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DAY 1 子どもと一緒にNZ 2024

(2024年の一年間、高校生の娘と小学生の息子、そして母である私の3人で「ニュージーランド暮らし」を決行します。このチャレンジの準備から現地での暮らし、帰国までの事実、そして気持ちをココに記録しておこうと思います。)

飛行機の中、一睡もできませんでした。

楽しみ過ぎて息子は興奮状態。
映画を見て、お菓子を食べて、映画を見て、お菓子を食べて、ゲームして、ゲームして、ゲームして・・・

さぁ寝ようとしても「寝られない!」
結局最後の2時間くらい息子は寝ましたが、わたしはそのまま寝られず。

とくにひどい緊張などはなかった(はず)ですが、きっとわたしも気づかずに興奮状態だったのだな。
そのまま目をシバシバさせて、いよいよニュージーランド初上陸。

無事入国

パスポートコントロール(入国審査)では、自動になっていてパスポートも機械にかざすだけ・・・のはずが、私たちは子どもつきのFamilyのため従来の人がいる方に並んでください、とのこと。かえって空いていました。

Studyのためにきた子どもたちに、「しっかり勉強してね〜!」と係の人に言われて無事入国。

荷物が無事に出てくるかな・・・と一瞬不安になりましたが、しっかり全て捕獲。大きなカートに乗せて、いざ税関へ。


機内で配られたカードは、子どもの分も全て書かなくてはいけないということでちょっと面倒ですが、きちんと書きましたよ。

内容についてはガイドブックにもあったしそれを見ればいいやと思っていたのですが、実際カードを手にしてさぁ書こうと思いガイドブックを開くと・・・

文字が小さすぎて見えない!!

100均の老眼でも、機内の座席用のライトをつけても、全く読めない。

でも心配する必要はありませんでした。それほど難しい内容ではなかったです。

申告もしっかり。

スポーツ用品(きっと土がついていないか、というところが重要なのだと思いますが)息子のボール。
それからアレルギーの薬や漢方薬。

申告する人の列と申告しない人の列という表示があり、やはり申告する人の列が大行列になっていましたが、なぜか入り口に立っていたお姉さんが

「申告しない人の列に並んでいいよ」と私たちに合図。

「え、いやいや、怖いから申告します、申告するラインに並びます。」

と言っても、「いいから、いいから、大丈夫、そこに並んで」と言われました。

並び直し!とか言われないかな。
荷物のチェックが入るかな。
スーツケース開けられるかな。
知らずに間違えて何かまずいもの入れてこなかったかな。
ドキドキドキドキ・・・

結局何度か中身を聞かれたりするだけで、スーツケースを広げることはありませんでした。

こうして無事入国

これまで何ヶ月もかけて、学校の申し込み、その書類にさらにたくさんの書類を揃え、ビザの申請、無事に取れたけれど、プリントしただけのただの紙。きちんとパスポートに反映されているのだろうか。
誰か1人だけ通れないなんてことがあるだろうか。

色々と心配はありましたが、
無事に飛行機に乗れたし、
無事に荷物も通過したし、
無事に入国することができました!

出口でホストファミリーや友人が待っているわけではないので、少し寂しかったですが、ついにニュージーランドに足を踏み入れることができました。
子どもたちも元気で到着。本当に安心しました。

朝5時到着予定が、4:40頃には到着してしまったので、空港でゆっくり時間つぶし。
その間に着てきた冬服から、夏服に着替えたのはいいのですが・・・。エアコンが効きすぎで寒い。結局上に同じ上着を羽織りました。

あたたかい(今は大雪らしいですが!)日本の冬と、ちょっと寒いニュージーランドの夏。同じくらいなんじゃないか・・・と思いました。

ロビーのようなところのフードコートで大荷物をドカンと置いたまま一つのテーブルを陣取って数時間(迷惑承知ですみません)。
娘は勉強、息子はゲーム。
いつも行くイオンのフードコートか?と思うほど同じ光景。

SIMの設定

さて、まずはスマホのGoogle マップが繋がらないと目的地に辿り着くこともできません。
成田であらかじめ入れておいた新しいSIMをアクティベイト。

Air NewZealandの中でWifiが繋がるはずだったのだけど、あまり接続がうまくいかなくて、飛行機上ではできませんでした。

きちんと使えるようになるのかちょっとドキドキでしたが、すんなり完了。
できたできた!しかし娘のスマホがうまくいかない。

おかしいなぁ、何度やってもダメみたい。
そんな事実にガックリ肩を落とす娘。
緊張でナーバスになっている娘にはどんな小さなことでもそのショックはかなり大きいようです。

大丈夫だから!
とりあえずしばらく離れることはないし、わたしのがうまくできただけでもヨシとしよう。

その後、結局2日くらいかけて、スマホの設定の方法など細かいところをカスタマーセンターとやり取りをしましたが、最後の最後に分かったことは、アクティベートの時に登録の台数2つという欄が自動で出てきたので、てっきり一回の登録で2台ともOKなのだと思い込んでいたのでした。

