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本気な人 作業員な人

※ 写真は生石鹸「やまがみさま」の製作風景です


先日
ネットのニュース欄のマンガで
手術室の初任看護師さんの職場の感想みたいな事が書いてありました。

その方の
初仕事で入った手術室は
大音量の人気女性グループの曲と共に
お医者さんの怒声が響き渡っていたそうです。


そして
流行曲の歌詞とリズムに心が引っ張られながら、初めて生きて動いている人間の心臓を見た感想を、歌詞とリズムと鼓動している心臓とを、面白しろ可笑しく書いてありました。

まぁ
今の時代はそんな事もアリなのかなと思います。


生石鹸「にじのしか」作成中
※ 油脂類は全て食品レベル、当然食べても安心大丈夫


以前
僕も熱と腹痛で入院した事があります。
入院後の数日で意識が戻った時に
お医者さんから
「原因は手術をして中を見ないと判らないので手術をしましょうね。
後ほど、手術の説明をします」

と言われましたが

(良く解らない状態に、更に解らない事を行うと間違えた時はパニックに陥りやすい)

それが僕の方針なので、この手術の申出は即お断りし、皆の心配する中、退院してしまいました。

基本的に
人間の身体はパーフェクトに出来ていると勝手に思ってます。

傷が出来たら
カサブタが出来て傷口を塞ぎ、自分の力で身体が治る

異物を食べたら
嘔吐するか下痢をして体外へ出す

熱が出たら
菌やウイルスが体内に入ったから熱が出る。
40℃位で菌もウイルスも死ぬので、それらを死滅させる為に身体が体温を高くする。

自然治癒力を高める為の補助を医療や人がするならば良いけれど、よく解らない事は、自分の「身体先生」にお任せしたいし、終わる時は必ず来るし、ジタバタせずに自然に任せたいと思ってます。


