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DAY 12 子どもと一緒にNZ 2024

(2024年の一年間、高校生の娘と小学生の息子、そして母である私の3人で「ニュージーランド暮らし」を決行します。このチャレンジの準備から現地での暮らし、帰国までの事実、そして気持ちをココに記録しておこうと思います。)

今日はB&B最終日です。

まずは子どもたちを学校に送ります。
その後にやりたいことが頭の中にいっぱい。グチャグチャの気持ち。
緊張しているんだろうなぁ。

息子に付き合い、1時間半くらい教室にいました。
なんとか目を合わせ、「もう行くからね、頑張って!」と合図して、出てきました。
ここは苦しいところだけど、私もしっかりしなくては。
先生たちはとても優しい。

ソファ搬入

まずはランドリーに行って、また洗濯だ。
家のことはその後。

と、B&B近くのいつものコインランドリーに到着したところでスマホに着信が何度もあったことに気づきました。


B&Bオーナーから、
「今から知り合いが新しい家までソファを運んでくれると言ってるけど、今から都合良い??」

実は私たちの家は息子の小学校から近くのところ。さっきそこにいるときに電話に気づいていれば・・・

でももう明日には引っ越し。時間がない。
ソファをもらえるならば戻るしかない!

「大丈夫!25分後に現地にいるようにします」

そしてGoogleマップ設定。
またしてもこの街の正反対、昨日契約したばかりの家までレッツゴー。

高速を飛ばしていたら、何度もまた電話がなりました。
Googleマップに掲載中の経路を見逃したくない、しかもスマホに出るのは違反だろうな、と思いながらも
あまりに何度もなるのでポチッと押して見ました。

大家さんからでした。
「今から荷物が届くらしいわね、あなたいないなら私がいてあげようか!?」

優しい。
だけど、、、、今向かっているから。大丈夫です!!

でもどうして知ってるんだろう??
大草原を横目にラウンドアバウトでグルグル運転しながら、
不思議なことが起こるなぁ、とドキドキ。家に向かいました。

まだ「我が家」と呼ぶには早すぎる。何もない家。
なんとかそのお知り合いの方よりも早く到着。
鍵はパスワードで開けるタイプなので無くす心配がなく安心です。

そういえば。思い出した。
先日の家の契約の時に必要だった推薦状。
B&Bオーナーが書いてくれたのです。
その時にササっとものの数分で仕上げて大家さんのメールアドレスに送ってくれたのでした。

今回、ソファお届けに関してSeikoと連絡が取れない!と思ったらしく、
直接大家さんに連絡してくれていたのでした。

みんな優しいな。
それにしても・・・・忙しいぞ!


無事に到着して、何もない家で待つこと5分。
早速大きな荷台付きの車が後ろ向きで敷地内に入ってきました。

そして・・・なんと、荷台に乗せてあるのは

巨大ソファが2つ

え・・・それ、2つもくれるんですか・・・

私の1.5倍はありそうな男性がHiと車から降りてきて、その息子さんらしき男性(こちらも1.5倍)と搬入が始まりました。

何でもいいからちょうだい

と言っていた私が悪いのです。

大きなソファが二つも届くなんて。
小人族の私たち日本人には大きすぎるソファ。


玄関から入れようとしてもなかなか入らない。
大きな男の人たちが大汗かいて担いでくれているのに、「一つは、いりません」なんてとても言えない。

何とか家の中へ入れることができました。
リビングには十分なスペースがあったので、ありがたくいただくことにしました。

古いソファで傷だらけではありますが、しっかりとしたとても座り心地の良いソファ。
気に入りました!

これなら、猫のような息子が飛んだり跳ねたり、走って飛び込んだり寝転がったり、引っ掻いたりしても大丈夫。
落書きしても何かこぼしても全く気にならない。

全てを受け入れてくれる大きなおじいちゃんみたい。

この家にやってきた第一号は2台の巨大ソファ。
無事に受け入れができたので、すぐにまたコインランドリーまで洗濯物をピックアップに戻りました。

荷物の移動とお買い物

その後ランチを食べる暇もなく、というか食べることを忘れてB&Bに戻りました。
グチャグチャの部屋を片付けながら、もう明日にはチェックアウトなので、必要ないものをまとめないと。

明日の朝、荷物を全て家に置きに行き、すぐにオークランド空港までレンタカーを返しにいかなくてはいけないのです。
行くのに1時間半。そこからオークランド市内まで移動し、ハミルトン行きバスに飛び乗り帰ってくるので、一日何もできません。
今日中に終わらせておくべきミッションがありすぎる!

