ニキビ治療について

ニキビがまったくできない、あるいは大人になってからできなくなった、できても膿んだり腫れたりすることはなくよく寝ればすぐ治る……そんな話を聞くたびにうらやましくて仕方がない。20歳を過ぎてだいぶ経ちますが、私は相変わらず、顔に生きているニキビがいないときのほうが珍しい。

特に今年はひどくて。

マスクのせいなのか、ストレスなのか不摂生なのかわからないが(何もかも別段昨年までと変わらないのが本当のところ)、触らなくても痛いほどの膿んだニキビが、常に顔のどこかにあった。ここ最近はあまりできていなかった頬骨のあたりや、思い出したように繰り返しできる頬の真ん中、鼻の横。顎、唇のわき。呪う!

そういうわけで、今年はニキビ治療のために久しぶりに薬を使ったり皮膚科にかかったりして、まじめに根絶しようと思ったわけです。フレックス&在宅勤務で、勤務時間調整すれば平日に病院に行けるようになったしね。

簡単にですが、自分用のメモも兼ねて、私が今年やったニキビ治療について書いていこうと思います。ニキビに悩み続けて、皮膚科の薬も効かないよ~なんで~ってなっているフォロワーさんが居れば、少しでも助けになりますように。


ニキビ治療 予告編:
私のニキビタイプ

 12歳ごろから、30近くなるまで、ほぼ15年ずーーっとニキビが顔にない瞬間がない。16、17歳ごろが数で言うと一番ひどかったけれど、社会人になってからもバカでかいニキビが1か月に1個は大爆発してた。
 できたニキビが自然と治癒することはなく、白っぽいニキビが大きく赤くなり、腫れて、膿を持って、痛みを覚えるようになって、そんで破けて血が出て最悪の場合穴が開く。頬には思春期のころに潰れたニキビ跡のクレーターががっつり。
 多分、ニキビに限らず傷跡が治りにくい体質らしく(虫さされの掻き壊しとかそういうのも)、大人になった今でもできたニキビが痕にならないことはない。


ニキビ治療 第1話:
市販薬いみない

 私のように小さいころからニキビに悩む多くの人に聞きたい。市販のニキビの薬、効いたことあります? 私は一切ないです。慰めにも時間稼ぎにもならない。多分、保湿クリーム塗ってるのと大して変わんない。なんであんなに効かないのか、いつかメーカーの人に聞いてみたい。
 私と同じように長いことニキビに悩んでいて、「市販薬って効きにくいな~」って思ってた人、マジで時間とお金の無駄なので、この先も買わなくていいと思います。
 今回、ニキビ治療に着手する前段階として、試しにタイプもメーカーも違う2種類の市販ニキビ治療薬を1か月間使ってみたんだけど、見事にどちらも、何の効果もなかった。なんなら、オマケで貰ったクレドポーボーテのメチャ高クリームのサンプル塗ってた時が一番調子良かった。気分も良かったしコスメ最高。


ニキビ治療 第2話:
できたニキビ
はさっさと潰してもらう

 まず、ニキビに悩んで病院に行ったとして、私たちの顔にできる頑固なニキビどもに対しては、いかに即効性のあるニキビ治療薬でも間に合わないことがある。病院に行った翌朝潰れてるまである。
 診察を受けたなら、ついでにニキビは潰してもらうとよいです。私の行っている病院では保険内処置で負担370円だったかな。めっちゃ痛いけど、いずれ潰れて痛いなら、傷跡になりにくいように医師に潰してもらうほうがよほどいい。
 ただ、きっと潰すニキビにも潰しやすいニキビとそうじゃないニキビがあって、潰しにくいニキビの場合赤い傷跡は残るかも。ただ凹み傷になっていないニキビ跡は理論上いずれ消える(ってやさしい皮膚科医さんが言ってた)ので、私は自宅で破れてクレーターが増えるくらいなら全然マシと思っている。


