以前、実家に居た猫で猫又疑惑のヤツの話をしました。
今回は猫又疑惑のないかつて実家に居た猫の話を。

猫又疑惑のあるキジトラ猫のチビタより先に居た白黒猫のゴロ。
彼との出会いは私が高校生の時まで遡ります。
かつて某大手製紙工場グループのショッピングセンター内の小さなペットショップで、犬猫の里親募集会をやっていて、たまたまそこを通りかかった時可愛い白黒猫を発見！
即自宅に帰り母に『可愛い猫を見つけたから飼ってもいい？』と聞いたところ猫好きな母はOKを出してくれました。
早速白黒猫を迎えにペットショップへ。
しかしその可愛い猫は既に里親先が決まってしまい残り2匹の白黒猫が。1匹は女の子ため男の子のもう一匹の猫を引き取る事に。が、顔の模様がかなり個性的。可愛いとは言い難い。
それでもその猫をカバンに入れようとするも嫌がり自転車を漕いでいる私の腕にしがみついてくる。
何とか苦戦しながらも自宅に到着。
母に連れてきた猫を見せた途端言われた言葉は『なんてみっともない顔の猫なの？！』
これには私は驚きを隠せず。
とは言うものの新しい家族として迎えてくれ数日で特徴的な顔にも慣れた。
名前は『ゴロ』
ごく普通の猫として普通に成長するはず、だった。
しかし命に関わるハプニングが。
（ここから先は汚い話になりますので食事中の方やその手の話が苦手な方はここの話は飛ばしてください）

それは父がトイレで用を足していたときの事、私は2階の自室でゲームをやっていたのだが1階から『大変だ！ゴロがトイレに落ちた！』と言う叫び声が。
トイレに落ちた？猫を助け出してお風呂で洗えば済むのでは？そう思いますよね？
普通の水洗トイレならそれで良いです。
しかしこの時のトイレは所謂汲み取り式。
そこにゴロが落ちたのだ。
どうも父がトイレのドアをきちんと閉めずに用を足していたらしく、そこを階段を下って勢いのついたゴロが父の背中に飛びつこうとしたら運悪く父が避けてしまいそのままトイレに落下…という事らしい。
ゴロはトイレに落ちて酷い悲鳴のような鳴き声をあげる。このまま放置すれば沈んで死んでしまう。幸いなことにゴロはまだ子猫で体重もさほど無いため沈む速度は早くはない。
早急にゴロを救出作戦に。
あれよあれよと手を尽くしゴロは無事トイレから救出。その後ゴロは外でトイレの内容物まみれの体を母に洗ってもらってました。
その後父は母にトイレのドアはきちんと閉めてから用を足すよう怒られておりました、まぁ当然です。

それからゴロは成長し1人前に。その後猫又疑惑付きのチビタがやってきます。
弟分猫のチビタがやってきて最初は自分が捨てられてしまうのでは？と誤解しチビタに威嚇してました。しかし数日もしないうちに今度は『この子は自分の子供だ』と言わんばかりの態度になりチビタを可愛がり始めました。
そんな平和な日々が続いたある日。
またゴロに命の危険が。
今度は汚い描写はないので大丈夫な、はず。

その当時はゴロやチビタのストレス軽減のため時間を決めて外に出していました。チビタに至っては外に出してもビビりなため家に引きこもりでしたが。
ある日ゴロを外に出したもののいつまで経っても帰ってこない。
それから数日後、明け方の事。母が嫌な予感がしてベランダに行くとそこにはゴロの姿が。しかし大きな怪我をしているのが出血と怪我が酷い。
動物病院に連れていき処置してもらうも猫同士の喧嘩でも不自然すぎるので恐らく事故か人間に危害を加えられたかのどちらかだと言われたそうです。
外に出すということはそういう事もあるのでおすすめはできませんし、猫を大事にしているのなら出すべきではないのですが。
とりあえずきちんと看病すれば命に別条ない怪我らしくひと安心。
けど母が気がつくのが遅かったりしたらゴロは助からなかったかも知れない。
その後は命に関わるハプニングは起きず平穏に過ごします。

実家はその後引っ越しそこからは2匹とも完全室内飼いになります。
外に出られないためストレスが溜まりのがきになりますが、そこは洗面台に床下に行く扉がありそこからたまに床下探検をすることで解消できたようです。

私の子供が産まれ何度か実家に行きましたがゴロはのんびりと子供を眺めてはそばに行ってみたりとマイペース。

そんなゴロでしたが、ある日母が仕事から帰ってきたらそばに来て甘えそのまま息を引き取りました。推定約17歳。今から10年以上も前の話になります。
ちなみに白黒猫初代はゴロ。
2代目にポコがいましたがその子は不慮の事故で亡くなってしまいました。
今の子で白黒猫3代目です。この子の名前もポコ。