、まだ大丈夫みたいな感覚があって、「早め行動」ができない。
(何かにブレーキがかかっている。・・・言い訳だけど)

工事中の箇所がたくさんあったのです。
周りはのどかな緑ばかり。牛がしっぽをブンブン振ってのんびりと草を食べているのを横目に、焦る私。

交互通行にするのは良いけど、その距離が長すぎ!!

待ち時間が長い
果てしなく続く車の列。

やっと工事現場を通り抜けて、さぁもうすぐだぞ!と思ったら、ラウンドアバウトで正しい道に入れず、全く違う方向へ飛ばされたパチンコ玉。

間違えたー!ぎゃー!

そのまま回っていればよかったのに、出てしまったのです。

次のラウンドアバウトでUターンし、なんとか元のコースへ。

そして10分くらいの遅刻だと思ったのだけど、到着すると、もう見学時間はおしまい!閉じられていました。

15分間だけのオープンハウスだったらしいです。

居住中の人のご都合なのだろうけど、、、あまりに短すぎないか・・・。
外からのぞくあやしい家族。

そして気を取り直して、次はその現場から近くのおうちへ。
実はこの地域をずっと理想としてきました。

息子の学校までは10分くらい。
娘の学校までは17分くらい。
(Googleマップ様情報)

最後の最後までどの地域にするかを悩みましたが、治安が良いという噂を聞いていたのと、娘は自力でバスを使えるだろうから、息子の学校に近い方が何かと便利だろう。そして開発中の地域なので家が比較的新しいものが多いということ。

冬の寒さを一番気にする私です。
カナダやヨーロッパのように寒いなら寒いでマイナス何十度みたいな世界ならセントラルヒーティングがあって、家の中は暖かく保たれているだろうけど、日本やニュージーランドのように中途半端に(と言ったら怒られちゃうか)寒すぎず暑すぎない国では、そこまでの設備が必要ありません。

冬の朝、ベッドから出られないあの寒さがどうしても許せないのです。
(だったら東南アジアあたりに留学したら、という話)

窓ガラスや設備が整い、暖かいと言われている新しい家がいいな!というわけなのです。そりゃ、お金さえ払えば良い家はいくらでもあるだろうけどね。

家賃が高すぎず、でも家が古過ぎず、広すぎず。
その絶妙なバランスのピンポイントを贅沢にも狙っているのです。

(本当は選べるような身分ではない)

残すところあと2軒。
印象さえ良ければすぐに決めてしまおうと思っていました。

3軒目。到着してびっくり。こちらは3ベッドルームの2バスルーム。美しくゴージャスでした。
息子はこの家から出ると、抑えきれない笑顔を無理に抑えながら、私にコソコソっと耳打ちをしました。

「決めたよ。ココにする。」

残念でした。ここは間違い。
大きすぎるし、家賃が高すぎる!

「やだよ!ココがいい!」
と息子。

かわいそうに。見なきゃ良かったね・・・。おかーさんも見たくなかったよ・・・
綺麗すぎた。

そして最後のおうちへ向かっている最中、パッと目を引く建物が。

図書館です!!

なんと素敵な図書館があるではありませんか。
どこかに引っ越すなら図書館の近くがいいとずーっと思っていたことを思い出しました。

もう家を見る前に、「ココにする」と決めました。
実は何度もGoogleマップで見ていたけれど、今日のドタバタの中、ここにこの図書館があるということをすっかり忘れていました。

まさにこれから見にいく家が、こんなに近いとは。

家は私たちにちょうどよい広さで、日当たりもよく、治安の良い地域。
図書館まで、なんと歩いていけるらしい。
しかもその近くには新しいスーパーも。

娘もあの図書館を見てから、同じ気持ちだったらしい。
息子以外。多数決で決まり。

他にもViewingに訪れている家族がいたのですが、大家さんはどうやら私たち日本人が来るのを持ってくれていたらしいです。

日本人は礼儀正しく、しかも綺麗に使ってくれるから

という理由だそうで。

日本人であることを誇りに思います。
これまでニュージーランドで暮らしてきた日本人の方々が礼儀正しく綺麗好きな方々だったことに感謝します。

そして、たくさんの人が見に来る中、初めてニュージーランドに住む人はなかなか選ばれず、家の契約までこぎつけるのも難しいと聞いていたのですが、とんとん拍子で契約まで進むことになりました。

こんなに上手く行って良いのか??
ちょっと不安になるほど。

というわけで、家探しは入国後3日目、たった1日で終了したのでした。
まだこれから書類提出など諸々あるけども。



息子を手なずけるのに、もうSwitchが手放せません。
ズーーーーっと「どうぶつの森」をやっているのですが、そこには新しく家を建てたり、友達が来たりするらしく、彼のいう言葉が今の私たちの状況と似たり寄ったりで困惑します。

「おかーさん、おうち楽しみだね!」

「うん、ほんとに楽しみだねー」

「明日友達が遊びに来るから。」

「え?どこに?まだ家借りてないよ?」

「ぼくのおうちだよ。ローン返さなくちゃ」

「え?なんの話?」

「新しい家を作ったんだよ。楽しみー、10時までにローン返すから教えて。日本時間でね。」

「・・・」

という感じ。


日本からはるばるやってきて、これから新しい生活がはじまる大冒険をしているというのに、ゲームの中での冒険の方を楽しんでいるという8歳児の不思議。

ややこしい会話をしながらも、ちゃくちゃくと生活準備週間のミッションをこなしていく親子なのでした。

それにしても。
おなかが空かない。
私、緊張しているんだろうなぁ。と客観的に思う。

普段なら絶対にピアスを忘れないのだけど、昨日からつけていない。
もう、とにかく早く前に進みたい。

まだ3日目。焦らない、焦らない。

子どもたちのフォローを忘れずに。
なんとかご機嫌を保ちながら今日一日過ごすことができた。

サポート頂けたら嬉しいです!自分の世界をどんどん広げ、シェアしていきたいです。コツコツ階段を登り続け、人生を楽しみ尽くします。