命が重くてつらかった

道端で子供を叱りつけているお母さんを見かけると、かつての自分を見ているようで、分かる分かるーと勝手に共感してしまいます。

幼子を二人三人、ママがひとりで連れ歩くとか、完全なる無理ゲー。やっている方もいますが、私は無理。ママの腕は、パパと違って細いのです。いや、たとえ細くなくとも筋肉はついていない(私です)。子供がグズっているからといって、そうやすやすと担いで歩いたりなどできません。

この間、年の近い幼児二人を連れたお母さんを見かけました。一人がとととーっと駆け出してしまい、もう一人は歩きたがらず座り込んでいます。道の先は交差点。「止まりなさいっ‼」とお母さんが必死で叫びます。幸い、走っていた子は止まってくれました。しかしもう一人の子は座り込んだまま。「手繋いで歩けないなんておかしいよっ‼」とママはイライラしながら怒鳴ります。分かる…私なら、もっとひどい感じで怒ってるよ。

お母さんっていうのは、いわば命を預かっているんですね。我が子がもっと小さかった頃は、私は毎日育児がつらく感じ、不安定になって泣いたり怒ったりしていましたが、「そうか、私は子供の命があまりに重くてつらかったんだ」と最近思い至りました。

子供は時に、こちらの血の気が引くような大怪我をしたり、突然調子が悪くなったりもします。そういう時に、前面で対応するのは大概いつも母親です。

時には病院で決断を迫られたり(CT撮りますかとか、無麻酔になりますけど縫いますかとか…)女だからとナメられているのか、お医者さんに嫌な態度を取られたりすることもあります。

命ということで言いますと、うちの息子が小学校に上がる時、私は車の通る道を子供一人で歩かせるのがどうしても不安で、入学前に何度も練習をさせました。一度旦那にも来てもらったのですが、旦那はすぐに飽きて携帯をいじりだし、「もうできるよ。これはママのための練習。」と言い放ちました。その時の私の心境は、ご想像にお任せします……。

母親と子供の性格によっては育児も平和なものとなるのでしょうし、これはあくまで私が一児を育ててみての感想です。まだ途上ですが。

私個人としてはあまりに育児が強烈な体験だったため、学校とかで予め、育児は半端ないよーって教えておいて欲しかったです。子供なんてあんなに小さいんだし、楽勝でしょ?くらいに思っていたので。

昨日はバレンタインのことを書いたので、夫婦円満でラブラブみたいな感じに思われた方もいるかも知れませんが、まあ時にはこういうこともありますよっということで。

旦那には様々な面において感謝していますし、これからも仲良く過ごしたいですが、時々「へっ⁉」となるような場面もあるということですね。こちらが気づいてないだけで、向こうもそうなのかな?結婚というのは見たことも聞いたこともないような価値観との遭遇、なのかも知れません。

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