油に苛性ソーダ水を混ぜかき回した8時間後のトレース


上記のマンガに出ていた手術室が、本当の事で有るのならば・・・
お医者様も看護師様も、非常に貴いし尊敬するお仕事です。

御無礼ながら
その手術室で本気なのは、患者さんただ1人
他の方々はただの作業員。


日頃
僕の行う作業には、絶対に音楽やラジオ、TVやPCのスイッチは入れません。

理由は

無音じゃないと
納得出来るよい作業が出来ないから。


たまに
音楽をかけると集中力が高まる
と言う人を聞いた事が有ります。

でも
僕には全然
全く真似が出来ません。

理由は
求める成果
求めた結果が全くの別物に成るから。

集中していても、ミスはよく起こります。
しかし、無音だと直ぐに修正出来る事が多いし、何より素材の状態や変化の発見と異常の発見が直ぐに感じ取れます。

瞬間でミスして
瞬間で修正します。

「手遅れ」
「修正不能」
と言う状態には、まず成りません。

少しづつ
完成に向かって行くうちに、数日後にコレを見る人、手にする人の感情や表情がイメージも勝手に湧いてきて、楽しい気分に成ります。

物も
整理したり整頓したりすると、生き生きした雰囲気が感じられ、楽しくなって来ます。

僕の作業に「時短」は存在しません
集中出来る時の作業は、必ず早いです。
でも
準備と後片付けにも時間がかなり掛かるので、やはり遅いのかも知れません。


しかし
音楽や他の音を流しても集中は出来ます。

そして
その音楽や音が途切れた時
その瞬間、集中力も途切れます。

更にその時
作業にミスが有った事に、初めて気付く事が多いです。

いつの間にか
気が付かない内に

修正不能
手遅れ・・・

数日したらおかしくなってしまった等の不完全状態

完成度の低い完成



自分が「音」に支配されてる時、素材の状態の変化、異常の変化に、意識と注意力が行き届かない事が多いと感じてます。

自分の身体と感覚が分離した状態では、100%の自分の能力を出す事は難しいと感じてます。

型枠に流し込み
様子を伺いながら2〜3日待つ

ヘッドホンの音楽でノリノリに成って作業をする

以前
苦痛な作業をする時は音楽を聞いていました。
車の運転や
草刈りなどはその代表の作業です。

草を刈ってあれば、誰も文句は言いませんし、周りからは
「お疲れ様」
「頑張ってるね」

とお褒めの言葉までもらえます。

苦痛な作業が、音楽を聞いているお陰で、休憩なしのぶっ通しの長時間作業でも、音楽のお陰でとても短く感じます。

日焼けもするし健康的
充実感さえ得られます。

しかし
自分では判っています。

草に対する配慮不足
機械に対する配慮不足
燃料に対する配慮不足
自分や周囲に対する配慮不足

少し位
テキトーにやっても見た目は大して変わらないよな・・・

どうせ他の人には判りはしないからな・・・


と思っている自分。

今回は3日後、型出し
「つるり」とペーパーを剥がす時の香りが1番好き

その時
自分以外のモノに意識を取られているから

長くて柔らかい草を切った事に気付くのが遅れる

そして
草が機械に絡みつき、作業が中断する


その時
自分以外のモノに心が支配されているから

微妙な機械の異常に気付かず、壊れる
また
燃料が少くなり、エンジンの回転数が変わった事に気が付かずガス欠により作業が中断する


その時
自分以外のモノに身体が支配されているから

(まぁまぁ、これくらいのミスも大丈夫大丈夫)
と言う気分になり
時間感覚が薄れる
そして、
超過作業による自分自身の疲労に気づかない。

結果
自分の衣服が破れたり、汚れも気が付かず
手や顔に怪我をしている事も有ります。


心技体
身体一致
神体一致

自分が
バラバラに成ってはイケない。


身体
意識

これらが必ず一致して
自分の感情変化を自分で観察しながら作業する

必ず一定の緊張を保ちながら
でも
緊張し過ぎない

周囲にも気を配る
そういう作業環境を整える事が
安全管理に繋がり、良い結果が得られると自分に限り信じてます(他人はどうか解りません)。

そんな
環境を作る事は、とても大事です。
環境が人を作ると言っても過言では無いと信じてます。

環境大事
環境は最優先視してます。


良い仕事をする職人さんの作業場は、
必ず綺麗にされているし、道具の手入れ整頓も素晴らしい

作業場と道具を見れば
その人の仕事が判ります。



自分自身の

身体も
心も
意識も
時間も

作業場内では、自分自身が全て責任を持って支配する事。

自分が責任をもてない他の物に支配されていては

最高のパフォーマンスは望めない。

命をくれた沢山の素材達への意識と気遣い

それらに自分が正面から向き合えているのかが大事。
(草刈りは草の葉や茎を切るだけなので死なないのですが)