明日子どもたちとスーツケース3つとプラスアルファの荷物全部は車に入らない。
もう12日前に日本で一生懸命パックしてここに到着した、あの時の私たちではないという事実を受け入れなくては。

ならば今日中にある程度、また家に持っていかなくてはいけない。

頭で段取りを考えようとしてもうまく考えられない。
もうなるようになる。

とにかく何も考えず荷物を押し込み、再度家まで車を走らせました。
その途中、「OP  SHOP」(リサイクルショップ)発見。

寄らなくては

何も考えていない割に、お買い物すべきリストが頭に常に流れているので反射的に駐車場に入っていました。

調理に必要なキッチン用具を少し。古いけれどなんてったって1ドル。
息子が毎朝食べるシリアルを入れる小さなボール型のお皿2ドル。

ちょこちょこ、必要だ!と思った時に買っておかないと。
全てを一気に買うにはあまりに心がついていけない。

無事に家に到着。
荷物を下ろし、「とりあえず」とそこらじゅうに置く。
何もなく綺麗だった家がすでにごちゃごちゃ感。

さー、急げー!
まずは息子の小学校にお迎え。そして娘の高校へ。

私はこの2週間この街の端から端まで毎日走り続けました。
もしかしたらタクシードライバーになれるかもしれない。

ラウンドアバウトは小さいものから大きいものまでたくさんあります。
大抵はまん丸なのに、たまに洋梨みたいな形をしてフェイントをかけてくる。

馴染みの道も増えてきました。
それでもまだまだ覚えられない。
Googleマップがもし使えなければ今頃ミッションは全く達成されないままだったと思います。その前に事故でも起こしていたかも。

何もなかったように子どもたちがいつものシートに座り、我先にと話してくれる今日の出来事を聞きながら、田舎道をドライブ。

ベッド2つ搬入


なんとか今日すべきことは終了したかなー。
B&Bまでみんなで帰るのは今日が最後。
また遊びにくるけれど、ゲストとしては最後。

それからスーパーに寄って、またそれぞれ好きなお惣菜やReady to eatを買って、
ようやくみんな無事に帰ってきました。

さらに荷物の整理をしていた夜9時過ぎ。

B&Bファミリーがシングルベッドを2つくれるということに!!
それを今夜運ぶことになりました。

子どもたちはもちろん置いたまま。
またしても!!(今日何回目だ!)
私は先回りして鍵を開けるために家に向かったのでした。

夜9時にようやく空は真っ暗になり、同時に大雨が降り出し、嵐で前が見えない。
そういえば、ここで夜の運転は初めてでした。

この辺りはとってものどかでのんびり景色を見ながら走りたいところ・・・と思いながらも今回はそんな余裕のない道中。

電灯も少なく、前も見えず、スピード落とすためのボコボコが突然現れ飛び跳ねたり。
高速道路はさらに何も見えず、怖かった!

無事に到着した頃、雨は止みました。

こうしてベッド2台も家にやってきました。
本当にありがたい!!


今日の走行距離はどれほどだろう。
目も見えない、もう疲れた、、、とようやくB&Bに到着。
帰ると子どもたちはファミリーとゲームをしていました。

最後の夜でした。
楽しいファミリーとのゲームの時間もおしまい。
息子が珍しく、怒られていないのにシクシクと泣き出しました。

出たくない、ここにいたい。

こうして毎日のように温かい言葉をかけてくれる「家族」やアニマルたちに囲まれて、息子は幸せでした。
日本では家にいても、一人でゲームをやっている時間が多い生活。

この子は「家族時間」に飢えているのかもなぁと反省。
ここには大家族のB&Bファミリーたちの他にも、毎日のようにゲストが入れ替わり、新しい出会いがありました。

フィンランドから、チャイナから、アメリカから、ドイツから、様々な国の人たちと挨拶を交わし、息子と同じような子どもも。
比較的長めの滞在だったので、このようにB&Bの流れを見ることができました。

B&Bファミリーが敷地内に大きな家を自分たちで建てているのですが、それを手伝ったり、アニマルのお世話を手伝ったり。
頼りにされるのが嬉しい、そしてなんでもやってみせて、褒められたい。
いつも怒られてばかりだった息子が、いつも褒められる。
こういう経験をさせてくれたことに本当に感謝しかないです。

私もそういえば、おじいちゃんおばあちゃんがいつもいるおうちに憧れたなぁ。なんだかんだお互いに気遣いがあるのかもしれないけれど、やっぱり家族がたくさんいると、自分の役割に気づく場面もたくさんあって、なによりも、温かい。

(まあ綺麗な部分しか見ていないけれど。)

ここの場合は家族以外にも、ゲスト、アニマルたち。

息子がFarmar(農家の人)になりたいと言ったのは、一人にされない、一人で遊ばなくていい、家族やアニマルに囲まれて暮らしたいという意味だったのかもしれない。

ほっぺに涙を流したまま、眠ってしまいました。
よくがんばった。

こうして12日間の準備週間は終了。
いよいよ明日から独り立ちです。

明日のミッションは
レンタカーを無事にオークランド空港まで返しに行く
市内まで移動して、無事にハミルトン行きのバスに乗る
ハミルトンに戻ってきたら、先日購入した車の納車

新しい車でいよいよ家に向かい、はじめて私たち家族だけの夜を迎えます。

サポート頂けたら嬉しいです!自分の世界をどんどん広げ、シェアしていきたいです。コツコツ階段を登り続け、人生を楽しみ尽くします。