ニキビ治療第3話:
塗り薬の使い方はしっかり確認する

 大人になってからの皮膚科通院、私は毎回ベピオゲルを処方されていたんだけれど、実はかなり長いことベピオゲルの使い方を知らなかった、ということを、今年初めて知りました。
 だって「患部に適宜塗ってください」「副作用として刺激があるので、痛みがある場合は中断してください」って言われてたから! 患部って言えばニキビの周りだと思うでしょ? 痛みが出たら危ないから1週間くらいでやめちゃうでしょ? それじゃ全く意味なし、全然ダメらしいです。マジか~早く言ってよ!
 ベピオゲルは、患部を含めた顔全体に塗ることを最終目標にしている角質をはがす効果のある薬だそうで、だいたいチューブ1本を1か月で使い切るそうです。
 マジ~!? 患部にチョン・チョン・ってつけてた! それでもめっちゃ皮が剥けるからアブナイと思って1週間くらいでやめてた! それじゃもちろん治らず、毎回<最終回:潰れた、ニキビ>をやってた! そのたびに、ベピオゲルと皮膚科への憎しみを募らせていた!
 まあ、それも皮膚科医に教えてもらったわけではなく、ツイッターで有名な皮膚科インフルエンサーやさしい皮膚科医さんのツイートで見て「そうなの!?」って知ったわけなんだけど。これからニキビ治療に着手するみなさんは、絶対に、医師に下記を確認してから帰りましょうね……。

 ① どのくらいの量を、どのくらいの期間使い続ける薬なのか

 ② 「刺激が出たら中断(などの副作用についての説明や注釈)」とは具体的にどういう状態を指していて、本当に中断していいのか

 ③ どういう状態のニキビに、どういう仕組みで効く薬なのか

 正しい使い方を知ってからのベピオゲル治療はしんどかったな……。何しろ、これ絶対不健康だよね!? ってくらい痛いし赤くなるし皮が剥ける。マスク&在宅勤務の時期&冬で良かった。ただ、皮むけ自体は1週間程度で落ち着いて、今はヒリつきと軽い赤みのみです。今は顔にニキビないけど使い切っていないから塗り続けてる。塗り続けることでニキビできにくい膚になるらしい! なってくれ~と思いながら塗っている。

 ベピオゲルの治療の際、保湿剤は絶対に必要なのだけれど、同時に処方はされなかったので薬局で買ってきました。ちなみに皮むけと痛みが一番ひどかった最初1週間は朝起きて化粧水塗るのも無理だった。沁みて……。私が保湿剤として使っていたのは健栄製薬株式会社のヒルマイルドクリーム(ヘパリン類似物質0.3配合)でしたが、やはり化粧品ではないので使い心地が悪く、肌が弱りに弱っているときこの硬いクリームが刺激になってしまったので、ベピオゲルと併せて使うなら同社製品のヒルマイルドローションのほうがよいかもと思う。
 医薬品の保湿剤だから保湿は折り紙付きだけど、美肌になるためのものじゃないから摩擦のことは考慮外なんだろうね。ゴワゴワしたクリームを塗りながら、あ~化粧品は化粧品にできる範囲で、医薬品とは別のアプローチで、私たちの肌のことを考えてくれてるんだなあということを再確認しました。ありがとうコスメ。


ニキビ治療第4話:
あまりにも治らない場合は飲み薬

 今年のニキビ治療で最も衝撃的だったのは、ニキビに効く飲み薬の存在でした。私の場合はビブラマイシン錠100mgを処方されました。1日1回1錠の抗生剤。へ~そんなんあるんだ。そう思って飲み始めて2日、顔が更地になった。
 ねえ、あんなに! できてできてできまくったニキビが、たった2日、何塗っても何の効果もなかったニキビたちがたった2日で! 消えた! ワオこんなことってある? ―――ちなみに飲む期間終わった瞬間バカでかいニキビ2個できました。爆笑―――。