娘の分は単に登録していないだけという・・・。あまりに自分のアホさ加減がひどいので夫には報告できませんでした。

レンタカー問題

チェックインが午後のため、なるべく遅く出ようとレンタカーも遅めに予約をしていました。
ようやくその時間になったので、レンタカー屋さんへ。

あれ?カウンターが見つからない。どうやら空港にはないらしい。安いやつだったからね。

空港から出てレンタカー・シャトルバスの表示に従って行くことにしました。
大荷物と子どもたちと、初めてのニュージーランドの空気を味わいながら歩くこと数分。

到着したロータリーは閑散としていて、どうしたらいいのか分からない。
近くにいたおばさんに聞くと
「もうすぐそのレンタカー会社のシャトルバスが来るから、待ってな」
と言われ待っていたけど・・・来ない。

予約書をよく見て、電話番号に電話する・・・が、つながらない。

通りすがりのおじさんに聞くと、わざわざその電話におじさんのスマホからも電話してくれました。しかし・・・つながらない。
「そんな会社の名前、聞いたことない」とまで言われる。

この荷物と疲れた子どもたちを連れてまた空港まで歩いて戻るのか・・・とちょっと躊躇していたら、なんとなく目があって笑顔を返してくれたアジア系のおじさんに再度聞いてみました。

すると予約書の住所を見て、
「ココからすぐだぜ。乗せてってやるから、こっちきな」(みたいなイメージ)

こんなに荷物がある、と見せても、「大丈夫、大丈夫」

ついていくと、本当に大丈夫でした。
昔乗っていたカングーが3倍のサイズになった巨大な車。
おんな子どもにまかしちゃいられないという感じで、さっさとスーツケース3つプラス大バッグを積み入れてくれました。

もう疲れていた私たちは
「え、いいんですか・・・」

と言いながらも、「へへへ・・・」と薄笑いを浮かべながら、すぐに車に足を踏み入れていました。
5分以上走ったと思います。

今日日本から来たんです
子どもたちが学校に通うんです

ちょこちょこっと話をしている間も上機嫌の素敵なおじさん。
レンタカー会社に着くと、荷物をささっと下ろしてくれて、そのままバーーイ!と行ってしまいました。

本当にありがたかった!!!

そしてオフィスに入り、「こういうわけで、オタクの電話が通じなかった。あのおじさんが送ってくれた」と伝えると、

「ああ、よかったね!」のひとこと。

どうやら良くあることのようです。
そして諸々手続きをしてようやく車を獲得。

ここでさらに懸念事項がありました。
借りたコンパクトカーに大荷物が乗るかどうか。

これに関しては日本でさまざまなケースを考え、どうしようか悩んだところです。
大きな車を借りるのも現実的じゃないし、バスにするか。
でも結局ハミルトンの街に着いたらレンタカーを借りなければいけないし。

やはりオークランドで借りてしまおう!と決めたのは出発の数日前だったな。
(同じような車に乗っている友人にスーツケース3つ入るか確認もしてもらいました)
正解でした!乗る人数が3人なので、後ろの座席を倒してピッタリギリギリ!
バックミラーから何も見えないけれど、まぁ、まっすぐ走るだけだし。
大丈夫でしょう!

しかし後ろに小さな息子が乗ればいい、と思っていたのに、実際は「こっちに乗るのー!」というわがままにより、わたしとほぼ同じ身長の娘が狭い後ろの座席に。
かわいそうに・・・
もちろん私より細いから大丈夫。

命懸けのドライブ

まずはスマホのGoogleマップを設定。それがなければ何もできない。
言われるがままに南に向かって走り出し、すぐに1号線へ。時速100キロの長い直線。10分もしたら、子どもたち爆睡。
そこからわたしの命懸けのドライブが始まったのです。

最初は快調でした。
お天気も最高。気温も快適。クーラーも心地よい爽やかな夏。まさにドライブ日和のニュージーランド。

音楽でもかけたいなぁと思ったけれどそんな余裕はない。
隣にはいびきをかきながらぐっすりの息子。
ギアまで迫り出してくる足をグイグイと押し戻したりしながら走り続けました。

一直線。のどかな風景。
40分くらい経った頃、眠気が・・・


前の日の早朝に起きて以来、一睡もしていないことをどうにか頭から追い払おうとしても、忘れられない。
気を失いそうになるのをこらえて、絶対に休憩して仮眠を取ろう!と固く誓うのですが、休憩場所が見つからない。

このまま端っこに停車してもいいのだろうか。
ニュージーランドの交通規則を調べる余裕もない。

日本のサービスエリアみたいなところがあるのかな、と思ってずっと走っていたけれど、なかなか出てこない。

ようやく出てきた!と思い早速出口に向かい走り出すと、行けども行けどもお店や駐車場らしきものが出てこない。

またモーターウェイに戻る。

これは事故を起こすかもしれない。
もう命が危ない。
そう感じるほどでした。

もうお店のあるような日本のサービスエリアのイメージを消し去り、どこか道ばたでいいから仮眠をしよう、と田舎道を走り出しました。ずーっと続く一本道。素晴らしい風景に感動しながらも、必死でした。

これはもうあの世の風景か?