それが
本気の作業
自分の能力を引き出せる秘訣だ
と勝手ながらに思ってます。

生石鹸のカット作業

でも
ただの作業員の作業ならば
致し方ないと思います。


その作業員さんの目的が

「最低品質さえ維持出来ればヨシ!」
「苦痛な作業が軽減されればヨシ!」
「長くてつまらない作業も、短く感じて楽しく過ごせれば、それでヨシ!」

最低限の結果を提供できれば良い
上司やお客様に指摘されない程度にやれば良い・・・

お金のためダケに
自分の時間と知識や労働力を
誰かの為に提供してる
そんな意識ならば仕方ない

人として
一流を目指していないならば
そう成って仕方ないなと思います。

「気」が抜けていても
マニュアル通りに行えば
最低そのマニュアル通りの結果を出せます。
それってカッコいいのかな。

緊張の余り
顔面蒼白、ブルブル震えながらメスを握り
ベテラン看護師さんに叱られながら
自分の勇気を振り絞って手術に向かう新人執刀医
その方が断然カッコいい

せっかく生きて
自由に成る身体と心を授かっているのに
とても勿体ない事だと思います。

ハンコ押し
カットをしたらもう一仕事

人生は一度切り

この先の100年後には
今生きてる人は殆ど居ません。
間違えたって良いじゃないか
恥ずかしくたって良いじゃないか

100年後、その事を笑う人なんか、1人も存在しないんだから。

生きてる時に一生懸命出来た人は
彼の世に行っても一生懸命出来る人。

眼の前の事を
一生懸命やれば
必ず最後は良い結果が出せると言う事実が
解りきった世の中なんだから
そんなオモロイ世界なんだから。

一度きりのチャンス
しかも
時間制限有り。

せっかく
無料でもらった心と身体と時間
死ぬまで使い倒さないと勿体ない事です。

これから1.5ヶ月間の自然乾燥
発色ヨシ!香りヨシ!

誰でも出来る事は
他人でも出来る事。

自分にしか出来ない事は
自分が本気に成った時だけ。


本気の時間を増やしたい

その時間を使った分だけが「本気の人生」
そんな時間を増やしたい。

気の抜けた時間も大切です
が、それだけではツマらない。

本気の人生を歩いて行きたい。


よく
「成功者になる秘訣」とかのハウツー本やYou Tubeが有りますが

僕は成功者よりも


価値の有る人間
価値が高い人間に興味があります。


自分の価値に注目し
自分の価値の現在地を知る

そして
毎日少しづつ高めていく

自分の成長を他人に委ねない
自分しか自分を成長させる事の出来る人は居ない

自分の能力を上げる事
自分の価値を上げる事

それを目指してます。



今日一日は
自分にとって、価値の有る事を幾つ出来たのか?
自分以外(他人や物)に対して、価値の有る行動は幾つ出来たのか?
地域や社会からみて、自分は価値有る行為を幾つ出来たのか?
誰かのご先祖は喜んだだろうか?

バランスはどうか?
偏りは無かったか?

そんな事を考えながら一日の最後に布団に入り
(今日出来た事よりも、更に価値の有る行動は何か自分に出来るだろうか?)
(それを行うと、誰のご先祖が喜ぶのだろうか?)
と考えながら寝ます。

日に日に少しづつ自分の価値を上げていく。

生きて行動出来るのは
生きてる時だけ

死んで
彼の世に身体は持って行けません。

なんでも体験出来るのは
生きてる時だけ

いま価値の有る人間作りを体験している。


知識を増やす
出来る事を増やす
配慮を広げる
笑顔を振りまく


年齢と共に価値を高める

僕は
成功者を目指すより

三方ヨシの三方と
+ 
ご先祖達を合わせて

四方ヨシ。

この四方から観て
価値の有る人間をひっそりと作る。

四方ヨシが基本。

そんな
ヒトリヨガリな生き方が
僕の楽しい日常。


※ 四方ヨシは
相手 自分 世間 ご先祖の4つの「ヨシ」を指す僕の勝手な造語。ググっても出て来ません。




(日々改造されていく草刈り機)

改造デコ草刈り機

改造箇所
・泥跳ね防止スカート装着
・蔓草巻取りカッター
・そのカッターの歯に穴を空けナイロンコード装着

手作り泥跳ね防止スカートにより、跳ね上がる草や泥が身体へ飛ぶのを軽減させる

蔓草巻取りカッター(市販品)の角度をバラバラに傾ける事により蔓草のカットされる範囲を広げ、より巻き込みを防ぐ

巻取りカッターの鉄板にドリルで穴を空け、ナイロンコードを装着する事により、更に蔓草の巻き込みを防ぐと共に、石周りやコンクリート際の草も草刈り機の齒を当てる事無く刈る事が可能。


近所の農家のお婆さんから
「変なクサカリキィ〜」
と笑われてますが
この草刈り機
かなりの実力者です。

気に入ってます。

おわり

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