 私もアホではないので、抗生剤が長期服用していいものではないということは知っているんですが、本当に即効性が尋常ではなくて驚いた。2度目の処方の際、医師からは「今後は、悪化しそうだな~ヤバいな~ってニキビができたときにだけ飲んでね」と言われました。今のところ出番はないけど、あの即効性を一度体験してしまうと本っっっ当に安心感がある。
 私とおなじ、頑固で腫れやすいニキビに悩んでいる人は、こいつ絶対ヤバいやつだ、みたいなニキビがどれか見分けつくと思うんですが、そいつが現れたときに一撃必殺できる抗生剤があるということを、一応、伝えておきたい。医師に相談してみる価値アリだと思います。
 すごくよく効くけど、繰り返しですが長期連用はできないし、飲むの止めたらリセットされるから、ベピオゲルなどの皮膚の状態を変える塗り薬をきちんと使うのが前提とのことでした。


ニキビ治療第5話:
漢方で体質改善! ~そしてつづく~

 抗生剤で腫れたニキビを一掃して、ベピオゲルで毛穴と角質をバリバリ新しくしていくと、驚くほどニキビが減りました。今は抗生剤飲み終わったときにできたニキビ2個がゆっくり縮んでいっているとこ。1個だけ、ベピオゲルの角質絨毯爆撃に耐えた新人白ニキビが居るのはマジで私の顔このやろうって感じ。ちまちまとベピオゲル&ゼビアックス塗って縮めているところです。ただ私のニキビなのに、腫れて膿んでいく様子がないので本当に感動! 医薬品って正しく使うと効くんだな!!

 ただ、それでも新しいのができてしまう私を見て皮膚科医が最後に処方したのは漢方でした。関係ないけど漢方ってめっちゃ効くのね~こむら返りに一発で効く薬も漢方だった。
 私が処方されたのは「清上防風湯」という市販もされている漢方で、おもに体質改善になるとのこと。ニキビができやすく化膿しやすい体質を、漢方の力でなんやかやして改善してくれるんだそう。ニキビ治療が落ち着いて、できる数が減ってきたら体質から変えて根治してしまおう! という戦法らしい。すごい。強そう。みなさんも、ニキビ治療の後半戦ではぜひ、体質改善に臨みたい旨を伝えてみるといいかもしれません。
 残念ながら最寄りの薬局に在庫がなくてとりよせになってしまい、明日受け取りにきてくださいね~はーい!つってそのまま2週間経って今日なので、ぶっちゃけ漢方はまだ飲んでない。バカがよ。年明けたら飲み始めようと思っています。でも錠剤でギリギリなのに顆粒の漢方なんてしんどくて続けられない気もする。続けられたら、そして体質に改善がみられたら、またツイートしようかなと思っています。そういう意味で、<つづく>ということで。。


おわりに

 そういうわけで、現在私の肌はぶっちゃけ史上最高に治安がいいです。だってニキビがない。おまけに、ヘパリン類似物質が良いのかなんなのか、朝起きたときの顔のすべすべ感が前代未聞……。以前より、乾燥を感じにくくなったような気もします。医薬品って本当にすごい、そんな2021年でした。

 そのうえで、でも! 医薬品だけじゃあ化粧品の代わりにはならないなって思ったのも正直なところ。とろけるようなテクスチャーや香り、摩擦などの「不快感」「ノイズ」を極力感じさせないよう作られた化粧品たちは、そしてそれらでスキンケアをする時間は、私にとっては欠かせない健康活動だなって思った。ベピオゲルでのニキビ治療初期、スキンケアもほぼできず、当然メイクもできなかった間、本当につまんなくて悲しかったな。今もまだ赤みがあるのでメイクはあんまりしてないし、新しく買ったスキンケア用品が溜まっているので、早くベピオゲル使い切ってこれらに手をつけたい!
 皮膚科医師や病院、いろんなメーカーさんに感謝しながら、私は2022年も引き続きニキビ治療を続けます。早く解放されたーい!

 ちなみに、今別で医療脱毛も始めていて、美容皮膚科というところにはじめて足を踏み入れたわけなんだけど、がぜん美容医療も気になってきている。間違ったニキビ治療でできてしまったシミたち、取りたくない? お金がかかるので、あんまり優先度高くはないけど……。今は何はともあれカードが欲しいし……。

 それでは長い記事を読んでくださってありがとうございました。たまにしかnote書かないけど、♡押してくださるとはげみになります。またね。

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