よしここにしよう。

と、高い木の影がある、なーーーんにもない静かな田舎道に車を停めました。
草を黙々と食べている羊たちの姿が余計にわたしに「眠れ〜眠れ〜」と歌いかけてきます。

たくさんの荷物でバッグミラーは見えなかったのですが、その時、サイドミラーに映った、白い車。

ゆっくり近づいてきます。
どうしよう。
わたしは何か犯罪を犯したのか・・・
何も悪いことしていないのにどうしてドキドキするのか。


追い抜かしていくと予想していたのに、ピタッと真横で止まりました。
窓が開いて、見えたのは若い女性。

親指を立てて、「Are you OK? 」と聞いてくれたのです!!!

こんなところに車が止まってるなんて、しかも室内の高さいっぱいまで詰まった荷物と、爆睡する子どもたち。
そして運転席には寝不足で顔面蒼白(だろうな)なアジア人。

声をかけてくれたことに驚きと嬉しさと、「寝かしてくれ」という複雑な気持ちが入り混じり、
「はい!大丈夫!」と親指をたて、笑顔を作る。

そしてもうそこに止まっていることは許されないように感じて、また車を走らせました。(日本人過ぎる)

こうして偶然迷い込んだ(遠回り)田舎道でしたが、そこからモーターウェイに戻るまでの景色が、これまた綺麗すぎて一生忘れないと思います。
一直線のモーターウェイよりも坂道あり、カーブありなので、比較的気を失わずにすむということに気づきました。

羊、牛、うま、果てしない緑と真っ青な空に大きな白い雲。
いつか描いた絵にそっくりでした。

感動しながら走っていたら、いつの間にか目的の街に到着。大きなショッピングモールを見つけて、駐車場へ。

さあ!仮眠!

のはずが、息子が起きてしまい失敗。
ランチを食べて、B&Bまでまた走り出しました。

街中から10分や20分で再び羊、牛、馬の住む世界へ。途中、果てしなく長い工事中の信号でまた気を失いかけましたが、Googleマップのあと「2分」の文字に集中してなんとかこの世にしがみついていました。

ウェルカムパーティ

今回宿泊するのはハミルトンのはずれにあるB&B。

どうせなら、思いきりニュージーランドらしいところ。
思いきり日本とギャップのあるところ。
子どもたちが仰天するような素晴らしいところ。
絶対にすぐに「帰りたい」とは言わないところ。

とワクワクしながら、数ヶ月前からB&Bオーナーとメールでやり取りをしていました。

無事に到着した時は涙が出るほど嬉しかった。
お出迎えしてくれたのは、敷地内でのびのびと暮らすアルパカや羊、馬や牛たち。
彼らがこちらを見てスクッと立っていた姿が忘れられない。

どんなにこの瞬間を夢見たことか。
まさかこんなに寝不足と命懸けの大冒険になるとは夢にも思わなかったけど。


無事B&Bファミリーと握手を交わし、いよいよニュージーランド生活の準備週間が始まりました。

さぁ寝かしてくれー!

とベッドに倒れ込みましたが、すでにエネルギーチャージし、元気いっぱいの息子。
1時間横になっただけで、起こされました。

そしてB&Bといえば、Bed and Breakfast なので基本的にお夕飯は含まれていませんが、この日はファミリーとその他にもステイしているゲストたちみんなで一緒にディナー。ウェルカムパーティのお誘いをしてくれました。

しかも始まる時間が20:00。
この季節、ニュージーランドではまだまだ明るく、そろそろ夕焼けかな?という時間。

いつになったら寝られるんだろうわたし。
と気が遠くなりながらも「Great!」と答える。

ディナーの後は、B&BファミリーとゲストたちとShow&Tellをしたりデザートをいただいたり。初日にしてもうファミリーと馴染んでいる息子、部屋の机で早速勉強に取り掛かり「自宅か?」と思うほど自然な娘の姿を見て、本当にここで良かったんだ、と思いました。

まずは寝よう。

せっかくベッド3つの部屋なのに・・・・
息子の太い足がわたしの胃の上に乗っかったまま、朝まで爆睡したのでした。

こうしてついにはじまりました。子どもと一緒のNZ暮らし(一年限定バージョン)。

初日はここに到着しただけで上出来!!
みな元気で本当によかった。

サポート頂けたら嬉しいです!自分の世界をどんどん広げ、シェアしていきたいです。コツコツ階段を登り続け、人生を楽しみ尽くします。