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離れた親の老いと向き合う

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母はいつまでたっても母

母はいつまでたっても母

地震があってからひとり暮らしの母になるべく意識して母にメールをしている。

もちろん父が倒れた以前も頻繁にメールはしていたんだけど意識しているのは「弱音や憤りも思い切り書くこと」。

今まではなるべく心配させないように意識していた。いいことばっかり書いていた。今は心配になるようなことや日々の失敗も意識して書いている。

母は私を叱り、分析し、そして励ましてくれる。母というのは世話を焼くことで生きて

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納骨後、そしてさようなら

納骨後、そしてさようなら

さて納骨も無事に終了。

最後の最後でお坊さんのお話でぐさっときた話が。

「お父様は7日ごとに仏から裁きを受け、今49日で修行を終了して仏様になり今度は現世のわたしたちを助けてくれるでしょう」

7日ごとに7回も裁きを受けるのか。私とか絶対7回無理だな。「残念!」とか言われて自国行きだなとか。

法要は厳かだったが、納骨そのものはとても「原始的」だった。

生き物の原点回避を見せつけられたって感

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納骨前、朝食前

納骨前、朝食前

思った以上に暖かく起床。私は結構長く生きてるけど大病した時期を抜かせば寝坊というものをほとんどしないのでささっと起きた。

昨日から聞こえる会津弁は久々聞くはずなのになんだか懐かしい。不思議な気分だ。そして海外組らしいことをつけ加えると本当に普通の街。「福島が田舎だから帰る」というとシンガポールの友人にまるで戦場に戻るかのようなことを言ってる人もいたけど。

だからこそ、会津の人の苦労を感じる。

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納骨前、夕食後

納骨前、夕食後

泊まっているホテルの和食のお店で民主党の懇親会があるそうで今日は和食はお預けになってしまった。すごーーーーく!悔しいので上のイタリアンで食べたい物を食べる。

会津は馬肉がとても美味しい。冷凍してない馬刺的なものはまず日本でしか食べられないのでこれは外せない。美味しかった。

米沢牛のステーキも美味しかった。なんか今回の弾丸帰国は肉ばかり食べているような気がする。

日本で食べる料理の自分の食べ方

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納骨前、夕食前

納骨前、夕食前

さて、父の故郷である会津若松到着。今回は弾丸帰国なんだけど少しはあんた何かやんなさいよってことでいろいろ言いたいのだけどでもやっぱり祖母や叔父(私の母や兄)がいると甘くなっちゃうよね。

まったく怒るか寝るかしかしてない移動だった。

昼食の際中、母が清々しい顔でつぶやく。

私は寂しいとかそういうのはないわ。

お世話も介護も入院も全部やらせてもらったもの。

唯一の心残りといえばもうしばらく生

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機内泊

機内泊

こんにちは東京。

基本的に機内は寝ていたいので東京との行き来は深夜便を使う。父の具合が悪くなってからは行き来が増えたので「機内に飽きた」というのもある。

8割は寝てる。

子供はすぐ寝てしまう。
というか寝ないと私に思い切り怒られるのでとにかく寝る。そして食事も一切しない。眠れるだけ寝て(あまり必要性を感じない)朝食時間に起きてひたすらゲームである。

子供とは違い自分自身は機

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今年何回この場所に来ただろう

現在チャンギ空港のターミナル。もうすぐ搭乗。

父が具合が悪くなってから本当に何回もこの場所に来ただとうか。母子フライトとはおそらく20回近く行ってるだろうな。ふたりの帰国も慣れてしまったものだ。

さて、これから父は墓に入るわけだが墓に入るということがどういうことなのか未だになんか整理がつかない。整理というのも心霊的なものとかそういうことよりこの墓は100年後どうなるのかとかいろいろな思いが交錯

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父親を亡くしてしばらくして感じること

父親を亡くしてしばらくして感じること

今、若い人も親が元気だからと安心してる人もいつかは親を亡くす時がある。親だけじゃない。大事な存在の人を亡くすという経験は誰にも急に訪れる可能性がある。私は父を亡くした。大事な人を亡くしてしばらくするとどんな気持ちになるのか、あらかじめ知っておきたい人だけ読んでほしい。

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父の葬儀が終わった日、母が夫に話したこと

父の葬儀が終わった日、母が夫に話したこと

父の葬儀が終わった日、私たちは実家に泊まった。母は疲れたけど楽しかったと思う。ご馳走になった鰻、本当に美味しかった。

その日の夜、みんな眠かったんだろうけど大人三人で結構話した。お酒を飲んでいたのは夫だけだったけど。母の話がとても印象深かった。

私が幼稚園のとき、住んでた団地で夏祭りがあったらしい。母は図書係をしていてすごく忙しかったそうだ。その際に私が「浴衣が着たい」と駄々をこねたそうだ。図

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心の揺れ

心の揺れ

どうも,
親を亡くした経験のある方から言われていた

「今平常心でも後で「来る」から」

がそろそろ来るみたいです。気持ちがグラグラしています。
そのまま受け入れたくてお気に入りのお寺で数珠を新調しました。

泣きたい時に泣きゃいいんですけどね。
気持ちがふあふあです。

死というものは急に訪れるものではなく急に去ってくれるものでもない

大好きなアーティストが逝ってしまった。朝から泣いてる。

そして想うのは「死」というものは急に訪れるものでもないし、急に去ってくれるものでもないということ。

記事を読むとパーキンソン病を患っていたとのこと。

Earth, Wind & Fire soul band founder Maurice White dies

体で表現する人って表現ができなくなった自分を許せなかったりするだろうな。す

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「離れた親の老いと向き合う」目次(仮)

「離れた親の老いと向き合う」目次(仮)

自分の中で整理したいコンテンツが混乱しているのでまずはメモ書きにしてみました。
項目ごとに自分の経験談や意見を書いていきたいと思っています。
離れた親の介護に興味のある方はどの項目に興味があるのかコメントいただけたら嬉しいです。

「離れた親の老いと向き合う」

1)親の老いを初めて感じた時

2)離れて暮らすことをあらためて考える

3)外国で離れて暮らす、国内で離れて暮らす

4)親の近くにい

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