KAGERO III retake - KAGERO

祝!KAGERO15周年!!(3回目)

ついに来ましたね。KAGERO III(3)retake盤が。
3は僕が初めてKAGEROを知ったアルバムで、特別な思いがある作品です。

時は2012年。学生だった僕は、GrindHouse Magazineというディスクレビュー誌を愛読していました。2,3月に出版されたvol.70は、表紙がMarilyn MansonとLamb of God。僕はこのLoGのインタビューを目当てにこの号を買いました。(他にもKORN、Enter Shikari、BIOHAZARD、NIGHTWISHといったバンドが名を連ねています。完全にメタル、ミクスチャー雑誌ですね)
お目当て堪能した後、パラパラとめくっていると…あったんです!メンバーの1人がガスマスク被って自転車に乗ってるイカしたアー写のバンドが。それがKAGEROとの出会いでした。

根っからのミクスチャー勢な僕は、とりあえずそういうアー写が好きだったんですよね。目当ての記事と同じインタビュアーの望月裕介さんが執筆されていたのも、興味を持った理由の一つでした。YouTubeでGASのPVを視聴して、「おお、なんかおしゃれでかっこいいじゃん!」と思ったのを今も覚えています。

それくらいのノリで3を買ってみると、3曲目のsheepless, but feel alrightを甚く気に入りました。ですが、せっかくのアルバムなのにそこまでの3曲だけを繰り返し聴いて、暫くの間それ以降の曲は殆ど聴いていませんでした。元々ヘヴィメタル至上主義だった当時の僕にとっては、KAGEROは聴きこんだり、ライヴに行ったりするバンドにはならなかったのです。

それが今や邦楽では一番好きなバンドにまでなっている理由は次のIVで書くとして、そんな出会い方をした3のretake盤について話を戻します。マスターの音量はやや小さめですが、各楽器の迫力はアップしています。低音がちゃんと出てるのが妙に心地良く、やっぱこうでなきゃ!と思う次第です。

今作一曲目はHYSTERIA。ヴァース、ブリッジのカオスと、タメにタメた後にブチかまされるサビに到達した後のカタルシスが気持ち良すぎる一曲です。ブリッジがダダッとユニゾンするようにアレンジ変更がなされています。サビも一部リズム変更がありました。BPMも上がっているかな?

FRISBY AND THE MAD DOGはサックスの軽快なメロで進んでいくのは原曲そのままに、中盤からのソロパート〜ヘヴィパートはかなりタイト。2:40あたりで一回キメて、仕切り直した後にははっちゃけたゴチャゴチャパートにアップデート。たった数秒なんだけど、めっちゃくちゃカオスになった後に、ちゃんと拍取ってみんな纏まるのは鳥肌モノでした。

三曲目はライヴのトリ、アンコールでお馴染みのsheepless, but feel alright。細かなマイナーアップデートをし続け、研ぎ澄まされたこの楽曲は、今作でもダンサブルなのに切れ味鋭く仕上がっています。各パートのソロは以前にも増してカラフルだし、キメポイントは増えてるし、3:22からのベースラインはホントにかっけえ。やっぱ最強やでこの曲は。

思い入れの強い曲が、アルバムが、ここまでカッコよくなると正直涙が出ます。今作は再再録曲が2曲と、新鮮さはやや薄いですが、どの曲も3の鉄板曲。しかもそれがライヴでのアレンジそのままにレコーディングされていて、めちゃくちゃエネルギッシュです。
公式の通販でリテイク盤の取り扱いが開始したので、未聴の方は是非。超絶おすすめです。

さてお次は4月にKAGERO IV縛りワンマン。KAGEROの曲の中で1番好きな曲、OVERDRIVEが収録されているアルバムです。
早く聴きたすぎて早く観たすぎてたまりません。
流石にこの曲がリテイクに入るとは思えませんが、ライヴがとにかく楽しみです。これを逃すと本当にずっとライヴでやらない可能性があるレアな曲なんです…。もっとやって欲しい…。

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